ファンダメンタルズ分析手法

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    2018年7月14日
    米中貿易戦争懸念台頭でもFRBは静観を決め込む理由[安田佐和子]
    トランプの制裁関税に中国が激しく反発 「米中もし戦わば」とは、トランプ政権発足時に新設された国家通商会議(NTC)の委員長、ピーター・ナバロ氏(現:通商製造業政策局長)の著書名です。トランプ政権発足2年目、世界はこの言葉を彷彿とさせる出来事を次々に目撃することになります。 トランプ大統領は1月の太陽光パネル・洗濯機への緊急輸入制限(セーフガード)発動、3月の鉄鋼・アルミ関税に続き、同22日には中国に対し知的財産権の侵害を理由に同国輸入品、最大600億ドル相当に25%の関税を適用する大統領令に署名しました。大統領令で米通商代表部(USTR)に15日以内の関税引き上げリストの取りまとめを求め、30日間の意見公募期間を経て、対象品目を決定するよう要請しています。関税導入は、早くて5月後半でしょう。 トランプ大統領が「多くのうちの初めの一手に過ぎない」と明言する通り、同時進行で財務省には中国企業の対米投資を制限する案を60日以内に提示するよう求め、同政権による中国貿易包囲網は狭まるばかりです。 黙っていないのが、中国流といえます。同国は、米国が3月22日に知財関税措置を発表した数時間後の翌23…
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    2018年7月13日
    本音はどっち?ドルは強いのがいいのか、それとも弱いのがいいのか[森晃]
    ※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです この原稿が雑誌に掲載されるのは、ゴールデン・ウィークの直前である。米国で、日本にはゴールデン・ウィークという一週間があるという話をすると、何をする一週間かと聞かれる。それはお休みだと説明すると、「いいね」という答えがすぐに返ってくる。そして、彼らはもちろん夏休みは2週間か3週間あるのだろうと聞いてくるのだが、いつもその返答に困ってしまう。何か口にすると説明をしなければならないので、何もいわないのが一番である。しかし、何もいわなくて黙りを決め込むとコミュニケーションのなさを指摘される。 それと同じように、政策当局者が何かいうと、いつもきちんとした説明を求められる。そんなときは、何となく分かってくださいと思うこともあるのかもしれない。 ドルへの関心 1月にスイスのダボスで開かれた会議で、ムニューシン米財務長官は「ドル安は貿易と機会に関連するため、もちろん、われわれにとって良いことだ」と発言した。そして、翌日には「ドルが今ある水準でも恩恵があり、コストもある。自分のドルに対する立場が変わったものでは全くない。強い…
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    2018年7月12日
    テーマは成長率と金利格差からリスク回避の動きへ[太田二郎]
    ※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです 貿易戦争へのリスク トランプ大統領は、全ての国を適応対象として突然、鉄鋼25%とアルミニウム10%の輸入関税の導入を決定。ただし、北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国のカナダとメキシコは適応除外のお墨付きをもらっており、欧州連合(EU)、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、韓国も当面、適用除外と思われています。また日本に対しては、自由貿易協定(FTA)の交渉を希望し、主ターゲットの中国に対しては米国との貿易赤字を1000億ドル削減するように要請との報道もありました。 3月22日に中国に対して知的財産侵害や企業への技術移転強要への対抗措置として、「米通商法301条」を発動し、輸入関税とは別枠で年500億ドルの制裁措置を決定しています。また3月15日に米国際貿易委員会(ITC)は、中国製アルミホイルの輸入で米企業が損害を受けているとの最終判断を下し、中国製品に対する制裁関税の適用が確定済みで、中国の報復関税の実施が避けられそうにない状態です。 EUや日本に対して、米国の貿易赤字削減に向け輸入制限を実施する圧…
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    2018年5月29日
    フロー(資金の流れ)の裏を突き詰める[水上紀行]
    相場が一方向に動くためには、一方向に向かうフロー(資金の流れ)が必要だと水上紀行さんはいいます。そもそも一方向へのフローは、どのようにして生まれるのでしょうか? 今回はFXのトレンド相場を作り出す資金の流れについて解説してもらいます。 ※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです 一方向へのフローでトレンドが作られる 相場はなぜあるときは一方向に、またあるときは行ったり来たりになるのでしょうか。これは相場の根本にあたることなので大変重要です。 まず、相場が一方向に動くときは資金がその方向にドンドン流れています。相場が上がるときは上げのフロー(資金の流れ)があるということです。それに対して、相場が下がるときは下げのフローがあります。こうした上げのフロー、あるいは下げのフローは主に投資家によって作られており、フローによる一方向の相場をトレンド相場と呼びます。 その一方で、上げにも下げにも安定的な一方向への資金フローがないと、行ったり来たりという動きになります。そのような相場をレンジ相場と呼びます。トレンド相場とは異なり、投資家は不在で投機筋だけの相場です。…
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    2018年5月26日
    底割れのゴム相場[佐藤りゅうじ]
    昨年12月号で「荒れるゴム相場」と題し、天然ゴムの先物市場について述べました。その際、ファンダメンタルズ要因ではなく、天然ゴムのプライスリーダーである上海ゴム相場が仕掛け的な動きに左右されていると紹介しました。あれから約半年を経て、少し状況に変化もみられてきたので、今回はゴム相場にスポットを当ててみたいと思います。 ※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです 【関連記事】 ・荒れるゴム相場[佐藤りゅうじ] 半値水準の落ち込み まず、昨年の値動きを確認し、今の天然ゴムの値位置をみてみましょう。チャート①は、東京ゴム先限の週足チャート(呼び値1キログラム)です。昨年1月の急騰が目に付きます。この背景には、産地の天候不順、天然ゴム最大の消費国である中国の公共事業の増加、そして米国でトランプ氏が大統領選に勝利したことに端を発した、株高・商品高があります。2016年11月の始値が183.0円ですので、1月31日の高値366.7円というのは、わずか3か月で価格が2倍以上になったわけです。 しかしその後、トランプラリーが終了し、ゴム相場の熱気も一気に冷め、急落を開…
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    2018年5月25日
    税制改革での所得押し上げ効果、クレジットカード金利負担が抑制?[安田佐和子]
    企業向けの減税が経済成長の牽引役 税制改革法の成立を受け、米連邦公開市場委員会(FOMC)と国際通貨基金(IMF)は2018~2019年の経済成長見通しを引き上げただけでなく、成長牽引役として共に法人税減税を挙げていました。 FOMCの議事要旨では、2017年12月3日開催分で多くの参加者が、法人税減税が「小幅ながら設備投資を押し上げる」と予想。1月30~31日開催のFOMC議事要旨でも、企業は減税による増益分を投資、賃金、M&A、株主還元策などどこへ振り向けるか検討を開始したばかりとの認識を寄せています。 IMFは1月22日公表の世界経済見通しで、税制改革法の短期的な景気を刺激する要因として、FOMC議事要旨より明確に「主に法人税減税を受けた企業の投資動向」を挙げました。 企業向け減税が成長を押し上げるとの見解で一致したIMFとFOMC議事要旨ですが、違いも横たわります。FOMCと異なり、IMFは所得税減税の恩恵を受けるはずの家計への言及を控えました。1月FOMC議事要旨では、貯蓄率が2005年以来の低水準となったことについて言及しつつも、力強いセンチメントや資産効果を背景に個人消費…
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    2018年5月24日
    桜酒〜日銀人事と為替動向〜[森晃]
    ※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです 2月に原稿を書いている。ここ米国でも、コートが手放せない寒い日々が続いている。しかし、春はすぐそこである。松任谷由実さんの「春よ、来い」は良い歌である。筆者は口笛を吹きながら春の花見に思いを馳せる。 春といえば、ワシントンの桜も日本に劣らず大変綺麗である。ポトマックス公園では、「National Cherry Blossom Festival(全米桜祭)」が開かれる。そのきっかけは、エリザ・シドモアさんが日本を旅行した際、桜の美しさに感動し、そして川沿いに桜を植えようと計画したことが始まりと聞いたことがある。もし、読者の皆さまが春にワシントンを訪れる機会があれば、ワシントンで「春」探しを体験していただきたい。 筆者は大酒飲みでないが、春の花見に「酒盛り」は欠かせない。そして、酒の肴を何にするか考えるのも楽しみである。しかし、この時期、サラリーマンにとって一番の酒の肴は「人事」である。 日本銀行の人事 日本政府は2月16日、黒田東彦氏を日本銀行総裁に再任するという国会同意人事を提示した。副総裁は、雨宮正佳(現…
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    2018年5月23日
    米金利上昇が続く中でのドル円相場[太田二郎]
    ※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです 日米金利差拡大も不気味な円高が進む 2月2日(金)に発表となった米雇用統計は、非農業部門雇用者数と平均時給が予想を上回り、翌週2月5日(月)から米金利は上昇し、米株は下落、VIX指数は16%台から一時50.3%まで暴騰。為替相場ではドル高と共にリスク回避行動もあり、ドル円が一時105.55円まで円高へと動いたことは忘れることができません。 2月14日(水)に発表の米消費者物価指数の前年比は2.1%、コア前年比も1.8%と高値圏を維持し、2月16日(金)の米輸入物価指数も前年比3.6%と予想を上回る結果に。米国では物価上昇のペースが拡大する可能性が高く、市場では3月を含め年内4回の利上げ観測がより強まり、潜在的なドル買い圧力が変わることはありません(表①参照)。 また、米連邦政府支出は3000億ドル積み増しされ、2019年会計年度の米予算教書では4.4兆ドルに拡大しています。米国の財政赤字の拡大が懸念され米金利は上昇圧力を強め、米10年債利回りは2月15日(木)に一時2.964%と3.0%近くまで上昇(チャー…
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    2018年5月12日
    「マーケットの語り部」雨夜恒一郎 8000文字インタビュー「外銀時代の荒くれ者列伝と今後のFX業界」
    聞き手:鹿内武蔵(編集部)  為替の黎明期に外銀で感覚を鍛える 鹿内 雨夜さんといえば、大手外資系銀行を渡り歩いたという経歴をお持ちですが、なぜ大学卒業後に外資系銀行で働こうと思ったんですか。 雨夜 もともと、都銀の就職試験を受けましたが落ちてしまって。外資系も挑戦してみようと思ったのが最初のきっかけですね。で、受けてみたらそっちの方が面白そうだと分かったんです。 私が就職活動していた1985年当時は、まだJPモルガンやチェース・マンハッタンといった外銀が、やっと日本の学生の間で認知され始めた時期でした。バブルに突入する直前の時期で、就職活動は結構大変でしたね。いくつか外資系銀行を受けた結果、英語ができるということもあってファーストシカゴ銀行に進むことにしました。 鹿内 当時、外資系銀行に就職する人は結構珍しかったですか? 雨夜 会社名をいっても知っている人はあまりいませんでしたね。新卒で入社した同期も10名程度。ただ、ファーストシカゴは当時、業界ではダントツの存在感でした。また、円高に突入していく時代だったので、大きく儲けることができましたね。今みたいにコンプライアンスも厳しくなかっ…
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    2018年4月30日
    米雇用統計は過去の遺物に?[水上紀行]
    米雇用統計は、為替相場を大きく動かす月1回のビッグイベントといわれており、プロ・アマ問わず世界中の投資家が注目する経済指標です。しかし、ここ最近は米雇用統計の様子に大きな変化が生じているようです。今回は米雇用統計の過去と現在について、水上紀行さんに考察してもらいます。 ※この記事は、FX攻略.com2018年4月号の記事を転載・再編集したものです 発表時に参加するのは投資家ではなく投機筋 原則として毎月、月初の金曜日に発表される米雇用統計は、ここ20年余りずっとマーケット全体で最注目の経済指標でした。それこそ米雇用統計発表当日は、世界中のディーリングルームにはディーラーたちが待機し、一種お祭りのような雰囲気がありました。それが、ここのところ様子が違ってきています。 最近の米雇用統計にリアルタイムで参加しているのは投機筋ばかりで、以前のような投資家の存在が皆無になってきているということです。投資家が参加すれば長期的な視野から相場を見ますが、投機筋ばかりですと短期の売買に集中するためトレンドは出にくく、むしろ短期の「往って来い」の相場になりがちです。 最近の投資家は一つの指標結果で結論を出…
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