トランポノミクスに乗じて、FXに参入してきたという人も多いようです。明確な上昇相場においては、初心者でもうまくいきやすいもの。しかし、FXはそう簡単なものではないというのも事実です。ここでは新規参入者に対して、FXで成功するための秘訣を教えてもらいます。
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初心者がFXで勝つためには、ここで紹介する順序でじっくりと取り組むことが大切です。以下の六箇条を参考に、成長を目指してください。
一箇条:FXの基礎と用語を知る
FXを始めるには基礎的な用語を知る必要があるので、FXを早く始めたいという気持ちを抑えて関連書籍を読んでください。ただし、初心者のために分かりやすく書かれた入門書は、大事なポイントが省かれていることがあります。ですからFXの入門書を2冊以上読むことを勧めます。
二箇条:経済指標の発表予定をおさえる
次にFX業者に口座を開設しましょう。本誌の公式ホームページに有名なFX業者が載っていますから、参考にしてください。ほとんどのFX業者では、口座を開設している人にほぼ毎日メルマガを発行しています。そのメルマガには為替を動かす経済指標の発表予定が書かれているので、欠かさず読んでください。
その指標の意味は、FX業者のホームページか、ネット検索で調べましょう。経済指標の意味合いを詳しく知る必要はありません。ただ経済指標の発表スケジュールとその指標が大きく為替に影響するのか、そうではないのかという重要度は大切です。
3か月ほどFX業者からのメルマガを読めば、重要な経済指標が一通り頭に入ります。加えて本誌の「為替相場に影響をおよぼす主な経済指標発表カレンダー」を読み、重要な指標の発表予定をおさえましょう。
三箇条:テクニカル指標に慣れる
為替は貿易額、インフレ率、失業率などのファンダメンタルズと呼ばれる経済の基礎的条件に影響されます。ただそれらの数値は予想が難しく、良い数字が出ても必ずその通貨の為替が高くなるとは限りません。
そのため、為替の値動きを予想するにはテクニカル指標が大切です。そこでテクニカル中心に書かれた書籍を一冊読み、有名なテクニカル指標の種類と名前を覚えておきましょう。本に書いてある数式を暗記する必要はありません。今は、FX業者の取引ツールのチャートに簡単な操作でテクニカルを表示できます。そのテクニカル指標から相場を予想し、売買を判断する力が大事です。
同時にあれこれと多くのテクニカルに手を出すと、どれも中途半端な理解になりがちです。まず2種類か3種類のテクニカル指標に絞って、しっかりとそれらを使いこなすと上達が早いです。
四箇条:デモトレードから始める
相場に慣れないうちに大きいポジションを持ち、思わぬ方向に相場が動くと大きな損失となり、口座残高を減らしてしまうことになりがちです。そこで、まずはデモトレードでチャートの見方と売買操作に慣れてください。次に1000通貨程度の少額でストレスのない取引を始め、相場に慣れてから売買する通貨量を増やしましょう。
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五箇条:値動きの特徴をつかむ
画像1は最近の「米ドル/円」のチャートです。米国大統領選挙以降、赤い破線で示した110円を越えたレート(オレンジの丸印)でしばらく留まっていました。また115円の手前(矢印を付けた所)で、何度か相場が反転し、少し円高方向に動いていますね。
このように「米ドル/円」の為替レートは、110円、115円など5の倍数の節目の数字が意識されます。「ユーロ/米ドル」では、1.1000や1.2000ちょうどなどの切りが良い数字が節目となり、そのレートで動きが止まる、あるいは反転することが多いです。このような為替の値動きの特徴を知ることが大切です。
六箇条:いつも損切りを入れる
画像2は、「米ドル/円」の長期チャートです。2007年に1ドルは120円台でしたが、緑の矢印で示したリーマンショック以降にずっと円高が続き、2012年には75円近くまで円高が進みました。また赤い矢印を付けた2013年からアベノミクスで円安に動き、1ドルが再び120円以上になりました。
このように為替は、国の政策に影響され、一度動き出すと数か月から数年にわたって同じ方向に動くことが珍しくありません。ですからポジションを持ち、為替が予想とは逆に動くとどんどん損失が膨らんでしまうことがあります。
為替は株式に比べ平均的な値動きは小さいので、FXでは利益を大きくするためにレバレッジをかけています。だからこそ予想しない方向に相場が動くと含み損が大きくなり、あっという間に口座残高が少なくなってしまうことがあります。
だからこそ、FXではポジションを持つと同時に必ずストップロス(損切り)を入れましょう。新規参入者に限らず、FXでは常に損切りを入れることが何よりも大事です。
※この記事は、FX攻略.com2017年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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