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エリア手法の極意・実践編|第3回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する〜エリア手法解説〜[FXプランナー]

前号の解説で、大口勢力が抜かれたくないレートをいかにローソク足の動きから見つけ出せるかが重要である、ということを理解できたと思います。それを踏また上で、今回はエリア手法の肝になる「エリア」とは一体何なのか、その核心に触れていただきます。

※この記事は、FX攻略.com2017年10月号の記事を転載・再編集したものです

【エリア手法の極意・実践編[FXプランナー]】
第1回 チャートの中から優位性の高い場所を見つける方法
第2回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する
第3回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する〜エリア手法解説〜
第4回 許容範囲の考え方と決め方
第5回 設定した許容範囲をエリア手法で使う方法

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

エントリーに使うエリアは2種類存在

前号では、大きく相場を動かしている超富裕層やファンド、機関投資家(以下大口勢力)などが作る「抜かれたくないレート」について説明しました。この抜かれたくないレートはエリア手法において最も重要なレートの一つで、ロスカットの基準ともなります。そしてここからは「エリア」というものが一体何なのか、それをどのように使えば良いのかということをお伝えしていきたいと思います。

まずは、あるレートの幅を持ったゾーンをイメージしてください。図①には二つのチャート上に長方形が描かれていますが、これがエリアとなります。エリアは基本的にエントリーに使っていくことになりますが、これにはロングを狙うためのエリアとショートを狙うためのエリアが存在します。ロングを狙うためのエリアをロングエリア、ショートを狙うためのエリアをショートエリアと呼んでいます。

エリアを設定するためには、エリアの上限となるレートと下限となるレートを決める必要がありますが、どのように決めれば良いのでしょうか。今回はロングエリアを基準にして見ていきたいと思います。ショートエリアの場合はそれと逆の考えとなり、上限と下限も逆になります。

この基準を身に付ければ、どの時間足のチャートでも、どの通貨のチャートでも同じ考え方で使用できます。なぜならどのチャートにも描かれているのはローソク足であり、ローソク足は世界中のトレーダーが買い手と売り手に分かれてバトルを行い、その結果を表した痕跡だからです。このローソク足はトレーダーの集団心理の痕跡ともいえるので、どのチャートでもその分析が変わることはありません。

抜かれたくない価格がエリアの下限となる

ここで登場するのが、冒頭の抜かれたくないレートになります。抜かれたくないレートとは、大口勢力がバトルで決着をつけたレートでした。つまりロングエリアであれば買い手が下に抜かれたくないレートが下限の基準となります。この下限とはロスカットラインを意味しているので、ここを下に抜けるようであれば躊躇なくロスカットをしていかなければなりません。下限はロスカットの絶対的基準となります。

FXで安定した利益を出すために大切なことは、しっかりとした基準を持ってそれを守ったトレードを繰り返すことですが、この下限がまさにその守るべき基準になります。

エリア上限の定義とそれを決める理由

次にロングエリアの上限を決定していくのですが、この上限が意味するものは「エントリーをするための一番早いレート」になります。下限がロスカットの基準なのに対して、この上限はエントリーの基準となります。上限に到達して初めてエントリーが可能となる基準です。

ではなぜこの上限が必要なのでしょうか。これは次に出てくる許容範囲とも関係しますが、上限を決めなければリスクを限定することができないからです。

図②に三つのケースを用意しました。いずれも同じロスカットの基準ですが、押し目買いが入ったレートLの位置がそれぞれ違います。相場に絶対はありませんので、この3ケースとも起こり得る可能性があります。

もしも上限となる基準がなければどうなるでしょうか。確かにロスカットという基準は決めましたが、それさえ決めればどこでエントリーしても良いというわけではありません。図②のAのようなパターンばかりを狙っていると、ロスカットになったときに損失額が大きくなってしまいます。

上限の基準がなければこのようなケースAばかりを追いかけてしまいがちですが、それはトレーダーの相場に置いて行かれたくないという心理が働くからです。この心理を抑制するために、しっかりと上限という基準を設定するのです。

上限の定義は「直近の高値」です。なぜなら、世界中のトレーダーから意識されやすいレートだからです。もちろん先ほどのケースAのように早い段階で押し目買いが入った場合、上限に届く前に行ってしまうことになりますが、そのようなケースも当然起こり得るものだと思い、諦めなければいけません。

FXで勝てない理由の一つに、全ての動きで利益を上げようとするというものがあります。これは、はっきりいって不可能なことです。全ての動きを取るのではなく、基準をしっかりと守ったトレードを意識することが安定した利益への第一歩となります。これにもう一つ重要な要素でもある「許容範囲」という考え方が加わるのですが、それについては次号で説明したいと思います。

※この記事は、FX攻略.com2017年10月号の記事を転載・再編集したものです

【テクニカル分析の極意・実践編[FXプランナー]】
第1回 チャートの中から優位性の高い場所を見つける方法
第2回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

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