トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
米長期金利主導のマーケット
昨日はバイデン政権が財政出動を拡大させるとの期待感から米10年債利回りが1.18%まで上昇したことでドル円は一時104.30円付近まで上値を拡大しました。しかし、NY時間に発表された米10年債の入札が良好だったことで米10年債利回が1.13%に急低下するとドル円は103円台まで振り落とされています。マーケットには米長期金利上昇でドル上昇という相関性が戻ってきたようです。こうなると米金利上昇の局面では以前とは違ってドルショートに勝ち目はなさそうです。FOMCメンバーからもテーパリング時期についての発言がちらほらと聞こえており、米長期金利の動向には注視しなくてはなりません。
バイデン次期大統領の追加経済対策に注目
明日14日(木)にバイデン次期大統領の追加経済対策発表とパウエルFRB議長の発言が控えており、その内容を見極めたいところです。追加経済対策の内容は1人2000ドルの現金給付、失業給付金の延長、地方政府への支援、ワクチン普及対策費などが盛り込まれるなど、数兆ドル規模になることが予想されています。
来週20日(水)に大統領就任のタイミングもあり、バイデン政権の景気刺激策は大規模なものになりそうです。また、バイデン次期大統領は財政赤字が膨らんだとしても、バブルになっても、景気刺激策すると公言しており、これまで以上に財政出動していくのであれば、メインシナリオはやはり株高ドル安と考えます。賞味期限はありますが、まだドル円戻り売りのオペレーションは機能するのではないでしょうか。
もっとも、方向感の見えにくいドル円はひとまず見限って、勢いのでそうな通貨ペアに乗り換えるほうがスマートかもしれません。バイデン次期大統領の追加経済対策はリスクオンになりがちなイベントです。リスクアセットであるユーロ円や豪ドル円あたりのほうが大きなトレンドに乗れるのかと思います。
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サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
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