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【Dealer’sEYE】予断を許さない中国情勢!急落に警戒![井口喜雄]

こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。

新年明けましておめでとうございます。本年も皆様におかれましては、より良いトレードの年で有りますよう心よりお祈り申し上げます。私も皆様のお役に立つレポートが書けるよう精進してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始相場を振り返る

それでは、まずは年末年始の相場を振り返ってみたいと思います。

クリスマスから年末にかけての値動きは、薄明商いのなか思惑的な値動きや、スパイクが散見するため、ディーラーとしては気が抜けないのが毎年恒例でしたが、昨年はこれといった特別な値動きはなく、割と静かにクローズした印象です。ドル円に関しては年内に120円割れを予測していたので少し拍子抜けした年末となりました。

ただし、年が明けると中国の景気先行き懸念から中国株式市場でサーキットブレーカーが発動し、日経平均株価も一時600円安になり、ドル円は120円台から118.70円付近まで大幅に下落しました。また、中東でサウジアラビアやバーレーンなどがイランとの外交関係を断絶するなど、地政学リスクが高まったこともドル円の重しとなったようです。

さて、今週の展開ですが、中国株式市場において取引が停止となるサーキットブレーカーが発動するなど、香港オフショア人民元は5年ぶりの安値をつけ中国のファンダメンタルズの弱さからリスクオフの地合いが継続しそうです。クロス円は2015年8月24日のチャイナショックの残像が頭に残るなか、日足チャートを見ると当時と似た値動きをしており、突発的な急落に警戒を強めています。

ドル円を見ても短期的には売られすぎている気もしますが、戻り局面があれば売っていくのがこの相場の基本スタンスです。この水準でリバウンド狙いの買いポジションをとるならば、ごく短期にとどめておくのが無難です。また、週末には米雇用統計の発表を控えているものの、米利上げ直後で材料出尽くし感が強く上値余地は乏しいことからも、数値の上下振れ幅による変動はダウンサイドリスクが意識されるとみています。

テクニカル的にも日足一目均衡表は三役逆転で下降トレンド入りを示していることから、ドル円は2015年8月24日安値である116.10円がターゲットとなります。

また、年始ということで今年のドル円予想もしておきたいのですが、今年仮にドル円上昇シナリオを描くならFOMCは年4回以上の引き上げペースが必要だと思っております。市場予想を見ると4回が割とコンセンサスとなっているようですが、原油安や、米ISMの数値、米大統領選を背景に考えると追加利上げ4回以上が容易に達成できるとは思えず、ドルはややピークアウトしていくような気がしています。

一方の円も日銀が昨年発表した緩和政策に対する「補完措置」については、追加緩和策が限界を迎えているととらえています。今まで円安を支えていた量的金融政策が機能しなくなれば円はどこかのタイミングで巻き戻される可能性に注意しなければなりません。

ドル円日足 2015年8月24日安値である116.10円がターゲット

チャート(10/7~1/7)

売買比率

売買比率

ドル円は大幅な下落から反発を狙ったロングポジションが優勢で77%の参加者がブルとなっています。リバウンド狙いの買いは可能ですが、短期にとどめておくのが無難だと思っています。上昇余地の見極めがつけば再び売り場を探すのが得策です。

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