先週は、マレーシア航空機の撃墜事件をきっかけにウクライナ/ロシアの地政学リスクが高まり、ユーロが全面安となった。
「ユーロ/米ドル」は1.3500ドルのオプション・トリガーをヒットし、一時1.3491ドルと2月以来の安値を示現。「ユーロ/円」も一時136.71円と同じく2月以来の安値を更新した。「ユーロ/ポンド」は0.78台に突入し、2012年9月以来の安値をつけている。米国をはじめ主要株式市場が先週一週間でむしろ上昇していることを考えると、全面的なリスク回避モードに突入したとは言い難い。
しかしユーロ圏の景況感悪化やポルトガルの金融不安を背景に流れがユーロ安に傾きつつある局面だけに、この事案がユーロの売りに絶好の燃料投下となった可能性がある。
金利動向面でも、ユーロの下落余地が広がっていることは明らかだ。
ECBは6月の会合で下限政策金利をゼロ以下に引き下げ、ドイツ短期国債の一部では利回りがマイナスとなっている。
9月からは銀行向けに超低金利で期間4年の資金を貸し出す「TLTRO」を実施することを予告しており、最大で1兆ユーロという巨額の資金が供給される見通しだ。さらに、銀行のバランスシート審査が終了する10月以降には、資産担保証券(ABS)の買い入れを含めた新たな景気刺激パッケージを打ち出す可能性がある。
これに対して、米FRBは金融緩和の最終局面に差しかかっており、10月には資産購入(QE3)を終了し、来年中にはゼロ金利を解除する可能性が高まっている。
日銀は物価目標達成に自信を示しており、追加緩和の可能性はほぼ払しょくされている状況だ。
相対的に見ても、ユーロの一人負けに違和感はない。
一目均衡表を見ると、「ユーロ/米ドル」、「ユーロ/円」ともに「三役逆転」の売りシグナルが点灯しており、中期的な弱気局面入りを示唆している。
このところのボラティリティの極端な低下でエネルギーがマグマのようにたまっている可能性もあり、今後は相場急変に注意するべきだろう。
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