FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年1月27日号
先週のドル円相場は
週初は110円台で上値をうかがう展開でスタートしたが、中国・武漢で発生した新型コロナウィルスの拡散が懸念され始めると、リスク回避の株安・円高の展開となり、一時109.17円まで下落した。中国・上海総合指数は3000の大台を割り込み、直近の高値からの下げ幅は5%あまりとなった。
新型肺炎の感染拡大は不可避
最新の報道(1月25日)によると、新型コロナウィルスによる肺炎の感染者は1200人を超え、死者は41人にのぼる。中国では24日から春節(旧正月)の大型連休が始まった。中国当局は発生源である武漢の交通を封鎖し、各地の観光地を閉鎖するなど厳戒態勢を敷くが、延べ30億人といわれる帰省などの大移動の中での感染拡大は不可避であろう。
2002年11月から2003年7月にかけて中国で発生した新型肺炎SARSのケースでは、世界37カ国で8千人余りが感染し、774人が死亡したとされている。現代の中国の防疫・衛生体制や医療技術、設備は当時とは比べ物にならないほど向上しているが、世界における中国のプレゼンスもまた当時と比べ物にならないほど巨大化している。今回の感染者・死者がSARSを上回るかどうか、また世界経済に深刻な打撃を与えるのか、現時点で予想は難しい。
まず悲観、そして矮小化
新型感染症のような予測不能な事案に対する市場の反応には一定のパターンがある。それは「まず悲観、やがて矮小化」というものだ。市場とはとても臆病なものだ。予期せぬ悪いニュースが飛び込んできたときの最初の反応はまず悲観、つまり最悪の事態を想定した極端なリスク回避の行動となる。しかし一通りの情報が行きわたり事態がある程度把握できるようになると、「経済全体に対する大きな脅威にはならない」といった矮小化が始まる。そしてしばらくは悲観と楽観が交錯するが、最終的には当初の悲観で下げた分を取り戻すことが多い。この背景には、「世界経済には多様性があり、一つの悪材料で全体が崩壊することはないだろう」という前提がある。
セリングクライマックスからV字回復へ
今回の新型コロナウィルスの事案に当てはめると、情報が乏しい最初の一週間程度、つまり1月21日から28日頃までが超悲観期ではないかと思う。週末をはさんで今週前半には悲観のピーク、つまりセリングクライマックスがやってくる可能性が高い。しかしその後は情報が入ってくるにしたがって悲観と楽観が交錯するもみ合いの時間帯に移行し、最終的にはV字型に元の水準に戻ると予想している。今週前半にもセリングクライマックスで大きく下げる局面があれば、むしろドルロングを仕込むチャンスととらえたい。
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |