トレード環境によって、FX取引のパフォーマンスは大きく変わるといわれています。他のFXトレーダーが普段どのようなトレード環境で取引を行っているのか、気になる方も多いことでしょう。ここでは専業トレーダーの岡ちゃんマンさんに、ご自身のトレードルームを紹介していただきます。
私が使っている四つのトレード機器
私はより良いトレード環境を作ることは、トレードで勝つための大事な要素だと考えています。同じ考え、同じタイミングでトレードをした場合、トレード環境が良い方が勝ちやすいでしょう。
私のトレードルームは8畳の洋室をトレードと動画撮影専用として使っています(画像①)。まずは、私がトレードする際に利用している四つの機器について解説します。
①トレード用メインPC2台
現在、トレードをしていく上でPCは必須といえます。「PC本体」や「PC環境」を選択するための、お勧めポイントは3点あります。
●メーカーPCではなくBTO(オーダーパソコン)を使用
メインPCでのお勧めはBTOです。その理由は、高性能なPCを割安で購入できるためです。また、部品の交換が安く、簡単にできるのもメリットとして挙げられます。PCは消耗品なので、長く安く使うためにはBTOが最適です。私はやや機械オタクということもありPCを自作しましたが、パソコン店などで組み上げてもらうこともできるので、希望のスペックと価格を相談してみてください。PCに詳しくない方は、市販のPCでも問題ないでしょう。
ちなみに、私のメインPCのスペックは以下の通りです(マニアックですが一応書いておきます)。
- OS:Windows10Pro
- CPU:インテル第7世代Core i7
- メインドライブ:SSD1TB
- 記録用ドライブ:HDD2TB
- メモリ:16GB×2枚の計32GB
- グラフィックボード2枚
- モニター6枚
●マルチモニター(複数モニター)を採用
一つのモニターでチャートやWEBページを開くと毎回切り替えが必要ですが、マルチモニターならページの切り替えが少なく、多くの情報を同時に取り入れることができるので便利です。
●動画保存用のHDD(ハードディスク)と有線LANを使用
トレードをする上で、過去の振り返り・検証は大事です。そのため、値動きが荒いときはチャートの動きを録画して動画保存用HDDに保存し、あとから細かい値動きを見直せるようにしています。また、エントリーや決済時の遅延をできるだけなくすために、無線ではなく、あえて有線LANケーブルを使っています。2台目のPCは一般的なメーカーPCで、こちらは無線(Wi‐Fi)でつながるようにしています。
②ノートPC1台
ノートPCは基本的に持ち運び用で、トレードルームでは主にZoomやSkypeといったオンライン会議に利用しています。ノートPCはHPの「Spetre x360 13」を使っています。
③iPad Pro
持ち運び用として使っています。iPadは携帯のキャリアのSIMカードが入っており、4G回線がつながるようになっています。
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④テレビ
トレード機器以外ではテレビも利用しています。これはニュースを見るためで、「モーニングサテライト」や「WBS(ワールドビジネスサテライト)」などは毎日録画するようにしています。また、その他に気になるニュースも録画しています。
メインのPC以外にノートPCやiPadを用意する理由は、リスク回避のためです。取引中にPCがフリーズしたり、調子が悪くなったりした場合に別のPCから取引できるようにしています。また、可能性は低いのですが、停電などでインターネットにつながらなくなったときのためにスマホのテザリングで回線をつなげて、iPadやスマホからも注文できるようにしています。ポジションを決済できなくなったときのことを考え、いくつかの方法を用意しています。
私が使っている分析用ソフトやアプリ
その他に、私は以下の分析用ソフトやアプリも活用しています。
●チャート分析ツール
MT4とTradingViewを使っています。MT4は通貨ペア監視用に複数通貨ペアを表示させています。動作が軽く、複数表示させても負担が少ないので便利です。メインの分析はTradingViewを使います。為替、株価指数、個別株、債券、商品など数多くのチャートを表示できるだけでなく、同時に同じチャート上に重ねられるのがポイントです。市場間の相関性を見ることができるので重宝しています。
●動画キャプチャーソフト
前述の通り、私は荒い値動きのときにチャートを記録するため、画面(チャート)を動画で保存しています。これは無料のソフトで十分です。
●TwitDuck
TwitDuckというツイッターの自動更新ソフトを使っています。これを用いることで、ツイッターの情報収集がはかどります。
岡ちゃんマンさんの情報収集先
※この記事は、FX攻略.com2020年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |