先週のドル円相場は、パリ同時テロを受けて週初には一時122.23円まで下落したものの、株式市場への悪影響がほとんど見られなかったことから「金融市場への影響は限定的」との安堵感が広がり、一時は123.76円と8月以来の高値へ上昇した。ただ日銀が8対1の賛成多数で金融政策の現状維持を決定し、黒田日銀総裁の会見も追加緩和を想起させるものではなかったことから、123円台を割り込んで週の取引を終えた。結局は方向感の乏しいレンジ取引がもう一週間続くこととなった。
FOMC議事録やメンバーの発言を受けて、FRBの12月利上げはほぼ織り込み済みとなる一方、日銀の追加緩和は当面期待薄の情勢だ。ドル高・円安が一段と進行するには新たな強気材料・燃料投下が必要と思われるが、足元では新規材料難となっており、今後はクリスマス休暇・年末を控えて市場参加者の取組意欲も低下しやすい時間帯となる。先週の当コラムでも述べたとおり、来月のFOMCで利上げが実現すれば、むしろそれをきっかけに当面のドル買い材料出尽くしとなってしまう可能性もある。
ドル円が今年の高値である125.86円をつけたのは6月5日。今回の保合い相場もそろそろ半年が経過する。相場というものはごく限られた期間膠着することはあるが、いつまでも同じレベルで安定することはない。ドル円が2011年に歴史的な安値75円台をつけてから今日まで、長い保合い相場は今回を入れて5回あるが、過去4回はいずれも約6か月でレンジをブレイクアウトし、大きな動きにつながっている。過去の経験則に照らせば、そろそろ上下どちらかに大きく動き始めてもおかしくない。
そして前述のとおり、ドル買い・円売り材料が出尽くしになりつつある中、レンジの下限をブレイクしていく可能性が高まっていると言える。引き続き、ダウンサイドリスクを警戒すべきであろう。
ドル円・週足(出所:NetDania)
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