楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

なにわのチャート博士・神藤将男の中間波動攻略メソッド!|第14回 相場の「サイクル」[神藤将男]

なにわのチャート博士・神藤将男の中間波動攻略メソッド!|第14回 相場の「サイクル」[神藤将男]

利益が大きく取れるトレンド相場への関心が高い人は多いですが、トレンドのない場面には興味を示さない人もいるのではないでしょうか? トレンドで利益を丸ごと取るためには、トレンドが発生していない中間波動といわれる局面を制する必要があります。ここでは、そんな中間波動の攻略方法を神藤将男さんに教えていただきます。

 * * * * *

 皆さんこんにちは。前回は「ダブルトップ/ボトムの本質」を解説しました。トレンド転換がどのように起こり、投資家の心理が変化するかを学びました。本来ならばここでダブルトップ/ボトムの応用編に進みたいところですが、そのためには理解しておかなければならない項目があります。それは、今までに解説してこなかった事柄ですので、そこに焦点を当てたいと思います。

 今回取り上げるのは「サイクル」という考え方です。この考え方を理解することで、さまざまな分析で活躍する応用編への理解度が一気に高まります。

サイクルって何?

 チャートを見ていると、価格が波打ちながら上がったり下がったりしていることに気づくと思います。その価格推移を見ると、一定の時間間隔をもって高値や安値が繰り返されています。そのパターンや周期のことを、サイクルといいます。

 チャート上で安値(谷)をつけてから、上昇して高値(山)をつけ、再び価格が下降して安値(谷)をつける…といった一連の推移です。チャート分析を行う上で、一定の間隔で繰り返し起こり測定可能なパターンがあれば、その習性を抽出して将来を予測するツールとして活用できます。

サイクルの定義

 サイクルは、「振幅」「周期」「位相」という三つで定義されます。難しく感じるかもしれませんが、非常に簡単なのでご安心ください。では、図①で一つ一つ見ていきましょう。

サイクルの定義(振幅、周期、位相)

 まず、振幅とは安値から高値までの価格幅のことをいいます。この安値から高値までの価格幅を常に測ることで、サイクルの価格変動幅が分かります。

 次に、周期とは最初の安値から次の安値までの期間です。期間を測定することによって、このサイクルの期間がどの程度かが分かります。

 最後に、位相とはサイクルの高値と安値の位置で定義され、これによってそのサイクルが強気なのか、弱気なのかが分かるようになります。

強気と弱気のパターンを理解する

 サイクルには、強気と弱気のパターンがあることを説明しました。ここをさらに深堀りしていきます。

ユーロ円日足チャート(2020年2月〜8月)

出所:TradingViewによるEURJPYチャート

 チャート①を見てください。安値から高値を経て、次の安値に行くまでが一連のサイクルです。最初の安値と次の安値の位置を確認することで、サイクルが強気のパターンなのか、弱気のパターンなのかを判断します。強気の場合は、最初の安値よりも、次の安値が高くなります。弱気の場合はその反対で、最初の安値よりも、次の安値が安くなります。

 一般的な強気のサイクルは高値がサイクルの中心よりも右寄りとなり、弱気のサイクルは高値がサイクルの中心よりも左寄りとなります。

 そして、サイクルは連続しやすい傾向にあることも覚えておきましょう。強気のパターンの後には強気のパターンになりやすく、弱気のパターンの後には弱気のパターンになりやすいということです。

 これを理解しておくことで、強気のパターンの後に弱気のパターンが来れば、サイクルに変化が起きていると分かるようになります。

サイクルの振幅、周期、位相を理解しよう

 サイクルの振幅・周期・位相の三つを理解すると、そのサイクルの特性が分かり、この次に来るサイクルがどういったものなのかを予測できるようになります。なぜなら、価格幅(振幅)の大きさが分かると、相場の強弱が分かるからです。安値から高値の振幅が大きい相場と、振幅が小さい相場の違いを判断できます。

 また、周期は安値から安値の間の期間を見ていますので、周期が長い相場と短い相場の違いが見分けられます。そして、位相の違いで強気のパターンのサイクルなのか、弱気のパターンのサイクルなのかが分かります。

 ということは、振幅が大きく周期が長い強気のパターンのサイクルであれば、次のサイクルも同様のパターンが来るかもしれないと予測することができます(チャート①参照)。また、振幅が小さく周期が短い弱気のパターンのサイクルの後は次のサイクルも同様の可能性があると予測できるのです。

ユーロ円日足チャート(2020年2月〜8月)

出所:TradingViewによるEURJPYチャート

 このように、サイクルを理解すると未来を予測できるので、トレードの準備をしっかりと行えるようになります。トレードにおいて、この準備をするということがとても大事なのです。

※この記事は、FX攻略.com2020年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

※当連載で使用している「中間波動」は、「一目均衡表」における中間波動とは一切関係ございません。

ABOUT ME
FX攻略.com編集部
日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい