井口喜雄

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    2016年3月9日
    注目のECB!金融緩和は小規模か!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週の米ドル/円ですが、主な米経済指標の発表がないため、株価や米長期金利の値動きを見ながらの取引となります。G20後、リスクオンの傾向は見られましたが、昨日の中国貿易収支や、原油の冴えない値動きを見るとマーケットはまだまだ強気一辺倒にはいかいないと思います。加えて、来週の15日には日銀政策決定会合、16日にFOMCが予定されており、米ドル/円の値動きは限定されそうです。 米ドル/円は限定的な値動きか チャートを見ても、111円~115円のボックスで114円台後半がダブルボトムのネックラインとなっており上抜けへの抵抗が強いとみています。下値も2月11日と2月24日に111円割れを試したところで戻しており強いサポートとなっています。方向性を示す一目均衡表の基準線は下振れして、5日、25日、75日の移動平均はいずれもマイナスに傾いており、やや目線は下を見ていますが、レンジに近づけば防戦される可能性は高く、深追いは禁物です。 追加金融緩和の規模は? 一方ユーロは、明日10日にECB金融政策発表が予定されてい…
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    2016年3月2日
    強固なレジスタンスとサポートに挟まれた米ドル/円[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 簡単に今週のドル円を振り返ります。G20では世界的なリスクオフの地合いに具体的な協調政策が出なかった一方、通貨安競争是正の動きが強調された印象をうけました。総合的にG20は円高要因となったものの、米ISM製造業景況指数(予想:48.5 結果:49.5)が市場予想値を上回る結果となるなど強弱材料の綱引きが続いております。 米ドル/円は売り買いが交錯する不明瞭な展開か さて、G20を消化した今後の展開ですが、円を取り巻く状況はG20で悪化しているものの、米国の経済指標は軒並み堅調です。特に米ISM製造業景況指数が結果49.5と景気の分岐点と言われる50付近まで上昇したことは利上げに直結するため好感でき、ドル円は売り買いが交錯して方向感が出にくい展開が続くと思います。 チャートを見ても、上下111円~115円に強固なレジスタンスとサポートが確認できます。まず下値ですが、先月111円割れに2度トライも失敗しており、2回とも強烈な下ヒゲが出るなど、サポートとして申し分ありません。一方上値もマイナス金利発表の1…
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    2016年2月24日
    【Dealer’sEYE】週末に向けて下値を試す展開[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 今週前半は英国のEU離脱や、原油安を背景に世界経済の不透明感が払拭できず、リスク回避の動きからドル円は軟調な展開が続いています。 今週のドル円 さて、今週のドル円ですが、メインイベントは26、27日に中国で開催されるG20となります。世界的なリスクオフを是正するため、G20で国際的な協調をしていく動きが確認できれば円安となるものの、各国の通貨安競争から、過度な通貨切り下げが強調されれば、円高が加速します。 全体的な流れでは、おそらく世界的なリスクオフの地合いに国際協調していきましょう、といった展開となり、過度なリスク回避の地合いは後退しマーケットは少し落ち着きを取り戻すと考えています。しかし、今週米財務相は「競争的な通貨切り下げをしないよう強く主張」と介入に対してけん制をしてきました。 円安が生命線の安倍政権では、なりふり構わず介入を実行してくる可能性が高い訳ですが、G20までの間に介入する確率はかなり低くなりました。となれば、週末にかけて売り方が110円台を試しに行くと考えるのが自然で、下値警戒姿勢を幾分強めておきます。 また、テクニカル…
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    2016年2月17日
    【Dealer’sEYE】ドル円はレンジ相場に突入か[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 ボラティリティの高い相場が継続しております。値動きが激しくディーリング席からなかなか離れられない日々ですが、ここまでの下落は予想通りの展開です。 先週からの値動きを簡単に振り返りますと、世界的な株安からリスク回避地合いが加速するなか、イエレンFRB議長が景気見通しにネガティブな発言をしたことでリスク回避がさらに強まり、ドル円は一時111円割れとなりました。その後、日銀介入のうわさが流れ1円以上急反発したことでやっと売りが止まる展開。今週に入り、連休明けの中国市場も混乱はなく、日経平均株価の大幅反発、欧米の株価も持ち直したことでリスクオフの流れは止まり、114円付近でもみ合いとなっています。 さて、今週のドル円ですが、行き過ぎたリスク回避に調整が入り114円台まで戻してはいるものの、テクニカル的に急所だったネックラインの116円を割れたことで、ここから上抜けるには材料不足が否めません。先週ドル円は新しいステージに突入したと言いましたが、今後は111円から116円レベルでの攻防が続くと考えています。 また、今月26,27日に開催されるG20では…
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    2016年2月10日
    【Dealer’sEYE】ドル円は新たなステージへ[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 円高が加速 荒い値動きが続いています。先週、「日銀マイナス金利」VS「世界的リスクオフ」の構図で、現状はリスクオフ地合いが優勢とお話しいたしましが、予測通りリスクオフ主導の展開となり円高が加速しました。 中国は今週春節(旧正月)のため休場しており、中国発のリスクオフの心配は後退しているものの、欧州ドイツ銀行の信用問題が懸念材料視されており、ドイツ銀行は約10%の下落、DAXも3%下落しました。 ドイツ銀行のデリバティブ取引の規模が非常に大きく、保有残高が約7100兆円あり、リーマンブラザーズの負債総額が約64兆円だったことを考えると、その規模がいかに大きいかがわかります。そして今週はギリシャ株価が急落しており、ドイツ銀行はギリシャ関連のデリバティブが多く保有しているため、リーマンショックならぬ「ドイツ銀行ショック」が起こるのではとの思惑から世界的な株価売りという流れになりました。 また、日経平均も日銀のマイナス金利導入を受けて収益に懸念が出ている金融関連株を中心に売られ一時900円超の下落となりました。つられたNYダウも軟調な値動きとなり世…
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    2016年2月3日
    【Dealer’sEYE】「マイナス金利」VS「リスクオフ」[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 先週金曜日に黒田バズーカ3が発動しました。何通りかのシナリオを想定しており、マイナス金利も頭の片隅にはありましたが、本当に実地するとは思いもよらず、ディーリングルームは一瞬騒然となりました。 発表後に円は売られ、ものすごい勢いでドル円は一気に3円近く上昇しました。その後は乱高下こそありましたが、結果121円台をキープして週末クローズを迎えました。週明けは勢いをそのままに30PIPほど上窓を開けてオープンとなりましたが、その後は勢いをなくし、原油が大台の30ドルを割れるとともに120円を割れる展開となっております。 今週の展開は? さて、今週の展開ですが、マーケットはマイナス金利の解釈に迷っているようで、明確な方向感が出ていません。 素直に考えれば円売りですが、欧州が先行して行ったマイナス金利の効果は限定的であったことを考えると、円安誘導するには限界があるように思えます。であれば、中国情勢や新興国の経済状況、原油価格など外部要因からなるリスクオフの波にのまれてしまう可能性があります。構図としては「日銀マイナス金利」VS「リスクオフ」の展開です…
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    2016年1月27日
    【Dealer’sEYE】注目のビックイベントを控え 戦略は如何に!![井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 それでは、まずは今週の値動きを振り返ってみたいと思います。 週末に控える2つのビックイベント ドル円は原油安・株安を背景に118円後半から118円台前半まで下落したものの、原油が下げ渋りリスクオフの動きが一巡すると118円中盤でもみ合いとなりました。もっとも今夜開催されるFOMCや、今週金曜日の日銀金融政策決定会合を控えていることもあり、イベント通過までは無理にポジション構築しない参加者が多く、明確な方向感は出にくい展開となりました。 さて週末に向けてビックイベントが2つ控えており、今後のモメンタムを決定づけるイベントと言っても過言ではありません。FOMCと日銀金融政策決定会合でマーケットはどのような流れとなるのか、しっかりと戦略を立てておきましょう。 まず今夜のFOMCですが、焦点は声明文です。 ドル上昇シナリオは、今年3月に追加利上げ余地を残しつつ、年4回以上の引き上げペースをやっていく姿勢を示すこと。ドル下落シナリオは、利上げペースが、もっとゆっくりとしたペースとなることが明確にわかる声明文となった場合です。 何度かお伝えしております…
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    2016年1月20日
    【Dealer’sEYE】戻り売り相場ではあるものの[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 今週の値動き それでは、まずは今週の値動きを振り返ってみたいと思います。 月曜日のオープン(7時)からクロス円は大きく下窓があいてスタートとなりました。最近では毎週月曜のオープンで大きく下窓が開いており、朝から緊張が走ります。ただ、ドル円は瞬間的に116.65円付近まで下値をためしたものの、すぐに窓を埋めて117円台の中盤での値動きとなりした。また、昨日発表された中国GDPも予想通りだったため、明確な方向感はでず、こう着状態が続いています。 さて週末に向けての値動きですが、ドル円は引き続き中国情勢や原油価格など外部要因左右される展開が継続しそうです。基本スタンスは人民元安・原油安・株安からリスク回避の地合いとなり円高に警戒します。また、日足チャートを見ても急落は止まったものの、下降トレンドラインは継続しており、2015年8月24日安値である116.10円がターゲットに変わりはありません。 しかし、モメンタムは少し変化しており、116円台ではかなりの押し目買いがあるほか、直近の米雇用統計を筆頭に足元の米経済は比較的堅調であることから下値も試し…
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    2016年1月13日
    【Dealer’sEYE】当面は戻り売りの好機か[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 それでは、まずは今週の値動きを振り返ってみたいと思います。 今週の値動き 月曜7時のオープンからクロス円は20~30銭程度の下窓を開けてスタートし、その後も資源国を中心に急落が続きました。特に南アフリカランドの下げ足は速く、ロスカットを巻き込みながら10%近く急落し最安値を更新していきます。朝一番という時間帯もあってお客様の取引はストップロス注文とロスカット注文の売りが大量にきました。カバー先の銀行をみても南アフリカランドのスプレッドは大きく拡大しており、大変なオープンとなりました。 さて週末に向けての値動きですが、南アフリカランドは10%の下落後7円台を回復しております。取れるべきストップは全部とったような激しい値動きだったので、緩やかながら自律反発していくとは思います。ただ、中国次第ではさらに下値を追う可能性もありますので、南アフリカランドでスワップ狙いのロングポジションを持つならば、ロスカットラインをかなり下に設定しておく必要がありそうです。 ドル円も先週金曜日に発表された2015年12月分の米国雇用統計は非農業部門雇用者数29.2万…
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    2016年1月6日
    【Dealer’sEYE】予断を許さない中国情勢!急落に警戒![井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 新年明けましておめでとうございます。本年も皆様におかれましては、より良いトレードの年で有りますよう心よりお祈り申し上げます。私も皆様のお役に立つレポートが書けるよう精進してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 年末年始相場を振り返る それでは、まずは年末年始の相場を振り返ってみたいと思います。 クリスマスから年末にかけての値動きは、薄明商いのなか思惑的な値動きや、スパイクが散見するため、ディーラーとしては気が抜けないのが毎年恒例でしたが、昨年はこれといった特別な値動きはなく、割と静かにクローズした印象です。ドル円に関しては年内に120円割れを予測していたので少し拍子抜けした年末となりました。 ただし、年が明けると中国の景気先行き懸念から中国株式市場でサーキットブレーカーが発動し、日経平均株価も一時600円安になり、ドル円は120円台から118.70円付近まで大幅に下落しました。また、中東でサウジアラビアやバーレーンなどがイランとの外交関係を断絶するなど、地政学リスクが高まったこともドル円の重しとなったようです。 さて、今週…