コレを理解できなければ一生勝てない三流トレーダー
FX初心者のころ、エントリーするたびに逆行し、損切りを繰り返したんだわ。みんなも経験あるよね? あれって、なぜ起きるのか?って考えたことある人はいると思うけど、答えにたどり着いたって人はそんなに多くないんじゃないかな。
オレは負けず嫌いだから、そこを追求し続けたんだよね。そして導き出した答えは、ズバリ需給!
この相場の“需給”を意識するようになってから不用意なエントリーを避けることができ、逆行に遭う場面は極端に減った(※あ、ちなみに“絶対に逆行しない手法”とか存在しないから、そこ注意ね)。
さて、ここからは具体例を出しながら解説する。まず初心者がエントリーしがちな場面として「節目をブレイクしたとき」がある。
入りたい気持ちは分かる。オレもよくやった(笑)。でも実はコレ、最悪のエントリーなんだわ。
まぁ、理由を順番に説明させてもらうと、まず節目をブレイクするには大きなエネルギーが必要となる。例えば、ドル円の「100円」やユーロドルの「1.1000ドル」なんかはみんなが意識するよね?
そうした場所では、それまでの値動きの流れがいったん止まることもよくある。つまり、そうカンタンには抜けないってこと。
勘の良い人はもう分かったかな? そう、みんなが意識する節目をブレイクするときには、大抵それなりの損切りを巻き込む。
相場が大きく動くとき、その原動力はマイナスの力。逆に張ったトレーダーたちの損切りを巻き込むことで、流れが加速するんだ。
「あれ? 損切りのエネルギーでブレイクするなら、そこでエントリーすればよくない?」なんて思ってる人もいそうだよね。でも問題は、このエネルギーはいつまでも続かないってこと。
ブレイクするための燃料である損切り注文がなくなれば、そこでエネルギー切れになりやすい。ブレイクエントリーが致命的な理由がこれ。
ここまで読んで「なんで自分がエントリーすると逆行してたのか」、この答えが見えてきたかな?
「じゃ、結局どこでエントリーすればいいの?」って話なんだけど。エントリーするときって当然、自分が取引した方向にトレンドが継続すると思って入るよね? でもトレンドが継続するかどうかは、損切りを巻き込んで節目をブレイクした後が大事になるんだ。
つまり、そこから「新規の注文が追随して入るか」ってところにかかっている。損切りを巻き込んだブレイクが収まり、再び順行するタイミングが絶好のエントリータイミングというわけ。
具体的には値動きが落ち着いた後、順行のエネルギーを充電するためにレートが戻ってくるのを待つといった流れ。そして戻ったところで、再びブレイク方向に新規の大口注文が入ることを見込んでエントリーする。
これがトレーダーの仕事。この「大口注文が入ることを見込んでエントリー」ってところが最大のポイントになる。大口注文が入ってからじゃダメなのかって? ダメだね! なぜならそのときにエントリーしても、もうチャートが動いた後だから。
チャートが動いてからエントリーしてしまったら、今度は大口の利確に巻き込まれてしまう。実はそこにも“エントリーしたらレートが逆行する”ワナが潜んでいる。
オレが思うに個人トレーダーは常に「大口注文が入ることを見込んで」エントリーしなければならない。そして、“見込み”でエントリーしなければ、利益を得ることはできない。“見込み”でエントリーするからこそ、損切りが必要になる。
ここまで読んでどうだったかな? 今回の記事を通してオレが伝えたいのは「押し目買い・戻り売りをしましょー」って話。
みんなも耳にタコができるほど聞いてきたであろう話と一緒。でも、その本質をひも解いていくと、さまざまな側面が出てくるんだわ。
それを一言で表すと“需給”。売りポジションと買いポジションのバランスだね。
- 大口注文の見込み
- マッチングする反対注文の有無
- ブレイク前にどのくらいもみ合ったか(レンジを組んだか)
- 買い手・売り手のストップロス注文はどこにあるか
これらを複合的に捉え、 エントリーポイントを見定める必要がある。これを理解できなければ三流トレーダー止まり。勝てないトレーダーから一生抜け出すことはできない。
飛び乗り、追っかけ、スケベなエントリーをしないためにはマーケットが動く原理を理解すること。
感情を抑えればいいわけではない。ロング・ショート比率を見ればいいわけでもない(FX会社によって変わるし)。チャートの連なりから需給を感じること。オレはそれを需給の「肌感」と呼んでいる。
みんなも、需給の肌感を養っていこう!
※この記事は、FX攻略.com2020年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
・「ユーちぇるのトレードフィットネスジム」連載記事まとめはこちら
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |