井口喜雄

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    2019年9月11日
    上値攻略もそう簡単ではない[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米10年債利回り1.7%台まで急上昇 マーケットのモメンタムは大きく変わり、リスクオンです。主な要因としては来週の日銀金融政策決定会合で「金融緩和が検討される見通し」との報道を受けて円安に振れています。その他の要因でも米中通商協議の合意期待、中国人民銀行の元安誘導停止、英国の合意なきEU離脱が後退、トランプ政権の強硬派ボルトン大統領補佐官解任などをマーケットは好感しています。こうしたリスクオンムードのなか、米10年債利回りはあしもと1.4%台から1.7%台まで急上昇しており、リセッション入りの懸念となっていた米長短期債の逆イールドも解消されました。 丁寧に押し目を拾っていく戦略 チャートを見るとドル円の立ち位置は大きく改善していることがわかります。107.50円付近に差し掛かる75日移動平均線を上抜け、日足の一目均衡表の雲も右肩下がりの形状となっているため、値を保っていれば自然と上抜けてテクニカル的にいい形になってきます。また、日銀が金融緩和を匂わせているため、来週の日銀金融政策決定会合まではこの材料を追いかけ…
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    2019年9月4日
    ブラックアウト前FOMCメンバーの真意は[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ブラックアウト前FOMCメンバーの真意は 昨日発表された8月米ISM製造業景気指数が2016年8月以来の50割れ、好況・不況の判断の分かれ目となる基準値の50を下回りました。加えて、中国が米国の関税に対しWTO(世界貿易機関)へ提訴したことによる米中貿易戦争の激化など、引き続きリスクオフのマーケットです。とはいえドル円は動きが鈍く、105.50円~106.50円でレンジを形成しており、あしもとはこのレンジ内でうまく立ち回っていくしかなさそうです。 そうしたなか、本日よりFOMCメンバーの発言が多く予定されており、今月18日のFOMCを控えてブラックアウト(FOMC前に関係者の金融政策に関する発言を禁じるルール)前では今週が最後となるだけにしっかりと耳を傾けておきたいところです。 9月4日 22:25 ウィリアムズ・NY連銀総裁 9月5日 1:30 ボウマンFRB理事 9月5日 1:30 ブラード・セントルイス連銀総裁 9月5日 2:00 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(投票権なし) 9月5日 4:15 エバン…
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    2019年8月28日
    トランプ劇場は続く[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ劇場は続く 米中通商摩擦を背景にしたトランプ劇場からドル円は乱高下が続いておりますが、米中貿易戦争が近く合意するとは到底思えないほか、日米金融政策の方向性を考えればドル円はダウンサイドを意識せざるを得ない状況です。しかし、あしもとでコロコロと意見の変わるトランプ大統領のツイートを見ていると大きくポジションを傾けられないのも確かです。「9月の対中関税発動見送り」や「合意」を匂わせるツイートがあれば局地的に強烈な反発をもらうことになります。安全にいくのであれば短期トレードに終始するか、106円台まで引き付けてから売っていくほうが無難かもしれません。レジスタンスは8月26日の高値106.37円や21日移動平均線が差し掛かる106.30円付近を考えています。 合意なき離脱回避へ英野党結束 昨日、英野党連合が「合意なき離脱を阻止するために協調行動を取る」との声明を発表すると期待感からポンド買いが先行しました。対ドルでは約1か月ぶりとなる1.2310ドルを付けたほか、対円も一時130.38円まで上昇しています。しか…
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    2019年8月21日
    上がるも下がるもジャクソンホール次第[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 とにもかくにもジャクソンホール イタリア首相の辞任表明を受けた伊政局、合意なき離脱に向かうブレクジット、出口の見えない米中対立、長期化する香港デモなどリスク要因が散見しており、円が買われやすい地合いです。リスクオフの展開からドル円クロス円はショートのイメージですが、明日22日から24日に開催されるジャクソンホール会議を控えて値動きは限定的です。今夜も27:00に7月に実施されたFOMCの議事録が公表されますが、こちらも直近1か月でコンディションがかなり変化しているので7月の議事録では鮮度が低く、反応は限定的かもしれません。マーケットはとにもかくにもジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言を聞いてからといった雰囲気です。 上がるも下がるもジャクソンホール次第 さて、ジャクソンホール会議でのポイントですが、パウエル議長発言から今後の利下げに対するスタンスを確認することになります。来月9月のFOMCではコンセンサスとなっている0.25%の利下げにとどまるのか、もしくはトランプ大統領の圧力に屈して大幅利下げに踏み込む…
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    2019年8月14日
    続・トランプ相場[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 続・トランプ相場 トランプ相場健在です。トランプ大統領は夏季休暇を今月18日まで予定しておりますが、「休暇中でも仕事はする」と述べていたように積極的な情報発信は変わりません。昨日もトランプ大統領が9月1日に予定していた中国製品に対する追加関税の一部発動延期を表明したことで、マーケットはリスクオンとなりました。ドル円は105円割れを狙っていた短期勢のショートカバーを一斉に巻き込みながら、107円付近まで大幅上昇となりました。 リスクオンムード継続にはならない!? 昨夜は強烈なリスクオンとなりましたが、このまま上昇トレンドを形成していくとは思えません。米通商代表は携帯電話やパソコンなど一部製品への適用を12月15日まで延期すると発表しましたが、それ以外はいまのところ予定通り9月1日から10%の関税が適用されるため、楽観は禁物です。冷静にリスク許容度を考えた場合でも香港、アルゼンチン、イタリアでの政局、世界的な通貨安戦争、ブレグジットなどあしもと材料を鑑みると不確定要素が多く積極的に買い進むのは困難に思えます。 また…
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    2019年8月7日
    続トランプ劇場!当面はドル円売りの好機か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 続トランプ劇場 トランプ大統領が対中制裁関税第4弾の発動を表明してからマーケットのボラティリティが上昇しています。昨日も米国が中国を為替操作国に指定するとのヘッドラインが流れると、ドル円は105円ミドルまで下落となりました。しかし、その後中国の人民元基準値発表で予想より元高に設定すると、猛烈なショートカバーに見舞われ一時107円台まで反発するなど乱高下が続いています。マーケットは米中貿易摩擦に関連したトランプ大統領のツイートや、毎日午前10:15に発表される中国の基準値を注視しながらのトレードになりそうです。 当面はドル円売りの好機 ドル円は弱気スタンスを維持しています。 トランプ大統領の対中制裁関税第4弾はディール(交渉)のために放った発言(本気ではない)の可能性もあり、強烈な上昇も警戒しなくてはなりませんが、いつ来るかわからないトランプ砲を警戒しても仕方がないのでモメンタムが変わるまでは下値攻めをしたいと思います。 また、9月のFOMCでは連続利下げが濃厚である一方、日銀には打つ手がない現状でドル円が上昇ト…
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    2019年8月1日
    米利下げサイクルに疑心暗鬼でドル安エンジンは停止!明日の米雇用統計は如何に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米利下げサイクルに黄色信号 昨夜のFOMCでFRBは政策金利を2.25%から2.00%へ0.25%の引き下げを行いました。0.25%の利下げに関してはマーケットのメインシナリオ通りでしたが、その後に行われたパウエルFRB議長会見ではタカ派的な発言となり、特に「今回の利下げは利下げサイクルの始まりではない」と述べたことは来月9月の連続利下げを織り込んでいたマーケットにとっては冷や水を浴びせられた格好となりました。CMEのFedWatch(正午過ぎ)を見ても9月の利下げ確率は56.5%とどちらに転ぶかわからない状況になってきました。 出典:CME 米雇用統計がカギ あしもと良好な米株価や米経済指標を見ればFOMC前から続いていた過度な利下げ期待が巻き戻されただけにすぎません。マーケットが正常に戻ったことでここからは物価、景況感、雇用などのデータを頼りに方向感を模索していく展開となります。そうしたなか、本日8月1日は米ISM製造業景況指数、明日8月2日は米雇用統計を控えており、その重要度はいつもより高いでしょう。米雇…
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    2019年7月24日
    ボリス・ジョンソン新首相誕生!合意なき離脱に向かっていくのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 FOMC前にドル円の上昇も限定的か 7月31日のFOMCに向けて先週は70%以上あった0.5%の大幅利下げの確率ですが、FRB高官の発言による修正が入り、現在は0.25%の利下げがほぼ確定する形となっており、ドル円は反発しています。しかし、本日から日米通商協議が事務レベルで始まるほか、利下げサイクルに突入しそうなFOMCを前に上値のテストにも限界があるとみています。 上値の目途は7月16日の高値108.37円や、上抜けても7月12日の高値108.60円付近を想定している一方で下値は先週の木曜日に0.5%の利下げを過度に織り込んだ時につけた107.21円付近です。上下限ともにFOMCまでは押し目や、戻り目として意識しています。 ボリス・ジョンソン新首相誕生!合意なき離脱に向かっていくのか!? 本日は英国でボリス・ジョンソン氏が新首相に就任します。マーケットはボリス・ジョンソン新首相誕生を織り込んでいたため、今のところ大きな混乱は起きてはいませんが、明日の英議会では質疑応答が予定されており、ブレグジット関連の発言に…
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    2019年7月17日
    ドル円はダウンサイドをテストか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 FRBの利下げスタンスは変わらず 昨日発表された米小売売上高が良好だったことからドル円は108円台を回復しています。しかし、今月に入り米雇用統計、米消費者物価指数、米小売売上高とアメリカの重要経済指標はことごとく良い結果を残していますが、FRBの利下げ路線は何も変わっていません。本日正午時点でCMEのフェドウォッチを見ても7月FOMCは100%の利下げを織り込み、9月も70%以上の利下げを織り込んでおり、好調な米経済もFRBにとってはどこ吹く風です。FRBの言う「予防的利下げ」に個人的な違和感がありますが、すでに利下げが既定路線となっていることから7月末のFOMCまではこの材料を追いかけていくしかなさそうです。 ドル円はダウンサイドをテストか バブル覚悟でもFRBが予防的利下げを行うのであれば、やはりドル円はFOMCまでダウンサイドを何度かテストすることになりそうです。また、各国が通貨安戦争に踏み切る中、金融緩和のカードが日本にないことも引き続き円高リスクです。7月16日の高値108.30円付近や、上抜けても7…
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    2019年7月10日
    パウエルFRB議長の議会証言は如何に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 パウエルFRB議長の議会証言待ち 今夜は半期に一度行われるパウエルFRB議長の議会証言です。注目はパウエルFRB議長の利下げスタンスを確認することになりますが、先のG20で米中貿易懸念が後退したほか、先週の米雇用統計も文句なしの数字となり、FRBは本当に利下げをする必要があるのかという声が聞こえてきます。 現在の利下げ確率をCMEのフェドウォッチで確認すると7月のFOMCでは利下げを100%織り込み、その次の9月FOMCでも利下げ確率は約60%を織り込んでおり、引き続きマーケットの利下げ期待が高いことが見受けられます。 このような期待値からパウエルFRB議長が、マーケットを刺激するようなサプライズを起こすとは考えにくく、7月FOMCで利下げをしないといった展開にはならないでしょう。しかし、この先の連続利下げについてはさすがに少し修正してくるかもしれませんので過度の期待は禁物です。また、議会証言は今夜23:00の予定ですが、数時間前に議会証言の原稿が発表されるため、証言前に大きな値動きになる可能性は高いのでヘッド…
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