雨夜恒一郎

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    2019年3月25日
    FOMCは予想以上のハト派に転換 ドル円も調整局面へ[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年3月25日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、111円、110円台を割り込み一時109.74円まで下落。19-20日に開かれたFOMCの結果が予想以上にハト派的だったことから、米国金利が低下し、ドル売りが強まった。また欧州や米国のPMI(購買担当者景気指数)が予想以上に落ち込んだことを受けて、世界的な景気減速懸念が広がり、リスク回避の円買いも強まった。 ・FOMC声明日本語訳はこちら ・付属資料(Projection Material)はこちら 声明では、「経済活動の拡大は昨年の第4四半期の堅調な速度から鈍化した」、「最近の指標は、第1・四半期に家計支出と企業の設備投資の伸びが減速することを指し示している」、「主にエネルギー価格の下落が原因で全体のインフレ率は低下した」など慎重な表現が多く、「委員会は忍耐強くなるだろう」という「当面の利上げ停止」を意味する文言は据え置かれた。バランスシートの縮小は予想より早い9月に停止されることになった。 利上げの予想は消滅 ドットプロットチャートの分布は、図1と図2を比較してみればわかる通…
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    2019年3月18日
    ドットプロットチャートは下方シフトするか?[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年3月18日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は111円台で膠着。米国2月の消費者物価指数、生産者物価指数、鉱工業生産指数、3月のNY連銀製造業景気指数など、経済指標が全体的に弱めとなったことから、米国債利回りは1月以来となる2.5%台へ低下し、ドル円も上値の重い動きとなった。一方、米国株式市場は、エチオピア航空機(ボーイング737MAX)墜落や米中首脳会談延期といった悪材料にもかかわらず底堅く推移し、25848.87ドルと前週から約400ドル上昇して週の取引を終えた。ドル円も111円台前半では底堅く、111.90円と上値を試す場面もあった。 火・水曜開催のFOMCに注目 今週の注目材料は火曜日・水曜日に開催されるFOMCだ。前回1月のFOMC声明では漸進的利上げの文言が削除され、今後の政策金利調整の決定に際して「委員会は忍耐強くなる」との一文が新たに加えられた。この「忍耐強く」との文言は、FRB用語では「様子を見る」ということを意味する(前回の声明全文はこちら→https://jp.reuters.com/article/te…
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    2019年3月11日
    米国雇用統計で景気を悲観する必要なし[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年3月11日号 先週のドル円相場は 先週のドル円相場は、112円台を維持することができず反落。金曜日に発表された米国2月の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回ったことを受けてドルが売られ、110.79円まで下落した。先週の当コラムでは、「市場の金利観が上向いており、雇用統計はいいとこどりとなる」と予想したが、残念ながらそうはならなかった。 非農業部門雇用者数は大幅に下振れだが 非農業部門雇用者数は+2.0万人と予想の+18.0万人を大幅に下回るとともに、2017年9月以来の小幅な伸びとなった。建設や小売りなどの業種で雇用がマイナスとなり、米国の中西部と北東部を襲った大寒波の影響がもろに現れた。1月に現れるべきだった政府機関閉鎖の影響が2月に持ち越された可能性も小さくない。また1月分が予想を大きく上回る+31.1万人の伸びとなっただけにその反動が出た可能性も大きい。3カ月平均では+18.6万人と依然として健全な水準にある。 単月の結果で判断すべきでない 雇用統計の先行指標として知られ、労働統計局より正確とさえ言われる「ADP…
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    2019年3月4日
    米景気悲観論が後退!金利上昇・ドル高トレンドの始まりか?[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年3月4日号 先週のドル円相場は 先週のドル円相場は、111円台を踏み固め、一時112円台へ上昇。米10-12月期GDPが予想ほど悪くなかった(前回+3.4%、予想+2.2%、結果+2.6%、いずれも前年同期比)ことをきっかけに米国債利回りが上昇し、ドル買いに拍車がかかった。インド・パキスタンの緊張が高まり、ベトナムのハノイで行われていた米朝首脳会談は不調に終わったが、リスク回避の動きは限定的だった。先週の当コラムでは、米中貿易協議進展期待が高まり、日米の株価が回復する中、日米の金利差や金融政策格差を背景に111~112円台をうかがう展開を予想したが、おおむねそのような結果となった。 米国債利回りの上昇 米国財政問題や米中貿易協議をめぐる懸念が薄れ、景気に対する悲観的な見方は後退しつつある。米国10年債利回りは2.76%と前週末から約11ベーシス上昇し、年初来高値の2.80%を視野に入れた。チャートを見ると、安値から陽線が三本並ぶ、酒田五法でいうところの赤三兵の買いサインが出現。昨年11月のピーク3.25%からの弱気トレンドラインも…
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    2019年2月25日
    三寒四温のドル円相場[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年2月25日号 先週のドル円相場は 先週のドル円相場は米中貿易協議に対する楽観的な見方を背景に底堅く推移し、110円台後半で週の取引を終えた。一週間を通して相場は110円を割り込むことはなかったが、111円台に乗せることもできず、日々の取引レンジは30~40銭という膠着状態が続いた。 米中貿易協議は期限延長へ 米中閣僚はワシントンで会談を継続し、貿易協議の決着に向けて6つの覚書の作成に入った。知的財産権保護や為替などに関する中国の構造改革の取り組みを明文化する。ムニューシン財務長官は「米中は通商協議の一環として通貨に関する最終合意に達した」と述べていた。トランプ大統領は「中国とは構造問題で進展が見られた。進展があれば関税の期限を延長するだろう」などと一定の評価をした。米中首脳会談は3月中にトランプ大統領の別荘マー・ア・ラーゴで行う可能性が高いという。関税引き上げの期限は撤廃されることはないものの、3月1日の期限はひとまず延期が濃厚となった。米中貿易協議決裂で関税引き上げ発動・株安・円高という最悪のシナリオは回避されることになりそうだ…
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    2019年2月18日
    米国を覆う二つの懸念が後退[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年2月18日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、米中貿易協議の進展期待を背景に堅調な動き。米1月の消費者物価指数が予想を上回ったことをきっかけに111円を突破し、一時111.13円まで上昇した。米1月の小売売上高が予想を下回ったことを受けて利食い売りが出たものの、110円台前半では下げ渋り、110円台半ばで週の取引を終えた。 米中問題、最悪のシナリオは回避か 14日・15日に北京で行われた米中閣僚級協議は、技術移転強制や補助金など構造問題では溝が残ったものの、中国による米国製品の輸入拡大など市場開放分野では前進し、トランプ大統領は「中国との協議は多くの点で合意に近づいた」、習近平国家主席は「重要で段階的な進展がまたあった」と評価した。 中国側は体制を揺るがしかねない構造問題での譲歩には慎重とみられるが、米側も何とか協議をまとめてトランプ大統領の手柄としたい。中国に対して抜本的な構造改革を求めない代わりに貿易面での大幅な譲歩を引き出し、ウィンウィンとする可能性がある。両国は今週ワシントンに会談場所を移し、同じメンバーで協議を続け…
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    2019年2月11日
    米中協議が今週ヤマ場へ!苦しいのは中国[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年2月11日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、110円の大台に乗せる場面もあったものの、滞空時間は短く、おおむね109円台後半での一進一退が続いた。トランプ大統領が一般教書演説で壁の建設に意欲を示したことが政府機関閉鎖長期化を連想させたほか、米中貿易協議が難航していると報じられたことが上値の圧迫材料となった。 米中協議から目が離せない ホワイトハウスは8日、閣僚級の米中貿易協議を14・15日に北京で開くと発表した。協議の責任者である米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表やムニューシン財務長官らが訪中する。これに先立ち、11日からUSTRのゲリッシュ次席代表や財務省、農務省、商務省、エネルギー省などの幹部らが訪中し、次官級の協議を開く。今週も米中協議から目が離せない局面が続くことになる。 米国は協議期限を3月1日と定めており、両国に残された時間は半月あまりとなった。3月1日までに合意できなければ、米国は2千億ドル分の中国製品に対する25%の制裁関税を発動する。トランプ大統領は習近平国家主席との首脳会談で合意したい考えだが…
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    2019年2月4日
    米利上げ停止は想定内 株価回復でドル円も堅調に[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年2月4日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、FOMCの結果が予想よりハト派的だったことから一時108.50円まで下落したものの、米国1月の雇用統計やISM製造業景気指数が強い結果となったことから109円半ばまで反発し、結局下に往って来いの展開となった。1月30・31日にワシントンで行われた米中閣僚級協議は、予想通り合意には達せず、3月1日の交渉期限も延長されなかったが、「非常に大きな進展があった」(トランプ大統領)と評価され、近く米側閣僚が中国を訪問することが示唆された。 FOMC解説 FOMC(声明全文はこちら)のどこがハト派的だったかというと、まず前回声明(全文はこちら)まで存在した「FF金利誘導目標のいくらかのさらなる緩やかな引き上げ」が経済状況と整合的、とする利上げ予告の文言がそっくり削除されたことだ。そして今後の政策金利調整の決定に際して「委員会は忍耐強くなる」との一文が新たに加えられた。この「忍耐強く」との文言は、FRB用語では「様子を見る」ということを意味する。 さらにFOMCは保有資産の縮小についても別枠の声…
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    2019年1月28日
    米中閣僚級協議に注目[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年1月28日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、109円台の狭いレンジ内での動きながら底堅く推移し、一時110.00円と昨年12月31日以来の水準を回復した。米国株式市場ではNYダウが2万4千ドル台で小康状態となり、米国債利回りもおおむね横ばい。恐怖指数VIXは17ポイント近辺と過去3か月のレンジの下限に接近した。市場全体が年末年始の悪夢のような乱気流から抜け出し、当面の落ち着きどころを探る展開となりつつある。 今週の注目材料は? 今週の注目材料は、米中貿易問題、特に1月30~31日にワシントンで開かれる閣僚級協議が焦点となる。中国の劉鶴副首相が訪米し、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表、ムニューシン米財務長官と会談する。ロス米商務長官は先週木曜日、この協議で「米中のすべての問題が解決するとは考えない方がいい」と発言した。また先週火曜日には、ホワイトハウスが中国との次官級の予備協議を拒否したと伝わり、市場を慌てさせる場面もあった(実際はもともと予備協議は計画していなかった模様)。 今回の協議では、中国による輸入拡大だけ…
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    2019年1月21日
    米中協議に進展の兆し?[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年1月21日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、米中貿易摩擦の緩和期待や株価上昇を背景に戻りを試す展開となり109円台へ浮上。ムニューシン米財務長官が中国への制裁取り下げを提案したと伝わったことや、中国が1月初旬の米中次官級協議で貿易不均衡解消に向けた道筋を示したと報じられたこともあり、金曜日には109.89円と昨年12月31日以来の水準へ上昇した。 米国株式市場では、NYダウが4日続伸し24706ドルと昨年12月13日以来の水準を回復。史上最高値からの下落幅(26951ドル→21712ドル)の半値戻し水準を突破した。これにともない米国10年債利回りも2.80%まで上昇し、クリスマス前の水準に戻った。各市場は年末年始の乱気流から抜け出し、平常モードに戻りつつあるように見える。 NYダウ日足 出所:Yahoo!Finance 米中問題を整理 米中問題に関して整理しておこう。米国は中国に対し、貿易不均衡や知的財産侵害、不適切な産業補助金など構造問題に関して是正を求めており、両国が3月1日までに合意できなければ、米国は2000億ドル…