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FOMCとGDPに注目、米長期金利の動向がカギ[雨夜恒一郎]

FOMCとGDPに注目、米長期金利の動向がカギ[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2021年1月25日号

先週のドル円相場は

米バイデン新政権が混乱なく発足し、株高・リスクオンの流れとなる中、ドルは全般に弱含み、ドル円は一時103.33円まで下落。しかし米国株が最高値更新後伸び悩むと、ドル円も103.80円台まで反発し、結局は方向感が乏しい一週間となった。

FOMCは長期金利上昇を牽制か

今週の注目イベントは、まず26・27日に開催される今年最初のFOMCだ。今回は主要な金融政策は据え置きの公算で、最大雇用と物価安定の目標達成に向けて「さらに著しい進展が見られるまで」量的緩和を継続することをメンバー全員が賛成する見通しだ。

一方、今月上旬には一部メンバーによる「早期テーパリング(債券買い入れ減額)示唆」をきっかけに長期金利が急上昇したが、これをパウエルFRB議長がどう評価するかが注目される。

FRBとしては、非主流派メンバーを通じてテーパリングの観測気球を上げてみたものの、市場が敏感に反応してしまったため、その火消しに回る可能性が高い。

議長が早期のテーパリング開始に否定的な姿勢を示し、現段階での長期金利上昇は受け入れられないとのメッセージを発すれば、米10年債利回りは急上昇前の水準(1%未満)へ戻っていく可能性が高くなる。

この場合、米国株式市場は、バイデン新政権とFRBの財政・金融融合を期待し、再び最高値を更新していくだろう。為替市場では、リスクオンでドルが全般に売りに押される可能性が高い。

なおFOMCの今後の日程や、過去の声明、ドットプロットチャートを含む付属資料は、すべてFOMCのウェブサイトで閲覧できる。すべて英語だが、ブラウザー上で訳したい英文を右クリックすれば、ウェブ翻訳で簡単に日本語訳が読める。

ちなみに前回12月16日のFOMC声明の冒頭部分をGoogleに翻訳させてみるとこんな感じだ。日本語翻訳の精度はここ1年ほどで目覚ましく向上しており、専門用語や複雑な文脈もほとんど違和感がない。

“連邦準備制度は、この困難な時期に米国経済を支援するためにその全範囲のツールを使用することを約束し、それによってその最大の雇用と価格安定の目標を促進します。

COVID-19のパンデミックは、米国および世界中で多大な人的および経済的困難を引き起こしています。経済活動と雇用は回復を続けていますが、年初の水準をはるかに下回っています。需要の低迷と石油価格の下落により、消費者物価のインフレは抑制されています。全体的な財政状態は、経済を支援するための政策措置と米国の家計および企業への信用の流れを部分的に反映して、引き続き緩和的です。

経済の進路は、ウイルスの経過に大きく依存します。進行中の公衆衛生危機は、短期的には経済活動、雇用、インフレを圧迫し続け、中期的には経済見通しにかなりのリスクをもたらします。”

GDPは上振れ・下振れいずれもあり得る

今週のもう一つの注目イベントは、28日に発表される米国10-12月期のGDP速報値だ。昨年のGDP成長率は、4-6月期に-31.7%(前期比年率・以下同)と歴史的な落ち込みを記録した後、7-9月期に+33.1%とV字型の回復を果たした。

今回の10-12月期の市場予想コンセンサスは+4.4%となっているが、アトランタ連銀GDPNowの最新予想では+7.5%と高めになっている。

GDP成長率

プラスマイナス30%もの幅で経済が乱高下した後だけに、今回は大幅に上振れもしくは下振れしてもおかしくなく要注意だ。上振れなら金利上昇・ドル上昇、下振れなら金利低下・ドル下落となるだろう。

ただし、もしもGDPが上振れしたとしても、しょせんは過去の数字であり、長期的なドル安トレンドを転換させることは難しいだろう。

テクニカルには、今月11日の戻り高値104.40円近辺はすでに強い抵抗線になっており、今後は一目均衡表の先行スパンが垂れ込めてくるにしたがって103円台後半が重くなってくると予想される。

依然として104円台は売り安心感があり、戻り売りスタンスを継続したい。

ドル円日足・一目均衡表 雲が垂れ込めてくる

ドル円日足・一目均衡表 雲が垂れ込めてくる 出所:NetDania

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