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ウェリントン市場から東京市場までを徹底攻略|現役為替ディーラーが本音で語る 第43回[井口喜雄]

第43回 ウェリントン市場から東京市場までを徹底攻略|現役為替ディーラーが本音で語る[井口喜雄]

為替ディーラーは各市場と、どう対峙しているのか? 前回はNY市場をクローズアップし、その特徴や攻略のポイントをまとめていただきました。それに引き続き今回は、ウェリントン市場から東京市場、アーリーロンドン、すなわち日本時間の朝6時から午後15時までを取り上げ、解説してもらいます。

日本時間早朝から午後にかけての特徴

前号ではNY市場について、お話しさせていただきました。その流れから今回は、NYクローズ後のウェリントンから東京、そしてロンドン勢が参加してくるまで、ディーラーが何を考えトレードしているのかをお話しいたします。

それぞれの市場には大きな特徴があり、それらを頭に入れて取引に臨むことが勝利の第一歩になります。きちんと情報を整理しておきましょう。

ウェリントン市場(6時〜8時)

値動きが軽いのが特徴

ウェリントン市場といってもあまり聞き覚えのない方がいらっしゃるかもしれません。為替市場は具体的な取引所が存在しないため、時間帯ごとの地域名で呼ばれておりますが、東京市場が始まる3時間前にオープンしているのがニュージーランドのウェリントン市場です。

ただ、ウェリントン市場は東京市場に比べ取引規模が小さいため、一般的に意識されていないのが知名度の低さの原因かもしれません。また、ウェリントン市場はNY市場が閉まってから始まるため、一日の中で一番取引参加者が少ない市場となります。

取引参加者が少ないため、普段は全くといって良いほど値動きはなく、凪(なぎ)の日が多いです。ただ、いつも凪だと思って油断していると痛い目をみることがあります。参加者が少なく、流動性の低さも相まって、ひとたび大きな注文がマーケットに流れたときには、驚くような値動きをすることがあるのです。

ディーラーにとって値動きがあることは大歓迎なのですが、流動性が低いときに急変した場合にはヘッジが難しくなります。プロのディーラーとはいえ、このウェリントン市場では一度や二度の大きな失敗をしている人は意外と多くいるのです。

攻略のアイデア

では、そんなウェリントン市場を攻略するにはどうしたら良いのでしょうか。ポイントは予見できる動きと、予見できない動きです。

予見できる動きとは、経済指標発表後の値動きです。これは過去の経験からどの程度動くかが推し量れる他、発表時間もあらかじめ決まっているため準備をしっかりして、指標発表後から利益を狙いにいけます。一方、予見できないフラッシュクラッシュ(瞬間的な値動き)は、事前準備ができないため要注意です。

ウェリントンでは流動性が低いため、何かあるたびに急激な値動きとなってしまうので、どうしても焦って行動しがちです。クラッシュ時に重要なことは、できるだけ情報収集することです。情報を確認して特に要因がないのであれば大口注文か、アルゴリズムが発動したと考えられ、価格が戻ってくる可能性が高くなります。

もし、強いファンダメンタルズが要因の場合はトレンドが継続しますので、結果を確認してからポジションを取っても遅くはありません。ウェリントンでのクラッシュは常に考慮しておき、普段から落ち着いて対処できるようにパターンを想定しておくことが一番大事なのです。

東京市場(8時〜12時)

仲値の攻防に注目

ウェリントン市場をこなすと、今度は東京市場に移ってきます。東京市場は日経平均の値動きを材料に取引するのがメインとなりますが、取引が増えるのはいつかという視点で見ると、東京の仲値が決まる午前9時55分です。仲値とは、銀行が顧客と外国通貨取引をする際の基準レートのことで、この時間がトレードポイントとなります。

9時55分の値段で決済したいという業者のオーダーが集まってきますが、おおむね輸入サイド(米ドル買い)の方が多くなります。米ドル買いが分かっている銀行は、より高いレートで顧客に売りたいという思惑になり、9時55分までにできるだけ米ドルを買い、仲値の価格を釣り上げるという行動に出ます。そのため9時くらいから9時55分までは米ドルが上がりやすい傾向にあるのです。では仲値後はどうなるでしょうか。

過去3年の値動きを見ると面白いデータがあります。午前9時55分の仲値後から午後12時の約2時間で「米ドル/円」は約1300pips(13円)も下落しているのです。仮に毎日仲値後に「米ドル/円」を売り2時間後に決済すれば、とてつもなく大きな利益となっていたのです。

当然シナリオ通りに行かない日もありますが、仲値が決まる前に「米ドル/円」を買い、仲値が決まったら「米ドル/円」を売るという基本は押さえておくべきでしょう。

アーリーロンドン(12時〜15時)

レンジタイムが続く

東京株式市場が後場に入ると為替取引は落ち着き、値動きの少ないレンジ相場になります。この時間帯では大きな利益を狙ってもなかなかレンジから抜けずに終わるパターンが多いため、レンジの性質を生かして小さな利益を丁寧に拾っていくスタイルが賢い方法といえます。

そういったレンジでは、オシレーター系のテクニカル指標(RSI、ストキャスティクス)を利用すると良いでしょう。チャートで使う足も短期足で5分足や15分足といった短い足を使います。かなりの確率でレンジとなる試算が出ており、この時間帯での有効な取引方法となるので覚えておきましょう。

ただし、このオシレーター指標を眺めながら取引できるのは、ロンドン市場が始まる前までです。東京市場が終わる16時ごろになると、東京からロンドンにマーケットの舞台が移ります。東京時間の終わりとロンドンのオープンが重なるこのタイミングは、ロンドン勢の攻勢にさらされます。いわゆる「アーリーロンドン」といわれる時間帯で、東京市場での値動きを完全に否定した値動きとなり、全く違う顔を見せることもあると覚えておいてください。

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市場の特徴をつかみトレードに優位性を

さて、2回にわたって市場別の攻略方法についてお話しをさせていただきました。一日のマーケットのサイクルの中で世界中どこかで為替取引できることが、外国為替市場は「24時間眠らないマーケット」と呼ばれている理由になります。

前回お話ししたNY市場も魅力的ですが、早朝のウェリントンから東京を経てアーリーロンドンまで、多くの取引チャンスが広がっているのがご理解いただけたかと思います。

※この記事は、FX攻略.com2017年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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