8割減益ともいわれていた4-6月期業績。実際は?
企業の4-6月期決算がほぼ出揃いました。世界に新型コロナウイルスがまん延し、街から人が消えてしまったあの3か月を、企業がどのように動き、どう耐え忍んだのか。これほどまでに注目された四半期決算はなかったように思います。
さて、業績ですが、主要企業の売上高は前年同期比で約20%減、経常利益と純利益は共に50%超の大幅減益でした。確かに厳しい数字でしたが、市場には「7、8割程度の減益になるのでは」という予想もありましたから、企業は何とか踏みとどまり、底力を見せてくれたように思います。
大事なのは未来がどうなっていくかですから、今回は未来に焦点を当てた、私の取材日記です。
今は厳しい製造業が立ち直るのはいつ?
まず工作機械メーカーですが、4-6月期は国内からの受注がほそぼそと入ってきただけで、海外からのオーダーは完全にストップしており、前期末の受注残を食いつぶしてきたという声が多くありました。ただ、足元では海外からの引き合いもあり、海外渡航を再開する企業も出始めています。
注意したいのは、工作機械は受注後、3か月から半年ほどの期間をかけて作るものが多いため、業績に寄与するのも3か月から半年後という点です。したがって、業績が上向くのは来期に入ってからでしょうか。
コロナ特需後の小売業をどう考える?
その一方で、生活必需品を扱っている店では、衛生用品から巣ごもり関連へと売れ筋商品を変えながら、現在でも好業績が続いています。ただし、コロナ特需はいずれ終わり、その企業がコロナの感染前に予想していた業績にサヤ寄せする可能性もあります。
さらに気になるのは、コロナの影響で出店計画が遅れている会社が多いことです。その結果、売り上げが頭打ちとなり、長期経営計画とズレが出てくる可能性も考えておきましょう。
値動きの強い銘柄について行け!という市場関係者は多くいます。次世代のテーマに沿った銘柄はそうかもしれません。しかし、業績のトレンド転換が近いものもあるように思いますので、皆さんも気になる業種や企業の未来をそれぞれイメージしてみてくださいね。
※この記事は、FX攻略.com2020年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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