これは、当たり前と言えば、当たり前のことです。
マーケットの大勢が、たとえば、ドルの上昇を期待すると、皆ロングポジションをもとうとしますので、マーケットのポジションはロングに大きく偏ってしまいます。
こうして、ロングに大きく偏ったマーケットでは、右も左もロングですから、ドル上げにつながる材料が出ても、あまり上がらなくなります。
それに対して、上げを否定するような材料には神経質に反応しやすくなります。
つまり、皆が望む上げ材料には反応しにくく、皆が望まない下げ材料には反応しやすくなります。
そして、実際にも、マーケットのポジションがロングになっていれば、たわいもないような売り材料にも過敏に反応して下落します。
マーケットでは、少数意見の立場にいることが大切です。多数派が意気盛んなときこそ、静かに逆のポジションをつくる場だと思います。
ただし、多数派は強引に相場をもっていこうとしますので、無理せず、よく引きつけて戻り売り、押し目買いで対応することが良いように思います。
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