水上紀行

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    ディーラー歴30年超のベテランから見たトレンド・レンジの実態[水上紀行]
    2020年11月16日
    ディーラー歴30年超のベテランから見たトレンド・レンジの実態[水上紀行]
    為替相場と戦い続けているからこそ、見える景色もある——ディーラー歴30年を超える水上紀行さんと、一般トレーダーの私たちとでは、相場の見え方、捉え方に決定的な違いがあるようです。その違いとは、果たして何なのでしょうか? プロの目に映る、トレンド相場とレンジ相場の実態を教えてもらいます。 知っておくべき二つの相場つき 私は、よくトレンド相場やレンジ相場についての話をします。それは、実はそれぞれの相場つきによって、天国と地獄を見たことがあるからです。そのため、二度と同じことを繰り返すまい、また読者の皆さまには同様の目に遭ってもらいたくないと思っています。  トレンド相場には起承転結がある まず、トレンド相場からお話ししますが、上げの相場であれば、買って持ち続ける、いわゆる「バイ・アンド・ホールド」することによって、大きく儲けることができます。実際、3か月間、「米ドル/円」のロング・ポジションを持ち続けたことによって、当時在籍した銀行の歴代ディーラーの中で、一番儲けたことがありました。  しかし、それにはつらい後日談がありますので、後ほどレンジ相場のところでお話ししましょう。その前に、トレンド…
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    トレンドを決定づけるのは「フロー」[水上紀行]
    2020年11月5日
    トレンドを決定づけるのは「フロー」[水上紀行]
    2016年11月の米大統領選以降、「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」が一方向へ大きく動き、多くのトレーダーが熱狂しています。ところでこのトレンドは、本物なのか、一過性のものなのか? それを読み解くには、フロー(資金の流れ)が鍵を握ります。 トレンド相場はなぜできるのか 一方向に相場が向かう、いわゆるトレンド相場は、例えば米雇用統計の結果が予想とかけ離れて悪く、「これは売りだ!」という投機筋の直観的な売りだけでは出来上がりません。 なぜなら、単なる「売りだ!」という直観相場では、一方向に投機筋の売りが殺到してマーケットのポジションがショートに偏るだけで、実際の一方向へのフロー(資金の流れ)がないからです。そのため、金曜日に発表される米雇用統計後、売りに偏ったままではいられても、翌月曜日あるいは火曜日になってポジションを調整するために反転してしまうことがよく見受けられます。 それでは、トレンド相場形成に必要な一方向へのフローとは一体何か? そのことについて、お話ししましょう。 実需取引 まず挙げられるのは、輸出や輸入といった実需取引です。これの良い例は、2011年に発生した東日本大震災です…
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    利食いが大好き方式のすすめ[水上紀行]
    2020年9月30日
    利食いが大好き方式のすすめ[水上紀行]
    良いレートだと思えば積極的に利食いしていく「利食いが大好き方式」に切り替えたことで、激しい疲労感に襲われることもなくなり、気持ちがとても楽になったという水上紀行さん。30年以上、為替相場の第一線で活躍してきたからこそ伝えられる、トレーダーとしての姿勢や在り方についてまとめてもらいます。 自分は馬鹿を見たくない 相場をやっていると、「どうしてあのとき、利食わなかったんだろう」とか、「なぜあそこで損切ってしまったんだろう」と、勝っても負けても、後悔ばかりになりがちです。 その根本にある心理は、「自分は馬鹿を見たくない」ということに尽きるのだと考えています。利食ったら相場がさらに有利な方向に進んでしまうのではないかとか、損切ったら相場が折り返してしまうのではないかとか、自分が馬鹿を見たくないがために、手も足も出なくなっているときがありませんか。しかし、馬鹿を見たって良いのではないでしょうか。 デモ取引というものがありますが、それは何ともいえないプレッシャーを感じるリアルなトレードとは心理状態が全く違い、所詮はデモに過ぎません。ということは、トレードの世界では、リアルでしか経験が積めないという…
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    なぜ相場は「皆の望まない方向に進む」のか?[水上紀行]
    2020年9月8日
    なぜ相場は「皆の望まない方向に進む」のか?[水上紀行]
    気まぐれに動いているようにも見える相場ですが、実はマーケット参加者の思考がその動きに大きく関わっています。ここではトレーダーの思考と値動きの関係について水上紀行さんに解説していただきます。思い込みや先入観を取り除いて、冷静にチャートを見つめてみませんか? ひらめいてから現実になるには相当な時間が要る 相場がある状態になったときに「ひらめく」ことは、誰にでもあると思います。しかもそのひらめきの方向性は、基本的には合っていることが多く、その点は自信を持って良いと思います。ところがひらめいても、良い結果にはつながらないことも現実としてあります。なぜなら、ひらめくと我慢しきれずすぐに相場に飛び込んでしまうからです。 実は、相場が思っている方向に動き出すまでには、想像以上の時間がかかるものなのです。それこそ、じれったいほどの時間がかかるものだと思ってください。しかしマーケットの多くの参加者は、その本当に動くタイミングまで待ちきれずに、非常に早い段階で相場に飛び込んでしまいがちです。 その結果、一方向にポジションが偏ってしまい、売り過ぎ、買い過ぎになるため、相場は反転して損切りを呼ぶことになります…
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    2020年8月13日
    ボリンジャーファイブとリバースエントリーを駆使した、勝つための損切り[水上紀行]
    安定した利益を上げるために欠かすことのできない損切り。FX攻略.comの読者の皆さんなら、その必要性や重要性を嫌というほど分かっているはずです。通常、損失を限定するために用いる損切りですが、そこから利益を生み出す方法があると水上紀行さんは言います。知っているようで知らなかった、勝つための損切りについてまとめてもらいます。 損切りの適正値幅 ニューヨークにいたころに上司から、あるファンドがトレーダーたちにやらせている“自分の損切りの適正な値幅を知る方法”を、お前もやってみろと言われて、試してみたことがありました。 算出方法はいたって簡単で、勝った取引のポジションを持ってから手仕舞うまでのアゲインスト幅(不利になった最大幅)を記憶ベースで良いので大まかに抽出し、その合計を勝った取引の件数で割り、平均値を出すというものでした。 半年分ぐらいを抽出して、勝った取引の件数で割ってみたところ、私の場合35ポイントと、それほどアゲインスト(不利)にはならないことが分かりました。 それに10ポイントの遊びを作って、45ポイントを損切り点として、20年近くやってきましたが、最近は少しやり方を変えました。…
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    2020年7月1日
    私の経済指標の見方[水上紀行]
    ファンダメンタル分析において欠かすことのできない経済指標。景気動向や消費動向を判断する重要な指針となりますが、その見方はエコノミストとトレーダーでは異なるようです。ディーラー歴30年以上というキャリアを持つ水上紀行さんは、経済指標をどのように見ているのでしょうか。 経済指標は予想と結果の乖離幅を見るべき 経済指標の見方は、エコノミストとトレーダーで違います。 エコノミストの経済指標の見方は、発表された経済指標の内容を吟味し、景気が良くなっているのか悪くなっているのかを分析します。それに対してトレーダーは、あくまでも経済指標の発表を収益機会と捉えています。  トレーダーは、マーケットの大勢が発表される指標に対して事前にどういう結果を期待し、どういうポジションを持っていて、結果に対してマーケットはどういう反応をするかということを予測します。  予想と実際の結果との違いが大きくなればなるほど、読みが外れたマーケット参加者がロスカット的に手持ちのポジションを手仕舞いしてきますので、相場は大きく動きます。  また、発表結果については事前予想との乖離幅の大きさが注目されており、例えば発表結果自体が…
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    私のFX仲間[水上紀行]
    2020年6月25日
    私のFX仲間[水上紀行]
    トレードは孤独な戦いであるからこそ、信頼できる仲間を作ることはとても大切だといえます。長年ディーラーとして活躍してきた水上紀行さんは、これまでにどんなFX仲間と出会ってきたのでしょうか。一般的には知ることのできないディーラーの世界を紹介してもらいます。 世間は広いようで狭く思わぬつながりがある 「It’s a small world.(世間は狭いね)」という言葉が、ディーラー仲間の合言葉になっています。今から34年ほど前、私はロンドンで勤務していましたが、上司からスイスへ研修に行ってこいといわれて、一も二もなく出張しました。そして、それからの1週間は英語漬けで、1週間後には頭がテンパってしまい、思考能力が低下したところで研修の最後を飾るディーリング・シミュレーションがありました。 このディーリング・シミュレーションとは、ディーリング・シート(ポジション明細)を持って、違うグループにプライスを求めに行ったり、逆にプライスを求められたりしながら、ポジションをキャリーして(転がして)儲けていく訓練です。 しかし、頭がテンパってしまった私には相手にプライスを求めに行く余裕はなく、ひたすらプライ…
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    2018年7月6日
    トレンド・イズ・フレンド[水上紀行]
    「トレンド・イズ・フレンド」(トレンドは味方)という言葉があるように、FXではトレンドを追うことを優先させることが大切です。しかし、トレンド相場といっても一直線に動くわけではなく、上げ下げしながら進んでいくため、エントリーポイントで悩むこともあるかと思います。そこで今回は、トレンド相場における理想的なエントリー方法を水上紀行さんに教えてもらいます。 ※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです トレンド相場と上手に付き合う 英語で言えば、“The trend is a friend”ですが、敢えて和製英語の「トレンド・イズ・フレンド」(トレンドは味方)といった方が、実感が湧くかと思い、こちらで行きます。 トレンド相場も、よくよく見てみれば、上げたり下げたり蛇行しながら、下降トレンドであれば下げていきます。このとき、相場が本当に下降トレンドであれば、相場は下落方向に対してフレンド(味方)です。つまり、いくら反発しても結局また下げ、そして上値を切り下げ、下値を切り下げて、前回以上に下げていきます。 ですから、その相場が下落トレンドと信じるならば、反発を引き…
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    2018年5月29日
    フロー(資金の流れ)の裏を突き詰める[水上紀行]
    相場が一方向に動くためには、一方向に向かうフロー(資金の流れ)が必要だと水上紀行さんはいいます。そもそも一方向へのフローは、どのようにして生まれるのでしょうか? 今回はFXのトレンド相場を作り出す資金の流れについて解説してもらいます。 ※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです 一方向へのフローでトレンドが作られる 相場はなぜあるときは一方向に、またあるときは行ったり来たりになるのでしょうか。これは相場の根本にあたることなので大変重要です。 まず、相場が一方向に動くときは資金がその方向にドンドン流れています。相場が上がるときは上げのフロー(資金の流れ)があるということです。それに対して、相場が下がるときは下げのフローがあります。こうした上げのフロー、あるいは下げのフローは主に投資家によって作られており、フローによる一方向の相場をトレンド相場と呼びます。 その一方で、上げにも下げにも安定的な一方向への資金フローがないと、行ったり来たりという動きになります。そのような相場をレンジ相場と呼びます。トレンド相場とは異なり、投資家は不在で投機筋だけの相場です。…
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    2018年4月30日
    米雇用統計は過去の遺物に?[水上紀行]
    米雇用統計は、為替相場を大きく動かす月1回のビッグイベントといわれており、プロ・アマ問わず世界中の投資家が注目する経済指標です。しかし、ここ最近は米雇用統計の様子に大きな変化が生じているようです。今回は米雇用統計の過去と現在について、水上紀行さんに考察してもらいます。 ※この記事は、FX攻略.com2018年4月号の記事を転載・再編集したものです 発表時に参加するのは投資家ではなく投機筋 原則として毎月、月初の金曜日に発表される米雇用統計は、ここ20年余りずっとマーケット全体で最注目の経済指標でした。それこそ米雇用統計発表当日は、世界中のディーリングルームにはディーラーたちが待機し、一種お祭りのような雰囲気がありました。それが、ここのところ様子が違ってきています。 最近の米雇用統計にリアルタイムで参加しているのは投機筋ばかりで、以前のような投資家の存在が皆無になってきているということです。投資家が参加すれば長期的な視野から相場を見ますが、投機筋ばかりですと短期の売買に集中するためトレンドは出にくく、むしろ短期の「往って来い」の相場になりがちです。 最近の投資家は一つの指標結果で結論を出…
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