今回はFXのリスクに関わる用語の紹介です。
リスクの定義にはさまざまありますが、ここでは用語紹介がメインですので、あまりリスクという概念の深くには立ち入らず(とても奥が深いです)よく聞く用語に絞って話を進めていきましょう。
ボラティリティとは値動きの変化率
まずは、リスクとは切っても切り離せないボラティリティという言葉です。
ボラティリティってよく聞くけど、実際よく分からないという方もいらっしゃるかと思います。
ボラティリティというのは、簡単に言うと、値動きの変化率のことです。
たとえば、ある日米ドル/円が一日に2円動いたとしましょう。
これは、普段の一日の値幅に比べて、明らかに大きい動きです。
このような場合、「ボラティリティが高い/大きい」といいます。トレーダーの中には、ボラが大きい、と略す人もよくいますので、ボラ=ボラティリティ=値動きの幅、と理解しましょう。
なぜこれがリスクと関係あるのかというと、たとえばいつも米ドル/円を朝に1000通貨単位買って、夜に売る、ということを繰り返す人がいたとしましょう。
普段だったら、一日の値幅が50銭=50pipsだとしましょう。この場合、最大で負けても、一日大体500円の損失です。
ですが、もしある日、ボラが大きく、2円動いたとすると、この日の一日の最大損失は2000円となります。
普段より、大きく負ける可能性がありますよね? こういった場合、普段よりリスクが高いと考えることができます。
こうしたボラティリティリスクを減らしたいのであれば、たとえばボラが大きそうな日の取引額を少なくすればいいわけです。
こういった理由から、リスクの代表としてボラティリティは捉えられています。
流動性=リクイディティ
他に、大きくリスクに関わる言葉で、聞きなれない言葉に流動性=リクイディティというものがあります。
流動性というのは、そのマーケットにどれくらい取引があるかのことです。たとえば米ドル/円ですと、一日の取引額が何十兆円にも上ります。
これだけ大きな取引量があれば、よほどのことが起きない限り、前回いったような値が決まらないということはありません。
ですが、たとえば米ドル/フランなんかですと、米ドル/円の1/6程度しか取引量がなかったりします。
ですので、大きなイベントの時に、値が決まらないなんてことが起こり得るわけです。
値が決まらなかったり、自分に大きく不利なレートに約定する場合、普段より損をする可能性がありますよね? ですので、リスクにリクィディティが直結してくるわけです。
まとめ:リスクとリターンの関係
それでは、まとめとして、「リスクとリターンの関係」について、お話ししていきます。
例えばボラティリティのリスクを取りたくなければ、先程いったように取引額を少なくすることで、このリスクを減らすことができます。
リクィティティリスクを減らしたければ、ユーロ/米ドルや米ドル/円など、取引量の多い通貨ペアに絞って取引すればこのリスクは減らせます。
ですが、このようにリスクを減らせば減らすほど、期待リターンも勿論落ちていきます。
例えば、一日に2円動く日に、同じ取引量でやれば、普段の4倍の儲けが得られる可能性があります。
スイスショックで一時4000pips以上5分でスイスフランが動きましたが、これは米ドル/円でいう40円。これは逆に行けば大損ですが、上手くいけば天国のような儲けを得ることができます。
つまり、リスクがあるからこそ、リターンは得られるというわけです。
ではトレーダーの仕事は何か、それは、「リスクを抑えながらリターンを得ること」です。
リスクをとるのはどんな人間にでもできます。リスクを極力抑えながらリターンを得るからこそ、トレーダーは普通の人間とは違うということになるわけです。
ですので、日々自分のトレードの「リスク」について考え、リスクを最小化するための努力を続けていく必要があります。
では、次回は、このジェネラルな用語説明の最終回として、「取引そのものにまつわる用語」を扱いたいと思います。そこから、ファンダメンタルズやテクニカルのめくるめく知識の世界に入っていきたいと思います。
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