事前準備がないと急変で損しやすい
予定されていなかった要人発言があったり、トランプ米大統領がツイッターで攻撃的な発言をするなどして、相場が急激に動くことがあります。まずFXをやるにあたり、こういった相場の急変は必ずあるものであり、予想することも、影響を受けないことも不可能であると認識してください。
相場の急変は、大きな利益を得られるチャンスであり、思わぬ損失を負うピンチでもあるわけですが、感覚的には損失になってしまう人の方が多いと思います。また、もっと利益を伸ばせたのに、と悔しい思いをするケースも多いです。
その理由として、トレードのルールが曖昧だったり、しっかり計画が立てられておらず、いざその状況になるとあたふたしてしまい、合理的な行動が取れていないケースが考えられます。
逆にルールや計画が事前に整っていれば、急変動を一気に稼ぐチャンスとすることもできます。
手法の固定は基本中の基本
やはり、トレード手法が明確に定まっていることは基本です。相場の流れ次第で臨機応変に対応する、アドリブの部分も少しはあって良いですが、「○○になったら○○する」というような、明文化された間違えようのない売買ルールを作りましょう。
そして、相場が急激に動いたときでも、そのルール通りに行動すれば良いのです。
普段とは違う展開がいきなり訪れたとき、人はパニックに陥ってしまうものです。そういう場面だからこそ、冷静に、合理的に行動できれば、狼狽している多くのライバルたちに対して差をつけることができます。
ただ、パニック相場においては、ある程度経験も必要になってきます。一度や二度経験しているからこそ、冷静に行動できることにつながっていきます。
暫定でも良いので必ず損切りを置く
最後に、まだしっかり手法が固まっていない方のために、相場急変時に大けがをしにくい行動パターンを解説しておきます。いざそのときになると冷静になれないものですから、日頃から意識しておいてください。
まず、ポジションを持っていない場合は、エントリーはしないでください。
ポジションを持っていて、含み益になっている場合は、あまり欲張らず利食いしてください。
問題は含み損になっている場合です。既に損切りの注文を入れている場合、そこにヒットするまではホールドで良いでしょう。
この考え方は、損切り注文が入っていることが前提になっています。まさにこの記事で解説しているような急変はいつ起きるか分からないので、ポジションを持ったら暫定的で良いので損切りを入れるようにしましょう。
例えば、デイトレードなら、機械的に50pips逆行したら損切りになるように、仮の価格で良いので設定します。こうすると、最悪でも負けはここまでというラインが決まっているので、メンタルも安定します。
急変動発生時の理想的対応
予想外の動きになったとき、まずは自分のトレードをどうするかを決断します。その際には、あらかじめ決まっているトレード手法や計画と照らし合わせて、撤退するか、そのまま粘るかを決めます。なぜそんな動きになったのかは、その後ゆっくり調べれば良いのです。動いてから原因を知っても、対応が間に合わないことが多いですし、時間がたつほど情報も出ますので、原因特定は後で良いのです。
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ステップ9のまとめ
●急激な相場の変動は必ず起きる。それ自体を完全に避ける方法はない
●急変では、大きな利益を得ることも、大きな損失を被ることもある
●事前に手法が固まっていないと、急変では損をすることが多い
●パニック相場において、冷静に行動できることが、他の参加者に対するアドバンテージになる
●急変への対応は、ある程度経験も必要
●急変であっても、手法通りに行動する
●まだ手法が固まっていなければ、利食い優先、含み損は損切り価格までホールド
今月のチャート分析トレーニング|ドル円 5分足 2019年12月4日
今月はカニトレーダーさんが、実際に相場分析をするチャート画面と分析の流れを公開します。まず中央のオーダー情報(売り買い両方)の逆指値の量の偏りを見て、買いか売りかの戦略を決めます。差がなければ見送りです(①)。次に左のオーダー情報(純額)を見て、押し目や戻りになりやすい指値注文が多い価格帯を探します(②)。最後に、ポジション情報(純額)を見て、既に負けている人がたくさんいる価格帯でのエントリーを避けます(③)。
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差を最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2020年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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【カニトレーダー式FXを収入の柱にする10のステップ】
・ステップ1 必ずトレードの収支を記録する
・ステップ2 生活にマッチする時間足を決める
・ステップ3 手法よりいかに機械になれるか
・ステップ4 損失が大きい場合の対策
・ステップ5 無駄なものをいかに削るか
・ステップ6 トレードが安定する3原則
・ステップ7 無駄を省いて手法を育てる
・ステップ8 トレード手法の作り方
・ステップ9 急変動をチャンスに変えるには
・ステップ10 最終回 謎の値ごろ感に気をつけろ
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |