井口喜雄

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    2017年2月22日
    ドル円の上昇を阻むリスク要因とは[井口喜雄]
    レイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 難易度の高いマーケットが続いています。NYダウは新高値を更新して連騰しているほか、FOMCはタカ派スタンス。米経済指標も軒並み好調な数値です。特に先週発表されたフィラデルフィア連銀景況指数は1980年以来という見たこともない好結果でした。しかし、為替に限っては米ドル/円が上昇することなく、レンジをキープしています。このファンダメンタル無視のマーケットはどこに進んでいくのでしょうか。 2月28日トランプ大統領の演説が分岐点になる 米ドル/円がファンダメンタルを無視して素直に上昇できない要因の筆頭はトランプ大統領の不確定要素にあります。 トランプ大統領の驚くべき税制改革(法人税減税35%→20%)や巨額のインフラ投資はもちろんドル高要因です。そこで2月28日に行われるトランプ大統領の議会演説で公約通りの経済政策が具体的に示されればトランプラリー復活です。118円再トライの線もなくはありません。 しかし、トランプ政権の賞味期限が近づいているなか、具体策に乏しい内容となれば失望売りが散見するでしょう…
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    2017年2月15日
    115円が見えてきた!このトレンドは本物か?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ政権への先行き不透明感から上値の重い展開が続いていた米ドル/円ですが、トランプ米大統領が税制改革に関する驚くべき提案を明らかにする考えを示したほか、日米首脳会談という目先のリスク・イベントも無事通過したことでマーケットではリスクオンのモメンタムに変化しつつあります。また、昨夜イエレンFRB議長は早期に利上げに対して意欲を示したことも追い風となり米ドル/円は114円台に回復しています。 イエレンFRB議長早期の利上げに意欲 イエレン議長は上院銀行委員会での証言にて3月利上げ決定があり得るとし、経済が拡大しインフレ率も上昇する中、FRBが利上げで後手に回ることは望んでいないことを示しました。また、利上げのタイミングについて「われわれは今年8回のミーティングがある。物事が予定通りに進めば、金利の誘導目標を引き上げることになるだろう」として証言は全体的にタカ派的な内容となりました。 加えてダラス連銀のカプラン総裁も、FRBは早期に利上げに動くべきとの認識を示し、「早期に利上げしなければ、段階的に金利…
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    2017年2月8日
    ドル円はどこへ向かう?ロング攻めは苦戦しそうか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。NYダウは米企業の好決算を背景に20,000ドルをキープしているほか、日銀も指値オペを行い日本の金利が低下しています。ただし、米ドル/円は上昇していません。米ドル/円が上昇できない理由は今週末20日に控えている日米首脳会談です。トランプ大統領のドル高けん制に配慮する格好でドル買いに波及しておらず、難易度の高いマーケットが続いていますが、米ドル/円は一体どこに向かうのでしょうか。日米首脳会談の行方は如何にマーケットは日米首脳会談待ちとなっておりますが、米ドル/円にとっては逆風が吹いています。今週発表された米貿易収支では2016年の対日赤字が689億ドルとドイツを抜き、中国に次いで2位に浮上、自動車関連の赤字も増加するなど週末の日米首脳会談を前に厳しい数字となっています。日銀の指値オペについてもトランプ大統領から見れば、指値オペが、円金利上昇抑制を通じた円安誘導と捉えられていることでしょう。この状況下でトランプ大統領が円安是正を求めてくる可能性は高いと考えておいた方が自然です。首脳会談後にはゴルフが予定されており、会…
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    2017年2月1日
    トランプリスクの賞味期限いつまで[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ大統領の移民への米国入国制限という大統領令が保護主義を連想させたことでマーケットはリスクオフで反応しました。更に昨夜トランプ大統領が、名指しで日本円への通貨安批判を展開したことで米ドル/円は一時112.08円まで下落するなどマーケットではトランプリスクが猛威を振るっており、神経質な地合いとなっております。 トランプ大統領のドル安誘導発言はそろそろ賞味期限切れ 引き続きトランプ相場は経済政策と保護主義がどちらよりになるかがポイントとなり、その見極めにかかっています。とはいえ、財政出動や減税といった政策や、堅調な米ファンダメンタルを背景としたドル高が基本線で間違いないと思います。 現状では保護主義の側面ばかりがクローズアップされておりますが、そろそろ巨額のインフラ投資や減税など経済政策が意識されてくるはずです。そうなれば米10年債も現在の2.5%から3.0%位までは視野にはいるため、ドル高がメインシナリオであることに変わりはありません。また、トランプ大統領のドル安誘導発言もあまりに言いすぎると効…
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    2017年1月25日
    トランプ相場の幕開け!トランプリスクを改めて意識[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ氏が第45代米大統領に就任いたしました。先週20日に就任演説を行いましたが、マーケット関係者がこれほど大統領の演説に関心を示した事は記憶にありませんでした。ディーラー陣もナイトデスクのほか、徹夜組もおり、それほど注目度の高い演説となりました。演説は20分と短い内容ではありましたが、経済政策の具体策が示されず、保護主義的姿勢があらためて示されたことはこれからのトランプ相場のヒントとなりました。 トランプ相場の幕開け!トランプリスクを改めて意識 今週末にかけて米GDP速報値や米耐久財受注など米重要指標が控えているものの、トランプ政権の動向がマーケットテーマであるため、経済指標での値動きは限定されるのかも知れません。さて、これからのトランプ政権ですが、巨額インフラ投資や減税の経済政策(ドル高)とアメリカファーストの保護主義(ドル安)のどちらに偏ってくるかがポイントとなり、その見極めにかかっています。 先の大統領演説ですが、これまで経済政策について多くを語ってこなかっただけに政策面を盛り込んでくると…
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    2017年1月18日
    予断を許さないトランプ相場!週末もドル売り祭りとなるか?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週はスピーチウィークとなっており、週末にかけては18日にイエレンFRB議長、19日にドラギECB総裁、20日にトランプ大統領就任演説と今年のモメンタムを確認するうえで大事な週になります。米ドル/円は20日のトランプ大統領就任演説を控え慎重にならざるを得ず上値の重い展開が予想されます。 トランプ大統領就任演説前までは米ドル/円は巻き戻しの動きに警戒 トランプ氏は昨日WSJインタビューにて「ドルが強すぎて米企業が競争できない」と遂にドル高を牽制してきました。大統領就任演説前のこのタイミングでドル高警戒を仕掛けてきたことを考えると、明後日の大統領就任演説でもこの内容を改めて織り込んでくる可能性はありそうです。 仮に講演内容が、巨額のインフラ投資や減税など経済政策に対して具体案がなく、ドル高牽制など保護主義を全面に打ち出し、通貨安戦争参戦が意識されるようだと米ドル/円は一気に巻き戻されます。トランプラリーが100円付近から始まったことを考えれば110円割れは回避できないでしょう。 一方、11日の記者会見で…
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    2017年1月11日
    2017年の為替戦略は如何に[井口喜雄]
    新年明けましておめでとうございます。トレイダーズ証券の井口喜雄です。本年も皆様におかれましては、より良いトレードの年で有りますようにお祈り申し上げます。今年もどうぞ【Dealer’sEYE】をよろしくお願い致します。 2017年の戦略が決まる重要発言に注目 本日はトランプ次期大統領の記者会見、明日はイエレンFRB議長の講演、20日には大統領就任演説が予定されており、今年のマーケットを占う意味で非常に重要な意味を持ちます。発言内容をしっかり吟味したうえで2017年の戦略を考えるべきでしょう。マーケットでは強気と弱気が混在するなか、トランプ政権が掲げる巨額のインフラ投資や減税など具体的政策のほか、ドル高に対して保守的な一面をアピールしてくるかがポイントとなりそうです。   仮にトランプ政権の掲げているインフラ投資1兆ドル、減税総額10年間で4.4兆ドル、さらに強いドルが意識され事実上ドル高容認でポジティブな内容となれば当然ドルは上昇していきます。米ドル/円であれば118円から年初来高値118.60円が視野に入ってくるでしょう。とはいえ、ここまでのマーケットは、トランプ…
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    2017年1月10日
    特別対談|アメリカが利上げなら、想定すべきはドルの下落だ![井口喜雄、鳥居万友美]
    みんなが利上げイコールドル上昇と思っているときこそ危険。大事なのは、利上げがあれば市場がどう動くか、利上げが見送りならどうなるかを冷静にウォッチすること。データに基づいてこんな警鐘をならす敏腕ディーラーの井口喜雄さんと、カリスマトレーダー鳥居万友美さんが、ディーラー、トレーダー、それぞれのスタンスからアメリカの動向まで語り合った。(対談収録日:2015年8月5日) 注目すべきは利上げ後の動き 鳥居 FXで今関心の的がアメリカの金利。私の周囲でも、金利が上がるとどうなるのか知りたい人が多いですね。 井口 金利が上がるとドルが買われるというのが基本ですが、利上げはある程度織り込んで動いていると思います。大事なのは、利上げのタイミングとその後の動きですね。 鳥居 私はファンダメンタルズが苦手で、チャートだけでトレードしているんです。だから、井口さんにこういう話を聞けるのが嬉しいです。ディーラーの方は、こういう経済情勢とか指標とかをメインにするんですか。 井口 ディーラーによってさまざまですが、ファンダメンタルズというのが根本になければ、やっていけないと思っています。 でも、実際にディールをし…
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    2016年12月21日
    120円を目指す展開も突発的なリスクオフには警戒を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 FOMCと日銀を通過したほか、週末にクリスマスを控えていることもあり、値動きは限定的になりそうです。しかし、クリスマスから年末にかけての値動きでは、薄商いのなか思惑的な値動きが散見するため、ディーラーとしては気が抜けないのが毎年恒例です。 FOMCと日銀を通過してマーケットの反応は如何に FOMCでは、来年の利上げ予想が3回とポジティブでした。また、会見でもハト派のイエレンFRB議長にしては経済に対しても強気な見方を示すなど予想外の展開ではありました。 一方、日銀金融政策決定会合の黒田総裁も景気判断と見通しを上方修正したほか、今の米ドル/円レートに対して驚くレベルではないとして円安容認と捉えられる発言もしました。驚くほどポジティブな内容ではありませんが、ドル高基調は継続され、しばらく高値圏での展開となりそうです。 米10年債利回りも引き続き2.5%を超えており、米10年債がこの水準にある限りは堅調地合いに変化はないでしょう。10年債を睨みながらのマーケットではありますが、来年1月20日のトランプ大統…
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    2016年12月14日
    今夜のFOMCでハト派イエレン議長はどう出る?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 上昇を続ける米ドル/円ですが、OPECの減産合意という追い風を背景に下値を切り上げています。トランプ次期米大統領から具体的な政策が発表されるまでは新政権への期待からドル上昇が継続するというのがメインシナリオだと思います。米ドル/円は今週も戦略に変わりはなく、強気スタンスです。仮に押し目があるならば慎重に拾っていくマーケットだと考えます。 FOMCはどちらのシナリオも 今回利上げが確実なものとなっているため、FOMCの焦点は今後の経済見通しや、利上げペースとなります。ダドリーNY連銀総裁が直前に発言した内容をヒントにするならば「財政拡張なら利上げペース若干加速」「金利上昇については遅すぎた」この発言を額面通りに受け取るならば利上げペースは早まりそうです。 しかし、ハト派のイエレン議長はどう出るでしょうか。現状のトランプラリーに警鐘を鳴らす可能性は十分にあり得ます。 また、トランプ氏の経済政策が将来的にどうなるのかわからない現状において、慎重派のイエレン議長が経済見通しをポジティブとすることができるでし…