雨夜恒一郎

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    2017年9月25日
    安倍首相が衆院を解散へ!ドル買いと円売りの歯車が噛み合うか[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年9月25日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は大幅続伸。「安倍首相が衆院解散の意向を固めた」と報じられ、株高・円安の好循環が進行したことや、FOMCで年内あと1回、来年3回の利上げ見通しが示されたことから、一時112.72円と7月以来の水準へ上昇した。 先週金曜日には、トランプ大統領が国連演説で北朝鮮を激しく非難し、北朝鮮が対抗措置として太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性を示唆したが、ドル円・株式市場とも下値は限定的だった。先月下旬以来、北朝鮮はミサイル発射や水爆実験といった挑発を行い、その都度リスク回避の動きが出たが、結果的にはそこが絶好の買い場となっている。先週も述べたとおり、市場は米朝の軍事衝突のリスクは低く、ブラフの応酬の段階にとどまっている限り、過度の警戒は不要と見ている。現時点では北朝鮮絡みの報道は相場にとってノイズと受け止めるのが賢明のようだ。 一方米国は金融政策の正常化に向けて着実に歩を進めつつある。FOMCは予定通り10月からのバランスシート縮小開始を決定し、イエレンFRB議長はインフレ鈍化について「一時…
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    2017年9月18日
    FOMCはバランスシート正常化発表へ 年内利上げ確率も急上昇[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年9月18日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、北朝鮮やハリケーンに対する警戒感が後退するとともに下値を切り上げる展開。米議会共和党指導部とホワイトハウスが今月の最終週に税制改革のガイドラインを公表すると発表したことや、米消費者物価指数が予想を上回ったこともあり、111円台へ上昇した。金曜日早朝には、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに反応して109.56円まで急落する場面もあったが、ある程度予想されていた事態であることと、ミサイルが日本列島の上空を通過し被害がなかったことからすぐに買い戻しが入り、111.33円まで一段高となった。 先週の当コラムでは「北朝鮮とハリケーンに対する懸念でドル円は弱気トレンド再開」と予想したが、全く逆の展開になってしまった。読者の皆様にはまことに申し訳なかったが、ここ数週間、筆者の見通しはことごとく外れてしまっており、相場や市場心理を読むことの難しさを改めて痛感している。今週は持論や過去の予想との整合性を一度取っ払い、相場観を白紙から立て直す必要がある。 北朝鮮とハリケーンを市場はどう見ているか?…
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    2017年9月11日
    ハリケーン被害で利上げ遠のく?!ドル円は弱気トレンド再開[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年9月11日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、北朝鮮が過去最大の核実験を行ったことを受けて109円台へギャップを空けてスタート。米国のハリケーン「イルマ」による被害や9日の北朝鮮建国記念日に向けた地政学リスクの高まりに対する警戒感から、株安・米国債利回り低下・ドル安・円高が進み、年初来安値だった108.13円を突破。金曜日のNY市場では一時107.32円と昨年11月以来の安値を示現した。 前回のコラムでは、9月1日に発表された米8月の雇用統計が弱かったにもかかわらずドルが上昇したのは強気のサインと見て、「少なくともスタンスを弱気から中立に戻しておくのが賢明であり、場合によっては短期的なドル買いも検討すべき」と考えたが、(北朝鮮が予想外の核実験を行ったとはいえ)見通しが甘かった。複雑に材料が絡み合う局面では、こうした単純な判定で相場が割り切れるものではない。素直に反省しなければならない。 「近くの戦争は売り」通りの様相 9日の北朝鮮建国記念日には何事もなかったようだが、米国との対決姿勢を鮮明にしている金正恩政権がいつICBMを…
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    2017年9月4日
    悪材料にも売られないのは強気のサイン?[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年9月4日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、レンジの上限を試す動き。週前半は北朝鮮がミサイルを発射したことを受けてリスク回避の円買いが強まり、一時108.27円と年初来安値(4月17日108.13円)に迫る動きとなったが、週後半は北朝鮮がらみの懸念が薄らいだことや、米ADP雇用報告が+23.7万人と予想を上回る増加を示したことから、110.67円まで反発した。金曜日には本家労働省の雇用統計が予想を下回る結果となったことから一瞬109.56円まで下落する場面もあったが、ドル売りは長続きせず、110円台前半へ持ち直して週の取引を終えた。 先週の米雇用統計の結果は? 米国8月の雇用統計は、失業率が前回の4.3%から4.4%へ悪化し、非農業部門雇用者数が+15.6万人と予想の+18万人を下回った。市場の関心が高かった平均賃金も前月比+0.1%、前年比+2.5%と予想の+0.2%、+2.6%に届かなかった。年内利上げ期待を消し去るまでは行かないまでも、その可能性を後退させる結果であることは間違いない。FOMCまであと2週間少々となった…
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    2017年8月28日
    ドルインデックスが年初来安値を更新!ドル円の底割れはいつ?[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年8月28日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、108-109円台での一進一退の動きに終始した。全体的に模様眺めムードとなるなか、110円に接近すると売りが入り、108円台に入ると買いが入る状況が続いた。金曜日には、イエレンFRB議長のジャクソンホール講演に対する期待感から109.84円まで上昇する場面も見られたが、同講演で金融政策動向について新たな発信がなかったことが失望のドル売りを誘い、109.12円まで下落して週の取引を終えた。 ドル円は依然として最近のレンジから下抜けできていないが、ドル全体でみるとドル安は着実に進行している。ユーロドルは、同じくジャクソンホール講演でドラギECB総裁がユーロ高を牽制しなかったことも追い風となり、1.1941ドルと2015年1月以来の高値(ドル安値)を記録している。ドルの総合的な価値を示すドルインデックスも92.45ポイント付近と年初来安値を更新した。トランプ政権の政策に対する不透明感、米国の利上げ観測後退、米朝の緊張など地政学リスクの高まりを背景に、ドルを敬遠する動きが一段と加速し始め…
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    2017年8月21日
    イエレン議長、最後のジャクソンホール講演となるか[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年8月21日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、北朝鮮が米領グアム近海へのミサイル発射を見合わせたことを受けて安堵感が広がり、一時110.95円まで回復した。しかしトランプ大統領が2つの経済政策助言機関(製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラム)の解散を発表したことや、7月のFOMC議事録でインフレの下振れリスクが指摘されたことをきっかけに、株安・債券利回り低下・ドル安の展開に。米シャーロッツビル衝突の余波やスペイン・バルセロナで発生したテロ事件の影響もあり、一時108.60円と4月以来の安値を示現した。 市場が最も恐れていること トランプ政権が発足してからすでに7か月が経過したが、いまだに続く政権メンバーの辞任や更迭、そしてトランプ氏本人の舌禍。先週金曜日にはトランプ大統領の上級顧問・首席戦略官を務めるスティーブ・バノン氏が事実上更迭(同氏は極右思想を掲げるニュースサイト「ブライトバート」の元会長)されたことで、一連の混乱が幕引きになるとの楽観的見方もあるが、多くの主要メンバーを失ったホワイトハウスの立て直しは容易ではない。ト…
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    2017年8月7日
    利上げ期待高まらず、ドル買いも限定的[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年8月7日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、トランプ大統領の指導力やロシア疑惑をめぐる不透明感が漂う中、一時110円台を割り込み109.85円まで下落。しかし金曜日に発表された米7月の雇用統計が予想を上回ったことを受けてドル買いが入り、一時111.05円まで反発した。 米雇用統計の結果、ドル円は? 米国雇用統計では、失業率が4.3%と金融危機後の最低に並び、非農業部門雇用者数は+20.9万人と予想の+18.0万人を上回った。労働参加率は62.9%と前月から0.1%改善し、平均賃金も前月比+0.3%、前年比+2.5%と予想の+0.2%、+2.4%を上回った。これらを受けて米国債利回りは上昇し、米国株は最高値を更新し、ドルは全般に上昇した。 ただしドル円の上昇は発表後のきっかり2時間で頭打ちとなり、その後は110.60円近辺まで押し戻されて週の取引を終えた。金曜日のNY市場終値は、週の締めくくりとして折り合いがついた水準であり非常に重要であるが、これだけよい数字が出ているにもかかわらずドル買いが尻すぼみで終わっているのである。買…
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    2017年7月31日
    引き続き相場の息吹に注目[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向  2017年7月31日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、米国株堅調を受けて円売り安心感が広がり一時112.20円まで回復。しかしFOMCが予想通り政策金利据え置きを決定し、声明が若干ながらハト派方向に修正されたことから110円台へ急反落。さらに米第2四半期GDPと雇用コスト指数が予想をやや下回ったことや、北朝鮮がミサイルを発射し日本周辺海域に着水したと報じられたことから、一時110.55円まで続落した。 FOMC声明を比較 前回6月と今回のFOMC声明を比較してみると(ロイターニュース)、確かに文言の修正が施されているものの、その差はほとんど気付かない程度であり、取り立ててハト派にシフトしたと騒ぎ立てるほどではない。 ■前回:前年同月比でみると、インフレ率はこのところ低下し、食品やエネルギーの価格を除く指標も2%をやや下回っている。  ■今回:前年同月比でみると、全体のインフレ率と食品やエネルギーの価格を除く指標は低下し、2%を下回っている。 むしろ第5パラグラフを比べると、バランスシートの正常化計画の実施に着手すると見込んでいる時…
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    2017年7月24日
    ドル全面安!「相場の息吹」に従うべきか?![雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年7月24日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、米共和党が医療保険制度改革法案の成立に失敗したことや、トランプ大統領のロシア疑惑が再燃したことを受けてドル売りが強まり111円台へ下落。ECB理事会を通過しユーロドルが約2年ぶりの高値をつけたこともドル売りに拍車をかけ、金曜日には111.01円と1か月ぶりの安値を示現した。なお日銀は金融政策決定会合でインフレ見通しを下方修正し、物価目標達成時期を2018年度中から2019年度ごろに先送りしたが、円売りの反応は限定的だった。 前回の当コラムでは「ドル買いは一服でも、株高・リスクオンの流れと金融政策格差による円安は継続する」と見てドル円は底堅いと予想したが、残念ながら読み違いとなった。直接的な敗因は、トランプ政権の先行き不透明感が強まったことだが、これはある程度予想の範囲内であり意外感はさほどない。 筆者にとって意外だったのは、 ① ECBが金融緩和解除に慎重な姿勢を示したにもかかわらずユーロ高が止まらなかったこと ② 日銀の物価目標達成時期先送りがほとんど材料視されなかったこと ③…
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    2017年7月17日
    ドル買い一服でも円安は継続!株高・リスクオンの流れと金融政策格差で[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年7月17日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、米国雇用統計後のドル買いの流れと、株高によるリスクオンの円売りが噛み合い、一時114.49円と約4か月ぶりの高値を示現。しかしトランプ大統領の長男がロシア問題に関するメールを公開したことをきっかけにムードが悪化。イエレンFRB議長の議会証言が「インフレの状況を注意深く見る」など全般に慎重なトーンだったことも失望を買い、112円台へ反落した。金曜日には米国小売売上高や消費者物価指数が弱い結果となったことからさらにドル売りが進み、112.27円まで下押しした。 前回の当コラムではドル安予想を撤回し、米国債利回りの上昇と株高で115円突破も十分可能と予想したが、残念ながら一歩及ばなかった。イエレンFRB議長らの発言や景気指標の推移を見る限り、FRBは利上げを急ぐ必要がなく、米国債利回りがどんどん上昇していく状況にはないのは確かだ。先々週には1.4%台と8年ぶりの水準まで上昇していた米国2年債利回りは1.35%台へ反落。FF金利先物が織り込む12月までの利上げ確率も48%と1週間前から比…