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エリア手法の極意・実践編|第7回 エントリーの前後にすべきこと[FXプランナー]

前号までで、エリア手法の定義や考え方、使い方を理解することができたと思います。後はリスクを限定したトレードを繰り返すことになりますが、エントリーするにあたり押さえておかなければならないポイントがあるようです。今回はFXプランナーさんから、エリア手法を成功に導く秘訣を伝授してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2018年2月号の記事を転載・再編集したものです

【エリア手法の極意・実践編[FXプランナー]】
第1回 チャートの中から優位性の高い場所を見つける方法
第2回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する
第3回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する〜エリア手法解説〜
第4回 許容範囲の考え方と決め方
第5回 設定した許容範囲をエリア手法で使う方法
第6回 エリアの値幅を許容範囲まで絞り込む考え方

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

エントリーするために必要なものとは?

これまでFXプランナーが自信を持ってお伝えするエリア手法について、その考え方や手法の定義、実際の使い方などを解説してきました。エリア手法の特徴をまとめると、「優位性が高いと思うチャート形成を見極めてリスクを限定したトレードをひたすら繰り返す」ということです。

そして今回お伝えするのは、「エントリーする段階でトレードは95%完了している」ということです。まだポジションを持つ前に既に完了しているというのがどういう意味なのかを理解していただきたいと思います。

エリア手法について理解していただいている方ならお分かりかと思いますが、エリア手法ではエントリーするためにトリガーと呼ばれる動きが必要です。逆をいえばトリガーが出るまではエントリーできないわけですが、トリガーが出るということは相場でどちらかに動く可能性が高いと判断できる状況になっているということです。これを「優位性のある状態」と呼んでおり、この状態になった場合、エリア手法ではロングエリアもしくはショートエリアをチャート内に設定することができます。

そしてエリアが設定できたらエントリーポイント、ロスカットラインも同時に決まります。後は利益確定となる目標を決めれば、エントリーをする前に全ての準備が終わることになります(図①)。

ここまでエントリーができる状態について説明しましたが、もう一つ事前に決めなければならない大切なことがあります。それが「腹をくくる」ということです。これはメンタルにも関係してきますが、トリガーが出てエリアを設定し、さらに目標を決めたのであれば、エントリー後は相場がどのような結果を出すのかを見守るだけになります。相場の動きに100%が存在しない以上、当然ロスカットになることも想定しておかなければいけません。しかし、エントリー準備が整った以上はそれを信じて繰り返すしかないのです。ルールを守れなければ、何のために手法が存在するのかが分からなくなってしまいます。

トリガーが出たのであれば、ロスカットまでを含めてその後の動きを全て受け入れる心の準備が必要です。この「腹をくくる」という部分ができなければ、ルールを守れずにちょっとした動きにも耐えられなくなってしまいます。それを避けてエントリーを完結させるためにも、トリガー+腹をくくることがとても大切になってきます。

エントリー後にできることは何か

冒頭で、「エントリーする段階でトレードは95%完了している」とお伝えしましたが、なぜ100%と書かなかったのかというと、エントリー後の動きによって「逃げる」という選択をする可能性もあるからです。逃げるというのは、

「目標には到達しておらず利益が出ている状態で逃げる」
「ロスカットラインは抜けておらず、損失が少ない状態もしくは建値で逃げる」

といった状況です。

エリア手法は前提としてトリガーが出た後にロスカットライン→目標レートと決めているので、本来であればそのトレードプランを完遂しなければいけないですし、その結果が決まってから次の戦略を練らなければなりません。それにもかかわらず、なぜ「逃げる」という行動を選択するのでしょうか。

これには二つのケースが考えられます。第1に“経験上、危険を感じて逃げる”というもの。これは経験値や感覚なので、よほどの自信がない限りお勧めできません。そして第2は“途中のチャート形成によって逃げる”というものです。例えば、ロングの押し目買いを狙ってエントリーした後にしっかりと押し目買いが入ったものの、目標到達前にその押し目買いが失敗に終わるようなチャート形成となるケースです。この場合、チャートの動きを判断材料として逃げるか否かを選択することになりますが、その動きがダマシになって結局目標まで到達することもあるので注意が必要です(図②)。

この「逃げる」に関しては、極力やらないようにしっかりと最初のトレードプランの結果が出るまでチャートを見守ることをお勧めします。もしも「逃げる」を選択することが多くなってしまう場合は、一度その結果をデータとして収集してみてください。「逃げた」方が良い結果を生み出しているのであれば、初めに戻ってトレードプランを修正する必要が出てくるかもしれません。

FXで手法を自分のものにするためには、修正を重ねる必要があります。その修正の判断材料として検証や実践データが必要になってくるのですが、これについては次号でお話しします。

※この記事は、FX攻略.com2018年2月号の記事を転載・再編集したものです

【エリア手法の極意・実践編[FXプランナー]】
第1回 チャートの中から優位性の高い場所を見つける方法
第2回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する
第3回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する〜エリア手法解説〜
第4回 許容範囲の考え方と決め方
第5回 設定した許容範囲をエリア手法で使う方法
第6回 エリアの値幅を許容範囲まで絞り込む考え方

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

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