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FX力を鍛える有名人コラム

エントリーと決済のコツは、相場の動きそのものについていく[Mayuhime]

「エントリーと決済のコツ」というと、MAがどうなったら買い、こうなったら売りとか、インジケーターがここまで来たら利確、こういうかたちになったら損切り……といった話を期待する人が多いかもしれません。これらはざっくり分類すると「手法」とか「ロジック」と呼ばれているもので、世の中には数え切れないくらい多くの手法、ロジックが存在しています。

一方で、私のFXトレードスタイルは、インジケータ等に頼ったものではなく、相場の動きそのものについていくという方法(考え方)です。手法やロジックを期待している人にとっては肩透かしかもしれませんが、ベースとなる考え方は、どんな手法やロジックにも共通するし応用可能なもので、言い換えればトレードの基本となる考え方です。いろいろな手法を試してもなかなかうまくいかないという人は、この基本、基本的な考え方の部分が抜け落ちているかもしれないので、今一度確認してみてください。

大きな時間足で相場の方向を確認

まず私は、日足や4時間足などの大きな時間足で、相場の方向を確認します。難しく考える必要はありません。今、相場は上に向かっているのか、下に向かっているのか、横ばいなのか。確認するのはその程度です。そして、この段階で、上なら買い、下なら売り、横ならノートレ(様子見)と、大まかな方針を決めておきます。

方向がわかってからエントリーポイントを決める

次に、方向がわかったらエントリーポイントを決めます。目安は直近の高値、安値や、移動平均線(20MA、75MA、200MA)などのローソク足が跳ね返りやすい「抵抗」です。ここで初心者や勝てない人は、最初に大きな時間足で決めた方針を変更しないように注意しましょう。

短い時間のローソク足は、最終的には長い時間足の方向に同調していく可能性のほうが高いものです。長い時間足を見て「上=買い」と決めたのに、5分や15分足が激しく落ちているのを見て売ってしまうと、急な反転にあう危険性が高くなるので、長い目で見ると良い結果につながりません。

抵抗を切ったポイントが損切りポイント

さて、抵抗を目安とするので、その抵抗を切ったポイントがセーフティオーダー(損切り)のポイントです。ならば、ストップ幅が大きいポイントよりは、ストップ幅が小さいポイントの方がいいというのは誰でもわかりますよね。ですから、できるだけ抵抗に引きつけてエントリーします。

ここまでを簡単にまとめると、大きな時間足で方向を確認して、跳ね返りやすい抵抗に引きつけて、方向を合わせてエントリー。抜けたらセーフティオーダー。

FXではこういうエントリーをしていると、負けにくくなる(勝率が上がる)し、負けても少額なのでリスクが低いトレードが可能になります。

決済=利確だけではない

では、決済はどうするのか。ここで「決済=利確」しか思い浮かばなかった人は少し危険です。トレードではセーフティオーダーも決済です。決済と聞いて、セーフティオーダーが思い浮かばないのは、セーフティオーダーが身についてない証拠かもしれないので、注意しましょう。

セーフティオーダーは、目安にした抵抗を割ったらすみやかに決済です。わかっていてもなかなかできないという人は、エントリーと同時にセーフティオーダーも入れることを習慣にしてしまいましょう。

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トレードスタイルによって利確は異なる

利確はトレードスタイルによって異なります。スキャルだったら利益が少しでも出たら即利確というのもアリですが、基本は次の抵抗の少し手前です。買いで入ったら次の高値の少し手前、売りで入ったら次の安値の少し手前で利確。高値安値までいくかもしれないし、抜けるかもしれませんが、その手前までなら、より到達する確率が高くなります。

ですから、確実に利益を確保するためにも、少し手前で利確しておく、そこから先は諦める。これが、FXにおいてトータルで勝ち続けるためのコツなのです。

実際のFXトレード

では、これからの考え方を踏まえて、実際のトレードを見てみましょう。画像⑥は、「ポンド/円」15分足、7月24日のトレードです。

大きな時間足では、7月上旬からアップトレンドが継続していました。ですので、大きな方向は「上=買い」、そして、移動平均線が重なっていてローソク足が跳ね返る確率が高い場所がエントリーポイント。ここを抜けたところがセーフティオーダーのポイントです。そして、跳ね返って上昇し出した頃にエントリー。そこから上昇して少し戻して、次に直近高値まで来たタイミングで利確しました。

難しい知識や高度な判断力はFXに必要なし

簡単そうに見えますか? そうです。難しく考えることはありません。簡単なのです。本当は簡単なのに難しく考え過ぎて、上手くいっていない人がほとんどです。

FXで勝ち続けるために、難しい知識や高度な判断力は必要ありません。簡単な事を確実に、誰でもわかることを100%実行することこそが、勝ち続けるためのコツなのです。

Mayuhimeブログでは、他にもさまざまなパターンのトレードを紹介していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいネ!(月刊FX攻略.com 2013年11月号掲載)

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