井口喜雄

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    2018年8月15日
    トルコショック! 流動性低下に最大級の警戒を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トルコ政府が金融安定化措置を打ち出した事で、トルコリラ円は17円台後半まで回復しました。トルコショックが一服したことでマーケット全体のリスクオフは改善したものの、トルコ単体で見れば、まだまだ予断を許さない状況です。今後のトルコ情勢を今一度整理していきましょう。 トルコリラリスクは大きく分けて3つ ① 欧州銀行トルコ向け債権懸念 欧州がトルコリラの急落を警戒しています。輸出などに影響が出かねないだけでなく、スペイン・フランス・イタリアの銀行は巨額のトルコ向け債権も抱えているからです。対外債務のうち約185億ドルがこの3カ国で、トルコの対外債務全体の約6割を占めています。 ② 米国関係悪化 トルコでは米国人牧師が軟禁されていますが、米国側は同牧師の完全な開放を求め、トルコの鉄鋼とアルミの関税を倍にする決定を行うなどトランプ砲がさく裂しています。この件に関してエルドアン大統領は、強硬姿勢を崩しておらず、iPhoneなどの米国製品のボイコットを表明。一方でトランプ大統領は拘束されている米国人牧師の釈放をあらためて要求し…
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    2018年8月8日
    どうなる日米通商協議[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 明日9日に開催される日米通商協議にマーケットの注目が集まっています。 トランプ米大統領は、これまで各国に対して貿易不均衡の是正を言及しており、中国に対しては、2000億ドル相当の輸入品に対する関税率を25%へ引き上げることを示唆し、中国も対抗措置を発表するなど米中貿易戦争に発展しています。 さて、米国への貿易黒字第3位の日本は今回の日米通商協議を無事乗り切ることができるのでしょうか。 トランプ政権の狙いは中国!日米通商協議は無風に終わる可能性も 今年2月の米大統領経済報告で、日米貿易不均衡の是正のためには「為替レートでの調整が一つの重要な機能になる」として、円高ドル安を容認する内容がありました。これまでのトランプ政権のスタンスから素直に考えるならば、日米通商協議はドル円にとってネガティブな局面と考えられます。しかし、先日のEUとの貿易協議では、米国側の柔軟な対応により、リスクオンとなりました。このEUへの対応を見る限り、トランプ政権の狙いは中国のみで、日本やEUとは貿易戦争をするつもりはないと推測することもでき…
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    2018年8月1日
    日銀政策変更も「金融緩和継続」というパワーワードに反応[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 昨日は日銀金融政策決定会合があり、一部報道では「金融緩和への副作用」「長期金利上昇へ柔軟対応」といった内容があったため、出口戦略があるのでは?といったモメンタムで始まりました。そうしたなか、日銀は長期金利の上限を上げるなどの政策変更がありましたが、金融緩和については継続する姿勢を強調しました。全体的にやや解釈の難しい内容となりましたが、マーケットは円安に振れる形となりました。 金融緩和の継続というパワーワードに反応 日銀金融政策決定会合では結果的に「金融緩和の継続」というパワーワードに反応しています。また、新たに政策金利のフォワードガイダンスを導入し2019年以降の見通しも政策金利は低くとどまると市場に周知させました。黒田日銀総裁の定例記者会見でも「長期金利、現在のプラスマイナス0.1%の倍程度の変動を想定」、「変動幅拡大は金利引き上げを意図しているわけでは全くない」、「フォワードガイダンス導入で早期に出口に向かうとの観測は完全に否定できる」 と発言しタカ派の見方を否定しました。全体的に見て日銀の金融政策はやや…
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    2018年7月25日
    アメリカの真意は何処にあるのか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週末のドル円は、年初来高値を窺う展開から一転、トランプ大統領が「ドル高は我々に不利益を与える」 とドル高をけん制したことで、111円台まで下落しました。今週に入っても米企業の好決算でNYダウが上昇しているにもかかわらずドル円の上値は抑えられています。マーケットはトランプ大統領次第の展開になっており、ツイッターなどヘッドラインを強く意識した取引が続いています。 アメリカの真意はどこにあるのか 一連のトランプ大統領の発言を聞いているとトランプ大統領の真意は今年11月の中間選挙に向けたドル安にあるのだと思います。今回の中間選挙では上院の共和党と民主党の議席差が2議席しかないため、接戦の可能性があります。中間選挙を勝ち抜くのに大票田の自動車産業にアピールするため、トランプ大統領は有権者にわかりやすいドル安に誘導したいはずです。もちろん、日米金融政策が真逆になるうえ、米ファンダメンタルズが一人勝ちしていることを考えるとトランプ大統領の思惑だけでドルが沈み続けることはないように思えます。しかし、年後半に向けて、ドルの上値…
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    2018年7月18日
    米中貿易戦争でなぜドル円がさがらないのか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 パウエルFRB議長は上院議会証言で堅調な米経済成長を改めて示しました。発言はサプライズが起きることなく、やや面白みに欠ける内容でしたが、「当面ゆるやかな利上げ継続が最善策」としたことで、年内あと2回の利上げが示唆され、ややタカ派となりドル円は113円台に乗る展開となっております。 米中貿易戦争でなぜドル円がさがらない? 米中貿易戦争ですが、緊迫状況(リスクオフ)にも関わらず、円買いではなく、ドル買いで反応しています。教科書通りにいけばドル円は下がりそうな展開ではありますが、今のマーケットは「安全通貨としてのドル買い」「有事のドル買い」として反応しています。腑に落ちない部分もありますが、マーケットは常に変化しており、今のルールに従っていくしかありません。そうなると日米の金融政策が真逆になるうえ、貿易戦争での円買いもないのであればドル円にとってのポジティブです。ドル円の次のターゲットは去年末にもみ合った113円ミドルになります。ここを明確に抜ければ115円の大台の節目も見えてきます。 ただ、今月末にライトハイザー米…
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    2018年7月11日
    どうなる米中貿易戦争[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドル円は昨日111.35円付近まで上昇する場面がありましたが、今朝伝わった「米当局の2000億ドルの対中関税リストを公表」との報道で急落しました。しかし、その後は下値を試すというよりは、しっかりとした値動きとなっており111円台を回復しています。米中貿易戦争に関しては一時的にはドル売りに傾くものの、終わってみれば下落したところは買い場だったということが多く、大きくドル円相場が崩れるのはまだ先になりそうです。 マーケットのテーマは引き続き米中貿易戦争 トランプ政権対中関税制裁は現在このようなステータスとなっています。 第一弾340億ドル (発動済) 第二弾160億ドル (8月発動予定) 第三弾2000億ドル(9月発動見通し) 第四弾2000億ドル(発動時期未定) マーケットは第四弾まで織り込んでいると思われますのでここからどう展開していくかが焦点となります。ここにきて米中貿易戦争に関して楽観論も聞こえてきますが、トランプ政権は貿易不均衡是正を盾にドル安誘導政策をとり、それに対抗して中国は米国債売却といった最悪のシ…
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    2018年7月4日
    米貿易戦争VS米ファンダメンタル[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 マーケットはいま「米貿易戦争VS米ファンダメンタル」このような構図が描けます。ドル円は好調な米ファンダメンタルを背景に上値をうかがうものの、不透明な米貿易戦争が足かせとなっている展開です。週末にはFOMC議事要旨、米雇用統計、米国による対中関税発動などビックイベントを控えており、この戦いでどちらが優勢となるのか注目です。 FOMC議事要旨、米雇用統計で今年4回の利上げを正当化できるか FOMC議事要旨ですが、前回のFOMCではタカ派となった各メンバーの発言を確認したいところです。年内4回の利上げ確率は未だに50%前後のため、4回の利上げを正当化できるか注目です。一方、米雇用統計ですが、コンセンサスは雇用者数変化が+19.8万人、失業率が3.8%、平均時給0.3%となっており、申し分ない数値に見えます。あしもとの米経済指標は引き続き堅調なので今回の米雇用統計もポジティブな結果になる可能性は高いとみています。しかし、マーケットは米国の良い指標に慣れてきているので上昇トレンドを形成していくまでのイメージは持っていませ…
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    2018年6月28日
    トランプ劇場継続[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 昨日はトランプ政権の中国に対する貿易政策に対して発言が二転三転したことでマーケットは方向性を見失いました。ドル円も110円を中心に「往って来い」となり、米貿易問題が為替を主導する展開が続いています。 トランプ劇場継続 トランプ大統領が中国の対米投資制限について、最も厳しい措置を取らないとの方針を示したものの、クドロー米国家経済会議委員長が、「トランプ大統領は中国への姿勢を緩めていない」とすぐに方向転換しており、マーケット参加者はトランプ政権に振り回される日々が続いております。発言は二転三転するものの、昨日クドロー米国家経済会議委員長がすぐに火消しに走ったということを考えると、トランプ政権は、もう少し強気スタンスは維持したいのだと思われます。中国側も一歩も引かないことが想定されるため、引き続き突発的なリスクオフには注視する必要がありそうです。 チャートをみるとドル円は200日移動平均線を中心に動意はなく、レンジの中でもみ合う展開が続いております。 動意づくには109円-111円を上下どちらかにブレイクしてこないと…
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    2018年6月23日
    現役為替ディーラーが何でも答えます!「みんなのQ&A」第13回 高金利で話題のトルコリラ円は本当に勝てるんですか?[井口喜雄]
    疑問をぶつける相手はいないし、調べてもよく分からない…。そんな悩みがあったら、この企画にお任せください。トレイダーズ証券の井口さんが、あなたの質問を解決します! ■「みんなのQ&A」質問リスト ・Q1. 経済指標の線引き ・Q2. ニュースとの付き合い方 ・Q3. プロトレーダーの取引環境 ・Q4. スマホやタブレットでも勝てる? ・Q5. コツコツドカンの克服方法 ・Q6. 相場を一瞬のうちに大きく動かしているのは誰? ・Q7. FXでお勧めの情報源(ニュースサイトやTwitterなど) ・Q8. FXのプロが気にする相場のアノマリーは? ・Q9. ヘッジファンドとは何者ですか? ・Q10. 経済心理学って市場と関係あるの? ・Q11. お小遣い稼ぎに適したトレード手法を知りたい ・Q12. 新人ディーラーはどうやって一人前になるの? ・Q13. 中国経済の好調不調を判断する方法とは? ・Q14. NYオプションカットはFX取引する上で注目すべき? ・Q15. 債券市場は為替相場と関係あるの? ・Q16. 金や原油など商品市場はFXと関係性あるの? ※この記事は、FX攻略.c…
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    2018年6月20日
    トルコ大統領選に向けて警戒レベルを最大に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米中の貿易摩擦が過熱しています。トランプ大統領は中国が報復措置を取れば2000億ドル相当の中国製品に関税をつけるとし、さらに中国側も報復措置を取ればさらなる対抗措置をとると発言したことでマーケットはリスクオフ一色の展開となっています。また、6月24日(日)にトルコの大統領選を控えてトルコリラ関連でマーケットは警戒態勢を強めています。不透明要素が強いため、警戒レベルを最大にしておきましょう。 米中貿易摩擦は限定的? 米中貿易摩擦が加熱しています。しかし、マーケットも慣れたもので極端なリスクオフにはなっていません。何度か経験してきたトランプ流のやり方で、無理難題を突き付けて落としどころを探していく手法です。 その都度リスクオフで反応しますので軽視はできませんが、今のところ下落トレンドにまで発展するようには思えません。 短期勢も売り込む理由がなくなったころショートカバーしてくるほか、日米の金融政策格差が再び意識され緩やかに上昇というシナリオがきれいです。とはいえ米中貿易摩擦がある以上、上値を積極的に攻めることもできな…
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