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FX力を鍛える有名人コラム

FOMC後のドル安は一時的。米国株高が緩和マネーを誘引[雨夜恒一郎]

全員が全員強気でないときのほうが相場は上昇するもの…

先週行われたFOMCは、大方の予想通り、声明から「忍耐強く」の文言を削除したものの、「中期的にインフレが2%目標に向かっていくと合理的に認めたときに、引き上げが適当になる」と利上げを急がない姿勢を示し、メンバーによる経済見通しや金利予想も引き下げた。利上げのハードルは高いと受け止められ、米国金利は急低下、「米ドル/円」も一時119円台に突入した。イエレンFRB議長がドル高について「輸出鈍化の一因。インフレを押し下げる」とややネガティブなトーンで言及したことも響いた。

早期利上げ観測が後退したことで、市場ではドルは調整局面に入ったと見る向きが多い。利上げ時期は今後のデータ次第であるため、指標に一喜一憂しながらボラタイルな展開が続くとの読みだ。

しかし、中長期的に見ると、FRBは金融政策の正常化を着実に推し進めており、遅かれ早かれ利上げに踏み切ることは論を待たない。ユーロ圏ではマイナス金利が長期ゾーンまで広がり、世界的に金利の希少性が高まるなか、ドルが唯一利上げが見込まれる勝ち組通貨であることに変わりはない。

また、米国の金融緩和が長期化することは、株式市場にとって大きな支援材料だ。インフレでもリセッションでもないゴルディロックス(適温)経済のなか、米国株式市場はすでに丸6年上昇を続けている。低インフレ・低成長と超低金利の組み合わせは、株式市場の相対的魅力を向上させる。株式市場が上昇すれば、債券から株への資金移動が起こり、金利もおのずと下げ止まるはずだ。

金融政策正常化期待を背景に、ドルの緩やかな信認回復は今後も続いていく可能性が高い。また、米国株高が緩和マネーを誘引することにより、ドルの需要はコンスタントに増大する。投資家はドルを売っても、他に買うものがないため、結局は、消去法的にドルを買い直さざるを得なくなるだろう。

全員が全員強気でないときのほうが相場は上昇するものだ。「米ドル/円」は今週120円台を値固めし、122円を再び試す展開になると予想する。

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