ファンダメンタルズ分析手法

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    2020年10月31日
    銀主導で貴金属全面高 金は史上最高値更新[佐藤りゅうじ]
    銀は11年ぶりの安値からの反騰  前号で金(ゴールド)が上値追いの展開となっていると述べましたが、買いの触手はゴールドだけではなく銀(シルバー)、そしてプラチナ、パラジウムへも伸び、貴金属市場は全面高となっています。ゴールドは過去最高を更新しました。そして、その引き金はシルバーの急騰でした。  今回は、貴金属の中でも暴騰し、5年ぶりの高値をつけたシルバーを中心に、貴金属市場を見ていきたいと思います。  7月27日、ゴールドは1940ドルまで上昇し、2011年9月につけた高値1920ドルを上抜き過去最高を更新しました。7月21日時点では、ゴールドは1820ドル付近で上値を押さえられていましたので、わずか5営業日で120ドル超の上昇です。この急騰のきっかけを作ったのが、シルバーの急伸でした。  今年に入ってからのシルバーの値動きを見ると、年初から2月くらいまでは17~18ドル前後の狭いレンジ取引となっていました。3月に入ると、新型コロナウイルスの影響から金融市場が全面安となると、シルバーも3月18日には11.62ドルと2009年1月以来、11年ぶりの安値をつけました。 有史以来の金銀比価 …
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    欧州ファンダメンタルズ入門|第13回 9~10月のマーケット・アノマリー[松崎美子]
    2020年10月30日
    欧州ファンダメンタルズ入門|第13回 9~10月のマーケット・アノマリー[松崎美子]
    9月と10月は要注意  今年も残すところあと4か月となりました。長年相場に関わってきた私ですが、毎年9月から年末までの期間は非常に神経を使います。過去の相場を振り返ると、9月と10月は世界的金融危機などの特殊要因が起こりやすく、特に今年は新型コロナウイルスのパンデミックにも関わらず米国株の上昇率が大きかったので、その反動が一気に来るのではないかと気を使っています。株価動向は為替市場へも波及するため、今まで以上の注意が必要になることには留意したいものです。  最初に、9月と10月に起きた過去の出来事を年代順にまとめた下画像をご覧ください。 株価暴落と為替市場の動き  なお、米国の代表的株価指数であるダウ平均株価やS&P500と円は逆相関性が高いといわれています。これはリスクオン/オフで色分けすると、分かりやすいかもしれません。例えば、投資家たちのリスク許容度が上がるリスクオン相場では株高円安へ、その反対のリスクオフ相場では株安円高という具合です(図①)。 秋は円の変動幅が大きいのか?  冒頭でも申し上げた通り、9月と10月は金融危機勃発などの特殊要因が起こりやすいため、世界的な株価下落に…
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    外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|年末に向け上昇が多発、今年も!?秋の為替相場のアノマリー】
    2020年10月29日
    外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|年末に向け上昇が多発、今年も!?秋の為替相場のアノマリー】
    新型コロナウイルスの感染拡大は終息するのか、米国大統領に就任するのは誰か、などイベント満載の秋相場がやってきました。例年、年末に向けた為替相場では、9月以降、上昇トレンドが加速する展開が多くなっています。ここ10年近い秋相場の展開を各通貨ペアの過去の値動きをもとに検証。今年のFX取引に役立てましょう。 常識外の「リスクオフの円安」は続くのか?ドル円の歴代秋相場は上昇トレンドが多い!   前回の連載では、106円台~110円台でレンジ相場の続くドル円を「上がったら売って、下がったら買う」逆張り戦略について解説しました。確かにドル円は非常に狭い値幅で上下動しているので、その戦略は有効です。しかし、コロナショック以降、従来のドル円の「常識」が大きく変わりつつあるのも事実です。  日本が世界一の対外債権国だということもあり、従来、ドル円は金融不安や政治危機などリスクが台頭すると売られ、世界経済が順風満帆なときは買われる傾向が非常に強く、「リスクオフ(危機回避)=円高、リスクオン=円安」という図式がかなりの確率で当てはまりました。  しかし、2~3月に為替市場を襲ったコロナショックでは当初、金融…
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    2020年10月27日
    寧静致遠(ねいせいちえん)[森晃]
     7月に、米国で「コロナパーティー」に参加した30代の男性が亡くなったことが全米ニュースで報道された。このコロナパーティーとは、新型コロナウイルスに感染した人物が「ウイルスは本当に存在するのか?」「ヒトからヒトに感染するのは事実か?」などを確かめるために開いたパーティーである。そして、このパーティーに参加した男性が、「僕は間違っていた。デマだと思っていたんだ。でも、それは本当だった」といい残し他界した。本当にばかげた出来事である。「本当に、いい加減にしろ!」である。  さて、「寧静致遠(ねいせいちえん)」という四字熟語をご存じであろうか? この語源は、『三国志』に登場する軍師・諸葛孔明が戦地で倒れたとき、幼い息子に残した言葉である。その意味は、「君子は常に心静かな環境で日々鍛錬を重ねなければ、遠大な事業を成し遂げることはできない」。こういうときだからこそ、遠くの目的に到達するまで誠実にコツコツ努力をして、頑張り続けることが肝要である。 景気回復の進捗は?  7月現在、米国の足元の実体経済の回復スピードは、春先に多くのエコノミストが予想したものよりも良い結果となった。これは、米連邦準備制…
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    金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第8回[YEN蔵]
    2020年10月14日
    金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第8回[YEN蔵]
    ハードデータとソフトデータ  経済指標には、「ハードデータ」と「ソフトデータ」があります。ハードデータというのは、具体的な数値の発表があるもので、生産や雇用など実際の経済活動の結果を示す過去の数値の総称となっています。  ハードデータの中で代表的な指標といえば、国内総生産(GDP)です。GDPは国内の生産活動によって新たに生み出された付加価値を表したものです。その他、小売売上高、雇用統計、住宅着工件数、貿易収支、物価指標などもハードデータに含まれます。ある意味、実績の数字で、経済の成績表みたいなものです。発表される数字は過去のものになりますから、遅行指標です。  一方、ソフトデータは具体的な経済の数値というよりも、企業や消費者の心理的な状況を調査した数字といえます。ソフトデータは景況感や見通しなどのアンケート調査を中心とした数字で構成されており、最近マーケットが注目しているデータです。  ソフトデータは景況感指数、購買担当者景気指数(PMI)、日銀短観、消費者信頼感指数などの指標があります。ソフトデータはもともと速報性があるため、マーケットの先行きを予想する上で注目されていた指標でした…
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    欧州ファンダメンタルズ入門|第12回 移行期間延長を断った英国政府[松崎美子]
    2020年10月7日
    欧州ファンダメンタルズ入門|第12回 移行期間延長を断った英国政府[松崎美子]
    ブレグジット関連の要人発言に注目!  今回は、年末に期限が迫ってきた英国の移行期間について書こうと思います。  2020年6月12日、ブレグジットに向けたジョイント委員会が開催されました。欧州連合(EU)からは欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長とバルニエ首席交渉官、英国からはゴーブ内閣府担当相が出席したそうです。移行期間の延長期限が6月末に迫っておりましたが、ジョイント委員会が延長要請の受付機関であり、実質的には6月12日の会合で延長要請をしなければいけなかったそうです。  会合終了後、シェフチョビッチ副委員長が「交渉期間延長に関する英国の立ち位置を確認した。EUは延長については柔軟に対応するが、英国の決断は決定的なものとして受け取った。EU・英国共に、ここからの共同作業を手早く終わらそうということで意見が一致した」と語りました。  これとほぼ同じタイミングで、ゴーブ内閣府担当相は自身のツイッターで以下の発言をしています(画像①)。「英国は6月末の期限を待たず、移行期間の延長をしないことを、正式に公言する。2021年1月1日から、英国は政治的、経済的な独立を手にし、国家主権を自分たち…
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    2020年10月5日
    ゴールドが上値追いの展開[佐藤りゅうじ]
    乱高下を繰り返すも上昇基調で推移  金(ゴールド)が上値追いの展開となってきました。本誌2019年11月号では、「1600ドル台を目指すか」と述べましたが、既に同水準を上抜き、1770ドル台まで上昇し、8年ぶりの高値をつけました。また、日本国内の金小売価格は、40年ぶりの高値6100円台まで上昇しています。昨年から引き続き、多くの要因がゴールドの価格を後押ししています。今回は、騰勢を続けるゴールドの上値を考えていきましょう。  まずは、年初からのゴールドの値動きをみていきましょう(チャート①参照)。今年は1517ドル付近から取引が始まりました。1月3日に米軍がイラクでイランのソレイマニ司令官を爆殺すると、市場はリスクオフとなり、安全資産としてゴールドと円、米国債が買われ、ゴールドは節目の1550ドルを突破しました。同月8日にはイランがイラクにある米国軍基地に対し報復爆撃を実施し、2013年3月以来の1610ドルまで水準を引き上げました。  その後、株高を背景に1536ドル前後まで軟化する場面がありましたが、新型コロナウイルスの災禍が広がり、株価が下落すると、2月18日には1600ドル台…
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    外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術【今月のテーマ|歴史的な横ばい膠着相場。レンジ相場の逆張り戦略で攻める】
    2020年9月27日
    外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|歴史的な横ばい膠着相場。レンジ相場の逆張り戦略で攻める】
    新型コロナウイルス蔓延で激変する世界を尻目に、為替相場はベタ凪状態が続いています。こういうときは、上がったら売り、下がったら買いのレンジ相場の逆張り戦略が有効といえます。きわめて狭い範囲で推移する各通貨ペアの上限・下限を見ていきましょう。急落中の新興国通貨の底値買いが有効かどうかも検証します。 ドル円は日足20日線から月足60か月線までが密集する異常な膠着相場で推移  2020年11月の米大統領選に向けてトランプ氏には「強い逆風」が吹き荒れています。6月初旬の世論調査では、激戦区のミシガン州でのバイデン氏の支持率は55%と、トランプ氏の39%を大きく上回り、他の激戦区でも同様の結果が出ているようです。 「因果応報」とでも言うのでしょうか。新型コロナウイルスに始まって、人種差別に対する抗議デモやボルトン前大統領補佐官の暴露本など、トランプ氏にとっては悪材料が続いています。  まだ先の話だと思っていた米大統領選までは4か月を切ってきました。当初、「楽勝」と見られていたトランプ氏の再選も、最近のマスコミの論調は「苦戦」という言葉に変わっています。ひょっとしたら「バイデン大統領誕生」もあるかも…
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    2020年9月24日
    ノックアウトマーチ―甲子園から[森晃]
     小さいころ、甲子園に高校野球をよく見に行った。おじいちゃんの家が兵庫県にあり、小学生であった筆者は甲子園で高校野球の観戦を楽しんだことを今でもはっきりと覚えている。  筆者は野球小僧ではなかったが、PL学園の大ファンであり、KK(桑田・清原)コンビにはすごく憧れた。甲子園で、かちわり氷を片手に持ち、「PL」の人文字を見ながらの試合観戦は迫力満点であった。特に、PL学園が負けているときに演奏される「ノックアウトマーチ」を聴くと気持ちが高ぶり、PL学園が必ず逆転すると強く信じて応援していた。  大人になってから為替の仕事つながりで、PL学園野球部に所属し甲子園で活躍された元高校球児を紹介していただいた。その方は謙虚で礼儀正しく、真面目で優しい紳士である。筆者が日本を飛び立つときに、「これは巨人のクロマティ選手が自主トレで使っていたボールや。苦しくなったらこのボールを見て諦めずに頑張りー」といってボールをくださった。いただいたボールを眺めると、為替に関わる仕事をやっていて良かったといつも思う。 送金方法の地殻変動  昨年の日本経済新聞の記事によれば、アリババグループ傘下でスマホ決済「Ali…
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    欧州ファンダメンタルズ入門|第11回 コロナ禍後の景気回復をチェックする重要経済指標[松崎美子]
    2020年9月6日
    欧州ファンダメンタルズ入門|第11回 コロナ禍後の景気回復をチェックする重要経済指標[松崎美子]
    四つの指標に注目!  5月に入り、欧州や英国では新型コロナウイルスによるロックダウンの一部解除が始まりました。ロックダウン中の各国経済は予想を超える低迷ぶりであり、発表される経済指標はことごとく予想を裏切る悪さが続いています。  今後の景気回復を占う上で、どの経済指標を特に注意すべきか、私なりの考えを書いてみたいと思います。 ①国内総生産(GDP)  マクロ経済指標の王様であるGDPは、最も注目すべき指標といえます。欧州のほとんどの国が3月中旬から5月1週目まで自国経済を完全に閉鎖していたため、第2四半期の数字は前期比でマイナス2桁が予想されています。つまり、言い方は悪いですが「第2四半期は悪くて当然」ということです。  問題はV字回復を期待する政府にとって、第3四半期以降の数字に改善が見られないときです。どのタイミングで、どのような対策を導入するのか? 欧州の一部の国では債務が膨らみ過ぎており、もし第3四半期以降に追加財政支出が難しくなれば、マーケットの絶好の餌食となります。その場合は長期金利が上昇し、ユーロ売りというシナリオが出てきます。  GDP発表時の為替取引で気をつけたいのは…
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