FXトレード作戦室|第7回 FXではレンジ相場が通常モード[FX攻略.com編集部]

FXトレード作戦室|第7回 FXではレンジ相場が通常モード[FX攻略.com編集部]

この国で唯一の月刊FX情報誌を刊行している立場から、多くのトレーダーが犯しやすいミス、失敗、陥りがちな勘違いを抽出し、皆さんと共有していくのが当企画の目的です。今回は「FXの2つの相場、トレンドとレンジ」について考えていきたいと思います。

実はトレンドの時間は短い

「トレンドは一度発生すると継続しやすいので、トレンドに乗れるかどうかが大切」とは、この本だけでなく、どのFXの本にも書いてあることです。

確かにトレンドフォローは投資の王道であり、一番利益が出しやすい考え方であることは間違いありません。

ですが、FXの相場においては、トレンドよりレンジの状態の方が長いというのも、これまたいろいろなメディアに書いてあることです。いつでも簡単にトレンドに乗れるわけではないのです。

巨大なレンジ内にドル円は滞在中

継続する時間で考えても明らかな通り、相場の基本の状態をトレンドではなくレンジと考えれば、むしろFXの特徴をすんなり理解できます。天気予報的にいえば、レンジ時々トレンドです。

ただし、このレンジが通常の状態であるという考え方は、チャートを長い時間軸で捉えるか、短い時間軸で捉えるかで変わってきます。チャート①は、明らかにレンジの方が長く、トレンドの時間は短いです。ですが、青い四角の中をよく見ると、小さなトレンドが無数に発生していることが分かります。

巨大なレンジ内にドル円は滞在中

一番遠い視点で見れば、ドル円は固定相場時代の360円を高値、2011年の75円台半ばを安値とする、巨大なレンジ相場の中にあるともいえるでしょう。今後高値や安値を更新していく可能性ももちろんありますが、すぐに、かつ頻繁に更新する可能性は低いといえます。

このことは、為替相場が通貨と通貨の交換比率を取引する市場である影響が大きいはずです。

FXで扱うような通貨ペアは、世界的に見て主要な国の通貨であることが多いため、どちらか一方がもう一方に対して、圧倒的に強くあり続けることはまずないのです。ドル円が10年間上がり続けることも、下がり続けることもきっとありません。これが企業の株価を取引する、個別株との大きな違いです。

いつもレンジと思えばスムーズ

FXの基本状態がレンジだからこそ、いくつかのセオリーを理解しやすいでしょう。

まず、基本中の基本である、買いと売りを同じように使いこなすこと。FXは証拠金取引なので、売りからでも新規取引ができますが、これはレンジ相場だからこそ大切な考え方ともいえます。上がったり、下がったり方向感がない相場で利益を出すためには、上下両方向へのトレードが必要です。

また、リピート系自動売買が機能しやすいのも、レンジ相場であることが多いFXならではです。個別株で、トラリピのようなシステムを長期稼働させて、利益を出している話は聞いたことがありません。

そして、既に述べた通り、時間軸を短くしていくほど、小さなトレンドが現れるのがFXと考えると、たとえ手数料が相対的に高くなろうと、デイトレやスキャルピングが有効であることが自ずと分かります。

なお、常に相場はレンジであると思っていた方が、目先の何でもない値動きに飛び乗りたくなる衝動を抑えられそうですね。

相場はほぼずっとレンジ状態なのではないか?

流れに乗って稼ぐトレンドフォローは投資の基本

巨大なレンジ内にドル円は滞在中

上のチャートは第二次安倍内閣発足から始まった上昇トレンド、俗にいうアベノミクスとそれに続く上昇トレンドです。誰の目にも明らかな上昇局面で、買い戦略で流れに乗れれば、誰でも容易に利益を出せることは明白ですよね。このように、発生したトレンドをしっかりつかまえにいくことは、投資の王道といえます。

相場の基本はレンジ時々トレンド トレンド相場は常態ではない

相場の基本はレンジ時々トレンド

上のような図を見たことがありませんか? FXの基礎を説明するときによく使われるもので、長期的に相場を見るとレンジ相場の方が長く、上昇と下降のトレンドが継続している時間は長くないことを表しています。相場の基本の状態は、トレンドではなくレンジなのです。

トレンド間にレンジがあるのではなくレンジの移動時間がトレンド相場

ドル円の週足チャート

ドル円の週足チャートを見ても、確かにレンジ相場の方が長く、トレンドが継続している時間は短く見えませんか? むしろ、相場はほぼレンジ状態であり、たまにトレンドが発生してレンジの水準が移り変わっていると考えた方が、しっくり来ませんか?

いつでもレンジ相場と考えるとFXのセオリーにも納得できる

確かに、トレンドは一度発生すると継続性があります。ですが、非トレンド状態の方が長い、つまり相場の基本状態はレンジであると考えると、以下のようなFXにおけるセオリーが通用することも納得できます。少なくとも、いつでも、どの通貨ペアにも、トレンドが発生していると考えることは不自然です。

FX=レンジ相場ならつじつまがあう

FXでは買いも売りもどちらも使いこなそう

レンジ相場=方向感のない相場ですので、短い期間に上昇と下降を繰り返します。そのため、どちらの方向にもエントリーできないといけません。片方だけのトレードでは、収益機会が減少します。

FXではリピート系自動売買が有効

トラリピなど、レンジ相場内の往復から利益を狙うリピート系自動売買は、有効な設定さえできれば安定した利益が期待できます。これもFXにおいて、レンジ相場の時間が長いことが影響しています。

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FXではデイトレ、スキャルが有効

レンジ相場を短い時間軸にクローズアップしていくと、小さな上下動が発生しています。これを継続時間の短いトレンドと解釈するなら、短期トレードで狙うことが可能となります。

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※この記事は、FX攻略.com2017年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。