世界的なリスクオンもドル円はダウンサイドを意識[井口喜雄]

トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
世界的なリスクオン NYダウは3万ドル台へ
ハト派のイエレン元FRB議長が米財務相に内定とのヘッドラインが流れたほか、トランプ大統領がバイデン政権への移行業務を妨げないとの見解を示したことでリスクオンの展開です。NYダウは3万ドルに乗せて史上最高値を更新、暗号資産もビットコインが一時200万円を記録しアルトコインも全面高、為替はリスク通貨の豪ドルやNZドルなどの資源国が買われています。新型コロナウイルスの感染拡大は深刻ですが、ワクチン開発進展の好材料が相次いでいることもあり、いまのところネガティブには反応していません。ネガティブな材料は見て見ぬふりをしてでもリスクアセットを買っていくモメンタムのようです。
ドル円はダウントレンド継続
リスクオンのモメンタムではありますが、ドル円、クロス円の上値を追随していくことには慎重になっています。NYダウは3万ドルの大台に乗せており、一定の達成感から利益確定の売りが入りやすいほか、米感謝祭前にリスクポジションを落としたい参加者もいるでしょうからこのままどこまでも円安が続くようには思いません。ドル円の日足チャートを見ても下降トレンドは継続しており、高値での戻り売りが合理的な判断になると考えています。
緊張感が高まるブレグジット
ブレグジットはFTA(自由貿易協定)の交渉で最終局面を迎えています。ここまで来たら最終的には合意するだろうとの思惑からポンドは上昇していますが、本日(25日)まで具体的な内容が伝わってきていません。今週もFTA交渉に進展がないようだとそろそろポンドにも売り圧力がかかってきます。ポンドロングで攻めたいところではありますが、「合意なき離脱」の可能性が残されているだけに慎重さが求められます。対円の取引戦略としては11日の高値140.259円が一つのレジスタンスになり、このラインを明確にブレイクすれば一段高となり142円台も視野に入るでしょう。一方で140円付近から反落した場合、日足のダブルトップが形成され売りにアドバンテージが出てくる展開も合わせてイメージしたいと思います。
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