井口喜雄

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    2017年7月19日
    クロス円ロングプレーヤーは短期的な下落に警戒を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週は20日に日銀金融政策決定会合とECB定例理事会を控えているので、各国の金融政策を慎重に見極めていきましょう。 ドルロングプレーヤーは短期的な下落に警戒を 今週は日銀金融政策決定会合がありますが、主要中銀が金利正常化に向けて始動しているなか、日銀が現状の異次元緩和を持続すれば金利差のスタンスからクロス円の買いに優位性があることは明らかです。メインシナリオは金利差を背景にしたクロス円ロングに疑いはありません。しかし、短期的には少し警戒しておく必要がありそうです。 ではドル円のネガティブ要因をおさらいしてみましょう。 まずはトランプ政権への不透明感拡大があります。昨日オバマケア代替法案が事実上絶望的となりました。オバマケア代替法案は今後トランプ政権が政策を実行していくうえでの1つのベンチマークとされていたため、トランプ政権への不確実性がさらに高まっています。オバマケア代替法案の消滅で米貿易赤字拡大、日本の貿易黒字増大を背景にトランプ大統領の矛先が円安ドル高に向かう可能性も否定できません。 また、先週イエレンFR…
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    2017年7月12日
    ドル円は115円がターゲット!今週も円売り祭りとなるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  日銀が指値オペを実施したことで日本の長期金利上昇が抑えられた一方、ドイツやアメリカの金利は上昇。マーケットでは金利差拡大を背景としたシンプルなクロス円の上昇が続いております。このクロス円の上昇トレンドがどこまで継続するかが今後の焦点になります。 ドル円は115円がターゲットも当面はレンジ内で推移か 今週の焦点はイエレンFRB議長の議会証言となります。今夜12日は下院、明日13日は上院で予定されていますが、発言内容はどちらも同じになると思われますので今夜の議会証言がポイントになります。昨日ブレイナードFRB理事が、物価上昇を背景に利上げに慎重な発言をして、ドルが下落する場面もありましたが、もともとハト派である彼女ですので、内容自体は想定内の発言であり、あまり気にする必要はないでしょう。  実際イエレンFRB議長の証言内容は前回のFOMCから大きく変わるとは思えません。先週の雇用統計も良かったことから、近いうちにバランスシート調整に向かう旨を議長は証言するのではないでしょうか。織り込まれているとは言え、それなりの…
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    2017年7月5日
    この上昇トレンドは本物?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日銀の出口戦略が一向に見えてこないなか、ECBは出口に向かいつつあり、FRBもバランスシート正常化へ向けて舵を切りクロス円の上昇トレンドが続いています。上昇の条件が整いつつあり、シンプルにこのトレンドに乗るべきなのでしょうか? ドル円の上昇トレンドは本物なのか 直近では脆弱な米経済指標が続いていただけにGDPとISMという重要指標を良い結果で通過できたことはドルにとって非常に大きかったと思います。少しネガティブなシナリオも考えていたので、シンプルに日米の金融政策を背景にドル円を買っていくことも面白そうです。 とはいえ、トランプ政権の政策は具体案がいまだ聞こえてこないなか、北朝鮮の新型ロケットICBMもアメリカが設定しているというレッドラインを越えてきました。これまでのミサイル実験とは性質が少し違うかもしれません。また、中国は「北朝鮮のミサイル開発と米韓両国の大規模軍事演習の同時停止」を呼び掛けており、米中の連携がとれていないことも気になります。この状況下では瞬間的なリスクオフを警戒せざるを得ず、ドル円を買い進み…
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    2017年6月28日
    ECBがタカ派へ、FRBはハト派へ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 マーケットは昨日、注目されていたイエレン議長の発言ではなく、ドラギ総裁の発言で動意づく形となりました。ドル円もドラギ総裁のタカ派発言で上昇したユーロ円につられて112円台まで回復しています。ドル円は膠着状態が続いていただけにここから上昇トレンドを構築できるのでしょうか。 ドル円上昇と考えるには時期尚早か!? ドラギ総裁のタカ派発言でドル円は上昇したものの、ドルインデックスのチャートを見ると逆にドルは下落しておりドル自体の強さは確認できません。昨日のイエレン議長の発言を聞いても「バランスシート縮小は慎重に行う」とややハト派よりのスタンスになっており、やはり現時点でドル円上昇と考えるのは時期尚早ではないかと思います。 また、昨日はオバマケア代替法案の採決を米上院が先送りにしたことを受け、またしてもトランプ政権の不安定感が露出しました。これでは本丸である減税やインフラ支出、規制緩和などの政策に対してマーケットが懐疑的になるのもいたしかたなく、引き続きドルの足枷となっています。更に、足もとでは米経済指標の弱い結果が目立…
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    2017年6月21日
    それでもドルは上がらない!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週は日米の中央銀行が方向性を示しました。FRBはバランスシートの縮小について踏み込んだ一方で、日銀は出口戦略に触れることはなく、日米の金融スタンスの違いが明確化されました。また、今週にFOMCメンバーコア3の2人であるフィッシャーFRB副総裁とダドリーNY連銀総裁が米国経済へ堅調な見通しを示し、金融引き締めを目指すべきと発言しております。また、ムニューシン米財務長官もドル高容認発言をしています。これだけ見ると材料的にはドル円上昇のファンダメンタルにも思えますが、本当にそうなのでしょうか。ドル円の今後について考えていきたいと思います。 ドル円は一体どこへ向かうのか アナリストやディーラーの話を聞くと色々な意見が聞こえてきますが、基本シナリオとして日米金利差を背景としたドル買い円売りに回帰するのではないかとの見解が多いように思います。ドル円を上目線でとらえている関係者が多いですが、あまり賛同できないところがあります。確かに教科書通りに考えれば「バランスシート調整→長期金利上昇→ドル高」は連想出来ますが、ネガティブ…
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    2017年6月14日
    不穏な動きを見せるドル円!FOMCは下値攻めに優位性あり!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントを通過しました。特別大きなサプライズもなくマーケットのテーマは本日未明に発表されるFOMCに移りました。利上げを100%織り込むなか、バランスシートの縮小に向け具体的な言及があるか、FOMCメンバーによるドットチャートに変更があるかが焦点となります。 今回のFOMCは下値攻めに優位性か 今回のFOMCではバランスシートの縮小は時期や規模について言及があるのかが焦点となります。バランスシートの縮小について各社の予想を見てみると意見は割れており、マ―ケットのコンセンサスは取れていないためどちらに転んでも大きな値動きとなりそうです。内容にもよりますが、バランスシートの縮小は時期や規模について言及があれば長期金利上昇につながりドル上昇の要因となります。しかし、一方では利上げペースが鈍化する可能性もあるのでドルの上値を抑える可能性もあり、瞬間的には上昇で反応すると思いますが深追いは禁物だと思います。ここが戻り売りの急所になるかもしれません。 出所:Bo…
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    2017年6月7日
    決戦は明日!ビッグイベントに向けて準備を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 明日6月8日はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントが控えております。予想困難なイベントに備えてしっかりと準備をしていきましょう。また、イベント前は強烈なボラティリティから身を守るため、ポジションを縮小、もしくはスクエアにしておく事をお勧めします。 ECB理事会はどちらに転んでもユーロロングに変化なし   ECB理事会のポイントはECB金融緩和継続のスタンスに変更があるかどうかです。ECBが前回と同じスタンスであれば出口期待が剥落して大きくユーロが下落します。一方、出口に向けた文言修正等が確認できれば大きくユーロが上昇するというのが基本シナリオです。 しかし、根底には近い将来出口に向うのではないか(ドイツの出口意向を無視できない)という下支えがあるので今回ECBのかじ取りがどちらに転んでもユーロ買いを考えています。金融緩和継続のスタンスに変更がない場合も絶好の押し目買いと捉えることが出来ますし、出口に向けた文言修正があれば上昇を確認してからでもユーロ買いは遅くないように思います。 不透…
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    2017年5月31日
    結局ユーロはどこへ向かうのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週は重要な米指標が多く、ISM、ADP、米雇用統計と忙しくなります。米雇用統計では雇用者数変化のほか平均時給も注視です。一方、今週に入りネガティブな材料が散見したユーロは一体どこへ向かうのか考えてみたいと思います。 6月利上げを完全に織り込むなか、米雇用統計での値動きは限定的か   昨夜はハト派のブレイナードFRB理事が「早期の利上げは適切」と発言したことで6月のFOMCに対するメンバーのコンセンサスが見えてきました。CMEの米6月の利上げ確率を見ても90%を超えており、現時点でマーケットは6月利上げを完全に織り込んでいると考えていいでしょう。そのため、今週末に行われる米雇用統計の雇用者数変化も多少振れ幅があっても6月が見送りになることはないと思います。逆を言えば6月利上げのシナリオは既定路線なのでドル上昇はあまり見込めず、動意がつかないかもしれません。 しかし一方で、米雇用統計での平均時給によって振らされる可能性があります。ここ数回の雇用統計での値動きを見ると雇用者数変化の数字を無視して平均時給で動いている…
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    2017年5月24日
    米6月利上げがメインシナリオも楽観は禁物[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ロシア疑惑でトランプ米政権に対する不信感の高まりでドルは急速に値を下げてきましたが、今週に入ると同ニュースのバリューは低下してきました。やっと公表された米予算教書の内容もサプライズはなかったため、マーケットのテーマは6月の米利上げに移りつつあります。今夜公表されるFOMC議事要旨で6月の利上げを織り込みにいくのかが大きなポイントとなります。 米6月利上げがメインシナリオもリスク・リワードを考えるとショートも   さて今後の焦点は6月の利上げになるなか、昨夜投票権のある地区連銀総裁に以下の発言がありました。 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「年3回の利上げが適切」とした一方、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「コアインフレ率が鈍化している点は懸念」と述べるなど、昨日だけみても楽観論と悲観論とが交錯しています。現在マーケットでは6月追加利上げに踏み切るとの見方が優勢ですが、今週だけでも3人のFOMCメンバーが慎重な姿勢を示したことで、少なくとも現段階で足並みがそろっていないことは確認できました。 CMEのFed…
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    2017年5月17日
    ドル高エンジンは一旦停止!ユーロは次のステージへ![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週に入り北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射するなど地政学リスクが意識されたほか、複数の米経済指標で悪い数字が確認されドル上昇トレンドは一旦停止しました。更に年内の米利上げペースを巡ってはFOMCメンバーからハト派的な発言も飛び出しており、ドル円は調整局面入りとも考えられます。方向感の見えないドルはひとまず見限って、勢いのあるユーロに乗り換えるのがスマートかもしれません。 6月利上げに暗雲も!ドル高エンジンは一旦停止! エバンス連銀総裁が「利上げはあと1回か2回が適切」として今のFOMCのコンセンサスから見るとハト派寄りの発言があり、ここにきて6月利上げに対してFOMCメンバーのコンセンサスが固まっていないことが確認できます。更にトランプ政権からFBI長官の電撃解任、ロシア情報漏えいといった問題が散見しております。これらの問題が長期化する可能性も否定できず、報道のたびにリスクオフで反応してしまうため、ドル円の重石となっています。事実、CMEグループのフェドウォッチで6月の米利上げを確認すると先週まで90%近くあった…