当企画は、投資家の眞壁憲治郎さんが募ったトレーダーの皆さんにFXで「わらしべ長者」を目指していただこうというもの。「労働者から資本家へ」をテーマに掲げ、参加者が知識と技量をしっかりと身につけながら、わずかな資金からでも大きく勝てるようになっていくことを目標としています。
経営のプロがFXに再びチャレンジ!?
眞壁 第1回から第4回まではトレード技術に関しての解説、第5回より実際の運用を基に話しています。同時にトレードバトル（MKB杯）を開催しました。これは30万円から3か月間の成績を競う企画です。30万円から積み上げていくのも「労働者から資本家へ」がテーマとなっています。
眞壁 この連載も開始から1年半となり、第18回を数えました。これまでさまざまなトレーダーをご紹介してきましたが、今回は趣向を変えて経営者仲間をお招きしました。既に資本家として成功している人に考え方を伺いつつ、トレードのアプローチを構築してもらおうという趣旨です。ではアールさん、よろしくお願いします！
アール こんにちは、アールです！ 現在41歳で、22歳のころに起業。創業当時は半導体の輸入、その後にアパレルブランドを展開して全国の百貨店で販売、今はエンタメ系の事務所を運営しています。好きな言葉は「継続は力なり」、趣味は格闘技観戦と旅行、お酒です！
眞壁 ありがとうございます！ 知り合ったのは4年ほど前ですが、ますます勢いに磨きがかかっていますね！ トレーダー仲間と相場の話で盛り上がるのも面白いですが、やはり仕事や経営の話をするのも面白いです。私もこの半年で新しい事業を始めたので、今回はいろいろと語り合いたいですね。ちなみに、私の好きな言葉は「一燈を提げて暗夜を行く」です（画像①）。現実は暗闇と落とし穴ばかりですが、暗闇の中にある小さな光を頼りに1歩ずつ歩んでいこうという思いです。アールさんも経営者として人生観などありますか？
アール 僕は起業してから、20代の間は業績が右肩上がりだったので人生は結構楽なのかと勘違いしていましたね。ただ、30歳を超えてから何度も破産の危機に（笑）。人生というのは調子に乗ると罰が当たるんです。でも諦めなければ何とかなる。今の主力事業はエンタメ系ですが、多くのタレントが在籍してくれているので、才能があっても収入につながらない人を支援して、稼げるようになっていくのを見るのが楽しいです。
眞壁 素晴らしいですね。私がメルマガや本誌の連載をさせていただいているのにも似ています。頑張って成功する人と、頑張っているのに失敗する人、そのちょっとしたボタンの掛け違いを直す手伝いができたらうれしいですね。アールさんにとって「大事にしていること」はありますか？
アール そうですね、やっぱりあいさつと礼儀は大事にしています。今まで関わった人であいさつやお礼が満足にできない人は会社が倒産したり、落ち目になったり。同時に、成功の秘訣は自分の好きなことや得意なことを仕事にすることだと思います。僕の収入が増えたのも、「儲けられそうな仕事」から「やりたい仕事」にシフトしたのが大きいですね。
眞壁 経営者の先輩として勉強になります（笑）。私が今やっている仕事は、「自分の能力が発揮できる」「儲かる」という一方で「ずっとやりたい仕事」ではないですね。体力と気力があって今後の人生のために頑張ろうという人にバトンタッチできれば良いなと考えています。まあ、これは別の話でして、今回は金融系のインタビューということで、これからアールさんにトレーダーになっていただこうと思います。ちなみに、今まで投資の経験はありますか？
アール 投資は経営を始めると同時に手を出しましたが、最初に大負けして二度とやるもんかと思いました（笑）。それから空白期間があって、30歳になってから再開してみて、何とか負けを取り返したんです。やっているのは株式で、今は米国株を買っています。
眞壁 ちょうど知り合ったころのことですね！ 今回の話は為替ですけど、通貨のトレードはしたことありますか？
アール それこそ起業したての20代前半のころに好奇心で始めたのがFXで、数日で数百万円飛ばしました。
眞壁 つまり為替で損をして、株で取り戻したパターンですね！
アール そうですね。当時はハイレバレッジで恐ろしい思いをしました。FXは雇用統計とか日銀金融政策決定会合とかで大きく動く印象です。仕事で為替レートが影響しているので、結構チェックはしてますよ！
眞壁 なるほど。では、今回は改めて「取り戻す」ということで、もう一度FXにトライしましょうか！ まずは材料だけを渡すので、どう構築するか。簡単な「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」を一覧にしました（表①）。
アール おお、これはシンプル！ ありがとございます！
眞壁 最初は「こうすればうまくいくという方法」を見つけて、絶対にそれだけをする、ことが大事です。最近は私も仕事で、これまでなあなあにして何とかなった経験が邪魔したりしてますが、やはり「一つの結果には百の勉強と工夫がある」ということで、1か月かけてやっていきましょうか！ 次回に続きます。
※この記事は、FX攻略.com2021年3月号（2021年1月21日発売）の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか？ でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました！
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
＼FX会社によって違うところをチェック／
| スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
|---|---|
| 約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
| スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
| 取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
| 取引ツール | 提供されるPC･スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
| シストレ･自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
| サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
| 教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
| キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |
