当企画は、投資家の眞壁憲治郎さんが募ったトレーダーの皆さんにFXで「わらしべ長者」を目指していただこうというもの。「労働者から資本家へ」をテーマに掲げ、参加者が知識と技量をしっかりと身につけながら、わずかな資金からでも大きく勝てるようになっていくことを目標としています。
※この記事は、FX攻略.com2021年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
第3回MKB杯を制したのは豆乳さん
眞壁 第1回から第4回まではトレード技術に関しての解説、第5回より実際の運用を基に話しています。同時にトレードバトル(以下、MKB杯)を開催しました。これは30万円から3か月間の成績を競う企画です。30万円から積み上げていくのも「労働者から資本家へ」がテーマとなっています。
眞壁 MKB杯の第3回が9月末に締めくくられました。総勢48名の中、豆乳さんが優勝しました。今回この場にお招きしたので、いろいろと聞いてみたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
豆乳 こんにちは、豆乳です。豆乳が好きなので、このハンドルネームです。FX歴は5年弱ですが、株式の取引経験は15年以上あります。株式取引ではファンダメンタルズを重視していて、テクニカル分析を取り入れたのはFXを始めてからです。
眞壁 ありがとうございます。このたびは優勝おめでとうございます。この3か月間も非常に難しい相場でしたが、トップ争いの末、僅差での勝利でしたね。振り返って、いかがでしたか?
豆乳 そうですね。そもそも参加のきっかけですが、独りでトレードをしていると他のトレーダーさんの考え方や目線に触れる機会がありませんでした。そこで、自分の視野を広げるためにトレードコンテストのようなものがあれば参加してみようとネットで検索したところ、たまたまMKB杯のことを知り、第2回から続けて参加しています。
眞壁 たまたま検索して見つけたんですか。それはすごい(笑)。
豆乳 はい(笑)。実際に参加してみて感じたのは、誰からも見られることなく独りでするトレードと他者との勝負のかかったトレードは全く別モノだということでした。MKB杯は匿名での参加ですから、人目を気にすることなくいつも通りのトレードができるだろうと考えていたのですが、実際に始まってみると、もう自意識過剰なくらいに緊張しました(笑)。ただ、人目を気にするということイコール、自分のトレードを客観視するということにもつながっていたので、トレードスタイルを見直し、さらに磨きをかける機会に恵まれたと思っています。また、自動売買(EA)を使う参加者も多くいらっしゃったので、それまで無関心だったEAについても興味を持つことができました。
眞壁 MKB杯は自分をよりよく磨き上げ、さらに他人の良い部分を取り入れるというのがコンセプトですが、豆乳さんはまさに結実されましたね。それが今回、優勝という結果にも結びついたわけですが、豆乳さんがトレードで気をつけていることはありますか?
豆乳 自分で決めたトレードルールに従うということに尽きます。というのも、最初に参加した第2回では「勝とう勝とう、プラスで終わろう」と意識するあまり、ルールから外れたことばかりして、トレード成績は70戦で勝率70%、プロフィットファクターが1.04でした。これは勝率はそこそこあるものの、トレードを繰り返してもほとんど資金は増えないということを意味します。その後、勝ちトレードも負けトレードも合わせて振り返って見えてきたのは、トレードバトルでの勝ち負けを意識し過ぎるあまり「損を避けるために薄利で決済をしていた」「少しでも利益を出そうと負けやすい相場環境でもトレードをしていた」という2点でした。
眞壁 これは参加者のほぼ全員が同じ話をしますね。克服できるかどうかが勝敗の分かれ道になると思います。
豆乳 前回の反省を踏まえて今回は最初から勝負を捨てて順位結果は気にせず、いつも通りの自分のスタイルでトレードすることに集中する、つまり「利はできる限り伸ばす」「負けやすい相場環境は避ける」ということを徹底しました。実際のところ、最終ステージが終わるまで、まさか逆転優勝するとは思っていませんでしたから。
眞壁 私も正直、最後の集計で驚きました。途中のステージでも目立った様子がないまま、最後の最後に浮かび上がりましたね。他の参加者が勝ったり負けたりという中、豆乳さんは大勝はなくても安定的に利を積んでいました。ずばり聞きますが、どのようなトレード手法なのでしょうか?
豆乳 個人的に「蛇口式」と名づけている手法を使っています。今回、全ステージを通して一度も損切りをすることなく、勝率100%を達成できました。
眞壁 「蛇口式」ですか。説明の入りが業者みたいで面白いですね(笑)。しかしMKB杯という現実勝負で成果を上げたからこそ信用できますし、興味があります!
豆乳 一般に高勝率手法というとナンピンやマーチンゲールが思い浮かぶと思います。例えば、ロングでナンピンした場合であれば、当然高値側のポジションはマイナスで決済されやすくなりますが、今回のMKB杯では文字通り全勝、一つもマイナス決済のポジションはありません。また、そもそも負けトレード自体がないのでマーチンゲールもやりようがありません。
眞壁 なるほど。実際、全ステージで安定的に勝ち続けたからこその優勝でしたね。期待も高まってきたところですが、紙幅が尽きてしまったので次回に続きます!
※この記事は、FX攻略.com2021年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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