今回で連載も10回目となりました。皆さんの応援に日々感謝の気持ちでいっぱいです。これまで相場についていろいろな視点から解説してきましたが、今回はエントリーについての具体的な内容をお話ししたいと思います。
トレードを始めると実際に勝っているトレーダーの方がエントリーするときに何を考えてどうエントリーするのかを初心者のときはすごく気になりますよね! 「必ず勝てるポイントがあるのではないか?」「教えてもらえば勝てるのではないか?」、秘密を探りたくなるものです。
そこで皆さんへのアドバイスとして、まず注意していただきたいのがトレードは単一的に考えているとなかなかうまくいかないということです。トレードにはエントリーから決済、損切り、メンタル、資金管理等などいろいろな事を考えて総合的に判断する必要があると思います。
エントリーがうまくても決済が下手なら利益は積み上がらないし勝ち続けることも難しくなります。エントリーに失敗したと感じたら、すぐに損切りすることもかなり重要です。また勝てるようになっても、資金管理やメンタルの構築をレベルに応じて上げていかないといつかは破綻してしまいます。
エントリーについての注意点とポイント
皆さん同じだとは思いますが、私はできる限り効率的にやりたいと思ってトレードに向き合ってきました。できればシンプルに考えてトレードで勝ち続けられれば良いのですが、最初のころは相場の事を何も知らないのでそう簡単には勝ち続けることはできません。
トレードは総合的にいろいろな視点で相場を見て考えていかなければなりませんが、まずはエントリーがうまくなりたいと思う方が多いと思います。そこで今回は私がどうやってエントリーの精度を上げていったのかについての経験談と具体的な内容についてお話していきます。
主観のエントリーでは勝ち続けられない
トレードを始めたころは、「売られ過ぎたかな」とロングでエントリーしたり、「買われ過ぎたから」とショートでエントリーしたり、押し目買いが入るだろうと勝手に思い込んだりなどのなんとなくの理由でエントリーしていました。ですが、このようなトレードをしていると、後でこのトレードを振り返ったときに「何でエントリーしたんだろう」と理由が自分でも分からなくなります。
エントリーした理由(根拠)が自分で理解できていないと、同じポイントで同じようにエントリーができません。なので、なかなか自信もつかないし、せっかく勝てるポイントを見つけても自分でそのポイントを見つけられるようにならないとエントリーも上達していきません。
エントリーの理由(根拠)
エントリーを上達させるポイントとして、エントリーする際の根拠を明確にすると良いでしょう! 根拠は何でも良いと思います。例えば、「ロングの場合は、上位足の重要な水平線にタッチした後、ダブルボトムや安値切り上げになったらエントリーしよう」「ショートの場合は、上位足の水平線にタッチした後に、ダブルトップや高値切り下げになったらエントリーしよう」など、いろいろなエントリーの条件(根拠)を自分のトレードスタイルに合わせてピックアップしていきます。
条件(根拠)を明確にすることで、また同じようなポイントでエントリーすることができ、利確や損切りをした場合になぜなのか理由や原因も復習して考えることができます。そして、損切りの原因を探って、損切りになりそうなところをやらないようにしていけばその手法の勝率は上がり、いずれは自信の持てる絶対の手法になっていきます。
エントリーの精度の上げ方
エントリーの精度はどう上げていけばいいのか。エントリーの根拠を自分の手法に合わせてピックアップしたら、その条件(根拠)が複数成立した後にエントリーするだけです。この条件も、どれをチョイスするのかがとても大切ですが、条件が多ければ多いほどエントリーの精度は上がるはずですし、利確もしやすくなると思います。
また、エントリーの根拠を明確にすることと、そのポイントまで待つことができるようになるとポジポジ病の抑制にもつながると思います。エントリーの根拠が明確でないからこそ、いつもポジションを持ちたくなるし、自分がエントリーしていないときに相場が動くと負けた気にもなってしまいます。エントリーの根拠を明確にし、あとは利確や損切りもしっかりとルール(根拠)を決めていければ、おのずとトレードの勝率も上がり、メンタルも安定してくると思います。
トレードは予習と復習も大切です。相場を理解するまでは大変ですが、理解できてくればあとはトレードの繰り返しですので、毎日チャート見てコツコツ頑張っていきましょう!
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第10回まとめ
- 総合的な判断がトレードがうまくいくコツ
- 主観によるエントリーは検証ができない
- 自分のトレードスタイルに合わせたエントリーの理由(根拠)を明確にし、そのトレード結果を検証する
- 複数の条件が成立したポイントを狙うことで精度を上げていく
※この記事は、FX攻略.com2021年5月号(2021年3月19日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
・「スキャトレふうたのテクニカル道場」連載記事まとめはこちら
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