FXで成功する人と失敗する人にはどのような違いがあるのでしょうか? 投資家であり有名ブロガーでもあるサトウカズオさんは、FXで利益を得るには資金管理を徹底することが大切だといいます。ここでは資金管理の方法について、具体例を挙げて説明してもらいます。
資金管理ができないと儲けるどころか損失に
こんにちは、サトウカズオです。私はトルコリラやメキシコペソなど高金利通貨のスワップポイント狙いと自動売買での取引、そしてそのやり方や設定方法などをブログに書いて生活しています。昨年7月にそれまで勤めていた会社を辞めましたので、いわゆるセミリタイヤ状態ですね。今回は「私が見た、成功する人・失敗する人」について話していきたいと思います。
最初に結論をいいますと、成功するために何より大事なのは「資金管理」です。相場の未来を読める人ならばともかく、普通の人は明日・明後日・一週間後・一か月後・一年後にどのような相場になっているのか分かりません。当然、私も未来の相場展開は分かりませんし、分かる人にも会ったことがありません。分かる人がいらっしゃれば、FX攻略.com編集部にご連絡ください。すぐに私自身がお伺いさせていただければと思います(笑)。
ファンダメンタルズやテクニカル分析などから過去は説明できます。未来もある程度は予測することができるかもしれません。しかし、それが合っているかどうかは未来になってみないと答え合わせができません。未来の見えない相場で自分の限りある大切な資金を運用する以上、資金管理を厳密に行わないと、お金を得るどころか、自身の大切なお金を失ってしまう事態になってしまうかもしれません。
未来の相場展開を予想しない手法を選択
以前も書かせていただいた通り、私は人さまが為替で大きな利益を得たことをうらやましく思い、FXを始めました。リーマンショック時に、その後の相場展開を予想できた人はほとんどいなかったと思いますが、相場はどんどん円高に。私はドル円の買いポジションを持っており、追加資金を投入→下落→追加資金を投入…と耐えていましたが、さすがに耐えきれずロスカットとなりました。予想が外れたので早めに損切りすべきでした。これは、資金管理が全くできていなかった典型的な例です。
私はここでFXからいったん退場しましたが、中には失ったお金を取り戻すため、さらにリスクを取ってリターンを得ることを目指した人もいるでしょう。ただ、取り返そうとすると往々にして失敗します。予測とは反対の方向に相場が動いて、ますますお金を失ってしまう…というのはよく聞く話です。
FXは投資として行うべきものであって、投機(いってしまえばギャンブル)的に行うものではありません。それではなぜ勝ったのか負けたのかが分かりにくいですし、次に生かすことができません。
以上のことから、私はいっそのこと未来の相場展開を予想しないスワップポイント狙いの投資、およびリピート系自動売買での取引を行うようになりました。当時は会社員でしたので、裁量トレードをする時間もなかったというのもあり「ほったらかし投資」にかじを切ったわけです。
FXを投資として、しかもほったらかしで行う分、資金管理はより厳密に行わなければいけません。ここでは私が実践している資金管理の一例を挙げさせていただければと思います。
【スワップポイント投資】
スワップポイント投資では、いかに「ロスカット」されないかが重要です。日々積み上がっていくスワップポイントを見て、得られるお金にニヤニヤするのも良いのですが、それ以上にお金を失わないようにすることが重要です。そこで私は、みんなのFXが提供している「証拠金シミュレーション」(画像①)を利用し、「いくらの値のときに●●Lot購入した場合、この資金で保有しているときのロスカットレートはいくら」という計算をして購入・管理しています。
【リピート系自動売買】
リピート系自動売買では、上限いくら、下限いくらの××pipsのレンジ相場を想定。「△△pipsごとに□□Lotで運用した場合に必要な資金はいくら」というシミュレーションを、マネースクエアの「トラリピ運用試算表」(画像②)を使って実運用前に行っています(「トラリピ」以外のリピート系自動売買にも有効で、十分参考になります)。
失敗の多くは大きなリターンを望み、過度なリスクを取ってしまうパターンです。「当初想定していた相場展開から外れてしまったから、資金を追加して継続しよう」。ツイッターでもよく見る言葉です。しかし追加資金を必要とするなら、その想定が甘かった、ということになります。少額での運用ならば、その考えもありですが(個人的にはダメだと思います)、それでは運用資金が大きかった場合、相場が想定から外れていけばいくほど対応できなくなってしまいます。リスクとリターンを考え、利益よりも損失を重視し、長く取引を継続していくことこそが成功する人だと思います。そんな投資家に私はなりたいです。
※この記事は、FX攻略.com2020年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |