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感謝祭ウィークは投機筋のポジション巻き戻しに注意[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年11月20日号

先週のドル円相場 

先週のドル円相場は、トランプ大統領のロシア疑惑を背景にリスク回避ムードが強まり、一時111.95円と1か月ぶりの安値へ下落した。米ウォールストリートジャーナルは関係筋の話として、モラー特別検察官がトランプ陣営の幹部十数人に文書や電子メールの提出を求める召喚状を10月半ばに出していたと報じた。

先週の当コラムでは、「114.50円の重要レジスタンスを一度ブレイクしたにもかかわらずフォロースルーが見られなかったことから、短期的には上値の重さを嫌気した手仕舞い売りが優勢となりそうだ」と述べたが、おおむねそのような展開となっている。

株安・円高の負の連鎖が懸念

先週は米10月の生産者物価指数、消費者物価指数、小売売上高が予想を上回ったにもかかわらずドル買いの反応は鈍かった。12月FOMCでの利上げが9割以上織り込み済みとなっている現状では、米国の利上げ期待を材料としたドル買いはこれ以上期待しづらい。

また円売りの原動力となる株高も、先週は日経平均が6営業日連続の下げとなるなど変調をきたし始めた。日経平均の週足チャートを見ると、非常に上髭の長い短陽線のあと陰線が出現しており、買いエネルギーの手詰まり、当面の天井を暗示する形となっている。株高・円安の好循環が止まり、目先はその逆回転、株安・円高の負の連鎖が懸念される。


日経平均週足 出所:NetDania

ポジションの積み上がりも気がかりだ。IMM通貨先物の取り組み(11月14日時点)を見ると、投機筋の円売り越しが約13.6万枚と少なくとも過去3年で最大規模となっている。極端に言えば、投機筋が全力でポジションリミットいっぱいまで円売り・ドル買いを仕掛けているにもかかわらず、ドル円はじり安になっているというのが現状なのだ。投機筋といえどいつも儲かっているわけではない。


IMM通貨先物の取り組みとドル円 出所:http://www.quick.co.jp/page/fx_position.html

感謝祭ウィークの注意点

そして今週木曜日、米国市場は感謝祭(サンクスギビングデー)で休場となる。欧米市場では感謝祭が過ぎると一気にクリスマスムードとなり、シニア(上席)の人から三々五々長期休暇に入っていく。今年の業績評価やボーナス査定もこのころには終わっているのが通常で、トレーダーやファンドマネージャーもここからはあまり無理をしない。利益が出ているポジションも含み損になっているポジションも手仕舞いして年度の損益を確定することが多い時期なのだ。感謝祭を機に投機筋がドル円のポジションを見切り売りし始めるならば、ドルの下落余地はさらに広がるだろう。

日米のファンダメンタルズ・金融政策の格差を背景に、中長期的にはドル高・円安基調が続いていくとの見方に変わりはない。しかし短期的にはドル買いエンジン、円売りエンジンとも燃料切れ感が否めず、ドルロングのもたれ感も気になる。今週も下値が脆弱な地合いと見ておくのが賢明だろう。

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