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完全放置OK!レンジ相場でコツコツ稼ぐトラリピの始め方|第3回 コスト削減のコツ&含み損の考え方[長瀬博雅]

マネースクエア(M2J)の特許コンテンツ、トラップリピートイフダン、略してトラリピ。名前を聞いたことはあっても、どういう仕組みなのかよく分からない方も多いのでは? そこで、トラリピトレーダーとして活躍する長瀬博雅さんに、今回はトラリピのコスト削減のコツと、含み損に対する考え方を解説していただきました。

【完全放置OK!レンジ相場でコツコツ稼ぐトラリピの始め方[長瀬博雅]】
第1回 トラリピとは
第2回 運用のメリット
第3回 コスト削減のコツ&含み損の考え方
第4回 リスク管理の方法
第5回 リアル運用の注意点
第6回 利益を伸ばす応用テクニック
第7回 利益を出せるトレーダーの傾向

長瀬博雅さんプロフィール

ながせ・ひろまさ。岐阜県高山市在住。本業のWEBマーケティングコンサルタントのかたわら、トラリピを中心とした副業FXでも利益をあげている。FX歴10年以上。著書に『朝30分!会社勤めをしながら稼ぐ私のFX投資法』(明日香出版)。

ややスプレッドが広く手数料がかかる

FX取引で手数料といえば、主に「スプレッド」のことを指します。スプレッドとは、ご存知の通り「買値と売値の差」のことです。スプレッドが狭いほど取引コストが抑えられ、トレーダーにとっては有利になるわけです。

最近はFX会社によるスプレッド縮小競争が激しく、顧客獲得のために限界まで縮小する会社が増えています。スキャルピングやデイトレードのように、1日に何回も取引する人ほど、スプレッドの狭いFX会社を好み、何度も乗り換えるといった傾向があるように思います。

そんな中でM2Jはスプレッド競争に参加せず、比較的広い水準を維持しています。主要通貨ペアのスプレッドとしては、「米ドル/円」が3銭、「ユーロ/円」が4銭、「豪ドル/円」が5銭となっています。

スプレッド1~2銭を提示している会社が多い中で、比較的広いことが分かりますね。他社に追随することなく、なぜこれほどの高スプレッドを維持しているのでしょうか?

理由の一つとしては、トラリピの使用料という位置づけがあると思います。M2Jはシステムの開発費、特許取得で相当な費用がかかったはずです。またシステムの維持費もかなりのものでしょう。顧客にトラリピの提供を続けていくためにも、適正な水準としてスプレッドを決定しているのだと思います。

また推測ですが「弊社は短期売買をする方向けではなく、トラリピ運用で長期的に資金を増やしたい方向けです」という意図もあるかもしれません。

実は他のFX会社を使っても、トラリピと同じような注文は可能です。スプレッドが狭いFX会社を使って、「105円買い→105.5円売り」のようなイフダン注文を1回1回手動で注文することができるのです。

確かに他社の方がスプレッドが狭いという点でメリットを感じるかもしれません。しかし、「105円買い→105.5円売り」が決済されたとき、また手動で同じ注文を出さなければいけません。

また寝ている間に「105円⇔105.5円」という値動きが2回、3回と繰り返された場合、手動では利益を取りこぼしてしまいます。

会社員をしている兼業トレーダーとしては、夜通し値動きを追いかけるわけにはいきません。本業に差し支えるようであっては、本末転倒ですからね。

このような機会損失も考えたとき、トラリピの方が利益の取りこぼしが少なくなるというメリットがあります。

手動で注文する場合の機会損失を考えたら、M2Jの機能はスプレッドの広さを補うだけの利益を得られる可能性があるでしょう。スプレッドに対する考え方は、運用計画やトレードスタイルに応じて個人差が出てくるところです。

M2Jではスプレッド以外にも、別途手数料がかかります。しかし次に述べるような取り組みをしているため、工夫や努力次第で手数料を下げることが可能です。

手数料を下げる多数の取り組み

M2Jは手数料を下げるために、さまざまな取り組みを行っています。2012年3月3日にリリースされた「せま割20」がその1つです。利益確定の値幅が20銭(=20pips)以内の注文に限り、片道手数料が一律1銭(=1pip)となるサービスのことです。

従来は1万通貨以上の取引では片道手数料は3銭、1万通貨未満(1000通貨など)の取引では片道手数料は5銭でした。それが「せま割20」を適用すると、1銭になります。

唯一の条件はトラリピを仕掛ける際に利益金額を「1万通貨なら2000円以内」「1000通貨なら200円以内」に設定することです。そうすれば「せま割20」が自動で適用され、片道手数料が大幅に下がります。トラリピを仕掛けるときの間隔は、20銭でも50銭でも好きなように決めて構いません。

さらに2016年4月16日には「せま割30」がリリースされました。これにより利益金額が「1万通貨なら3000円以内」「1000通貨なら300円以内」であれば、片道手数料が1銭となります。手数料割引の適用範囲が広くなったわけですね。

注意点としては、南アフリカランド円は「せま割10」という条件が適用されます。利益確定の値幅が10銭以内であれば、片道手数料が一律1銭となります。通常2銭ですから半分になるというわけですね。

また、別の取り組みとしては「トラリピ・マラソン」が挙げられます。トレード画面のメニューにある「取引応援!!トラリピ・プラス」というボタンをクリックすると、42.195kmのステージが用意されており、取引、ポジションの持ち越し、口座への入金で距離を伸ばせます。

42.195kmのステージが全部で10個あり、到達するごとに豪華賞品がプレゼントされます。10個のステージをすべてクリアすると、手数料割引特典を無期限で利用できます。

この特典はさきほどの「せま割」よりも好条件で、利益金額をいくらに設定しても1万通貨以上の取引なら片道手数料3銭が1銭に割引されるのです(南アランド円は2銭が1銭に割引)。

他にも「M2Jポイント」というサービスがあります。取引でポイントが貯まる仕組みで、貯まったポイントはギフト券や高級グルメ、家電品や一流レストランでの食事券等と交換することができます。

いわば手数料還元サービスとしてポイントが貯まる仕組みを導入しているのですね。賛否両論あると思いますが、個人的には取引を楽しみながら続けられる要因になっています。

トレンド相場では利益をあげにくい

本誌6月号(サイトの記事はこちら)では「トラリピの本領が発揮されるのはレンジ相場だ」とお話ししました。自分が仕掛けた値幅で上下動を繰り返してくれれば、自動で利益が積み上がっていきます。

逆に考えると、上がり続ける、下がり続けるというトレンド相場では利益をあげにくくなります。例えば、現在「米ドル/円」が110円だとします。105円~115円まで50銭刻みで21本の買いトラリピを仕掛けたと仮定しましょう。

105円で円高が止まると思いきや、さらに104円→103円と円高になってしまった・・・このような場面では仕掛けは全くヒットせず、利益につながりませんよね。

僕の経験からすると、想定したレンジを上抜ける、もしくは下抜けるような大きなトレンドは年に1、2回程度発生します。

長期的な対策としては、仕掛けを追加せず「再び105円以上に戻るまで待つ」という戦略を取ることができます。

資金に余裕があれば、100円~105円まで追加の買いトラリピを仕掛ける、という方法も考えられるでしょう。口座資金とロスカットなどのリスクのバランスを見て判断することが大切です。

ちなみに僕の場合は、トレンドが発生し価格が仕掛けた値幅の外に飛び出してしまった時はしばらく様子を見ます。トレンドはある通貨が一方的に買われたり売られたりすることによって発生します。

いずれ利益確定によってそれまで積み上がっていたポジションが解消されますから、仕掛けた値幅に戻ってくる可能性も高いからです。

これからトラリピをスタートする場合は、トレンド相場の真っただ中かもしれません。そのようなときは、新たな価格帯でレンジ相場が形成されるのを待ってから、トラリピを仕掛けるのが無難です。

トレンド相場のように勢いと過熱感のある動きではなく、穏やかな動きの中でコツコツと稼ぐのが得意ということを常に意識しましょう。

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含み損を抱えることが多くなる

含み損とは「未確定の損失」です。含み損を抱えたポジションを決済しない限り、損失は確定しません。しかし含み損が増えすぎると、証拠金維持率が下がってしまい、ロスカットのリスクも高まります。

トラリピでは買いの仕掛け(ロング)でも売りの仕掛け(ショート)でも、値動きの激しい時ほどポジション量が増えて一時的に含み損が拡大する場合があります。慣れるまでは含み損が増えると、事前にシミュレーションしていたとしても、漠然と不安になることもあるでしょう。

含み損については、人それぞれ考え方が異なります。僕は含み損を抱えるのがトラリピの特徴の一つだと考えているので、リスク管理を徹底することで対応しています。

大切なのは、資金量に見合ったポジションに抑えること。そして「この価格まで下落しても耐えられる」ということを100%把握しておくことです。含み損が発生したときに、どう対処するかが資産増加に大きな影響を与えます。

ロスカットが不安なら、損切り注文を入れておくのも1つの方法でしょう。そうすることで「最大損失は●●円、損切りされない限り利益が積み上がる」とハッキリ認識でき、不安も軽減するはずです。戦略や考え方に基づいて、損切り注文を入れるべきかどうか考えるようにしましょう。

経験を積む過程で「この程度の含み損なら気にならない」「この金額以上の含み損だと、仕事中も気になってしまう」という感覚が分かってきます。自分の気持ちや感覚に素直になって対策することが欠かせません。無理をしないことが大切です。

【せま割まとめ】せま割30を駆使して手数料を圧縮!

せま割30の対象となるか否かの判断は簡単。トラリピ設定時に6の取引単位に3000をかけ算した数字かそれより小さい数字を、7に入力すれば適用となります。上の例なら0.1×3000=300で適用範囲です。

せま割30の対象となるのは、利益確定の設定幅が30pips以内の取引で、特に有利なのが1万通貨未満(9000通貨まで)の少額取引です。通常のトレードに対して手数料が5分の1になるため、積極的に活用することでコスト削減につながります。

【コスト対策!】イベント活用がコスト減につながる

トラリピマラソン

参加することで、長期間運用をする楽しみが増えます。

M2Jポイントで景品交換

M2Jポイントを貯めることで手に入られる景品はとても豊富です。

今月のトラリピ活用術のまとめ

含み損への考え方

含み損は抱えるものとして事前のシミュレーションを徹底

含み損は確定していない暫定の損失ですが、精神に負荷をかけます。だからこそ、トラリピは含み損を抱えながら運用するものと割り切り、資金に見合ったポジション量をキープすることが大切です。「この価格まで到達したらロスカットになる」というラインをしっかり把握することで、含み損が膨らんでも冷静に対処できます。損切りを最初から設定しておく手もあります。

想定レンジを突き抜けたら

仕掛けている範囲から出たら再びその範囲に戻るのを待つ

想定したレンジから飛び出すような強いトレンドが発生した場合、利益確定のためのまとまった決済が入り、元の水準に戻ることも多いため、基本的にはあわてずに待機。ただし資金に余裕がある場合なら、新しいトラリピを仕掛けるのもありです。またトラリピをスタートするとき、ちょうど強いトレンドが発生していたら、一度沈静化してレンジ相場が形成されるのを待った方が良いです。

※この記事は、FX攻略.com2016年7月号を転載したものです

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第1回 トラリピとは
第2回 運用のメリット
第3回 コスト削減のコツ&含み損の考え方
第4回 リスク管理の方法
第5回 リアル運用の注意点
第6回 利益を伸ばす応用テクニック
第7回 利益を出せるトレーダーの傾向

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