東大院生トレーダー田畑昇人×Sarahの特別FX対談が実現！

人気急上昇中の東大院生投資家田畑昇人氏と、実績抜群の女流トレーダー Sarah氏のスペシャル対談が実現しました。勝ち組が語る最新のFX攻略法に注目です。

※この記事は、FX攻略.com2015年6月号の記事を転載したものです

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Contents

就職したくないからFXトレーダーの道へ
トレードに活用する田畑流3つの武器とは?
レバレッジの高さはリスクとは関係ない
金銭教育を受ける機会を増やしたい

就職したくないからFXトレーダーの道へ

サラ田畑さんは、学生でありながらFXトレーダーとして大きな成果を出しています。FXを始めたきっかけは、「就職をしたくなかったから」だそうですね。

田畑そうなんです。いまは大学院生ですが、大学時代はとても怠惰な生活をしていて（笑）。就職なんてとても考えられませんでした。満員電車、残業、休日出勤…考えただけでもゲンナリすることばかりじゃないですか。

サラそれでFXトレーダーになって、生計を立てようと?

田畑会社員にならずに生きていく道には何があるかと考えたら、「起業」か「投資」だったのです。いま思えば安易ですよね。

サラそして、FXを選んだ?

田畑起業っていうのは格好いいですけど、事業が軌道に乗るまで時間がかかりそうだし、「一人じゃ無理だな」と思ったのです。消去法でFXトレーダーが残りました。

サラ最初からうまくいきましたか?

田畑 10万円を入金して、トレードを開始して、初日にいきなり1万円の利益が出たのです。これには驚きました。利回りに換算すると10%じゃないですか。それなら、元手を20万円にすれば、1日2万円の利益になります。土日を除いて1カ月20日で月40万円、12カ月なら480万円になりますよね。利益を再投資に回せば、「すぐに年収1000万円くらいになるなあ」と皮算用しました

サラその通りになりましたか?

田畑もちろん、奈落の底に落ちました（笑）。証拠金がほぼゼロになって気づいたのは、「FXは自動車の運転に似ている」ということです。教習所にも通わず、運転免許も取得せずに運転をすれば、すぐに事故を引き起こしてしまいます。FXでもルールを学ばずに始めてしまう人は、とてつもなく高い代償を支払うことになるのです。

サラ私もトレードを始めた当初はすごく勉強しましたね。通貨ペアごとに値動きの特徴を分析したり、資金管理表をつけたり。とにかく必死でした。

田畑自分が負けるということは、裏で稼いでいる人がいるわけですよね。やられたらやり返す。僕はその一心で勝つ方法を考え続けました。そして、見つけた答えが「為替レートは人間の心理で動く」ということです。

トレードに活用する田畑流3つの武器とは?

サラ具体的には、どうやって投資家の心理状態をつかんでいるんですか?

田畑為替レートは、金利と景気によって動くともいわれますが、「アメリカの景気がよい」というニュースが報じられても、実際にドルを買う人がいなければ、為替レートは動きません。最終的には「投資家の心理」なのです。僕の場合、トレードの武器は3つあります。

ひとつ目は時間帯の特性です。たとえば、東京市場の取引時間が9時から15時としたとき、9時から14時まで円安になると、14時から15時までは、円高に反転する可能性が高くなります。なぜかというと、為替の市場は投機筋、いわゆる短期トレーダーが9割を占めているので、円安になれば利食いをしたいという投資家の心理が働きます。これはロンドン市場やニューヨーク市場でも同じです。クローズの間際になると、同じ現象が起きやすくなります。このような時間帯による値動きの特性を利用すれば、トレードで勝ちやすくなります。

2つ目は、板情報を参考にすることです。板情報は、株式投資の経験のある人にはなじみがあると思います。どの価格にどの程度の買い注文、売り注文が入っているかをグラフにしたものです。外国為替市場全体の板情報というものは存在しませんが、FX会社のなかには、自社の注文状況を公表しているところもあります。

僕は、オアンダの「オープンポジション」をよく活用しています。それを見ると、他のプレーヤーがどこで損切りをして、どこで利食いを考えているのかがビジュアル的につかめるのです。

3つ目は、有名なダウ理論です。これは、チャート分析の理論を構築した人物として知られるチャールズ・ダウが提唱したもので、「為替レートはすべての情報を織り込んでいる」という考え方が基本になっています。ダウ理論には、さまざまなチャート分析の手法がありますが、僕の場合は、チャートを見て、サポートラインやレジスタンスラインがどの辺りにあるのかを判断するときなどに利用しています。

ただ、チャートというのは解釈が難しいので、時間帯と板情報で戦略の8割を決めています。サラさんは、チャート分析をするとき、どんな指標を利用していますか?

サラ私が重視しているのは、見た目が美しい指標です。以前よく使っていたのは、3本の移動平均線を複合して色わけをしたものです。短期と長期の移動平均線がゴールデンクロスすると、赤から青に色が変わるとか、相場の変化を一目でわかるようにした指標です。MT4でオリジナルインジケータをつくり、それを使っていました。

ただ、テクニカル指標というのは、どれでも一緒だと思っています。勝てる人は何を使っても勝てますし、負ける人はどんなものを使っても負けます。ですから、自分に合ったものを見つけることが大事だと思いますね。ところで田畑さんは、レバレッジを積極的に活用していますよね。高いレバレッジで取引をすることに対しては、反対意見も多いと思いますが、いかがですか。

レバレッジの高さはリスクとは関係ない

田畑人によって解釈は異なりますが、僕にとってレバレッジは、資金効率を意味する言葉です。

たとえば、1ドル＝100円のとき、1万ドルの外貨預金をしようと思うと、1万×100円で100万円が必要です。ところが、FXなら最大25倍のレバレッジが使えるので、100万円÷25で4万円の証拠金があれば、1万ドルを購入することができます。

購入後に1ドル＝101円になるとどうでしょう。1万ドル×101円で101万円になるので、1万円の利益が得られた計算になります。外貨預金は、100万円の投資金額に対して1万円ですから、利回りは1%です。これがFXでは、4万円の証拠金に対して1万円ですから25%の利益となります。

サラ同感ですね。同じ1万円の利益を得るのに、100万円必要な外貨預金と4万円の証拠金ですむFXでは、FXのほうが確実にお得ですよね。

田畑この資金効率こそ、大きな武器だと思います。10万円しかない人がインデックスファンドを購入して、年5%の利回りが得られたとしても、年間5000円の利益しか得られません。お金を殖やすうえで資金効率はとても大事です。

サラレバレッジを高くしたからといって、リスクが高くなるわけではありませんからね。

田畑その通りです。レバレッジが高いことがイコール危険という考え方は間違っています。同じ1万通貨の取引であれば、レバレッジが1倍であろうと25倍であろうと、損失の額は同じです。リスクはレバレッジの倍率で決まるのではなく、取引数量によって変わるのです。この点を勘違いしている人が多いのではないでしょうか。

サラレバレッジの問題もそうですけど、FXというとすごく危ないというイメージがいまだにありますよね。主婦トレーダーも増えていますが、いまだに「FXをやっています!」と胸を張っていえない雰囲気があります。これはテレビの責任もあると思いますよ。とあるドラマで、主婦トレーダーが出てきたんですけど、お金に目がくらんで子育てがおざなりになって、その結果、子どもが誘拐されて…自業自得とか、本当に虐げられています。

私はそんな状況を変えたいと強く思っています。FXはお金を殖やす手段として、とても素晴らしいものだと思います。そんな思いを込めて、最近『わたし、すっぴんジャージで「億」を稼いでます。』（幻冬舎）を出版させていただきました。タイトルだけ見ると、女性のサクセスストーリーのような感じを受けるかもしれません。でも、実際の中身は、恋愛もFXもいつも失敗続きで危なっかしいけど、それでも「前を向いて一生懸命生きているんだぞ!」という内容です。

自分のこれまでの経験を読んでいただくことで、FXのすばらしさを少しでも多くの人に知って欲しいと考えて執筆しました。同じトレーダーさんであれば、共感してくださる部分も多いのではないでしょうか。

金銭教育を受ける機会を増やしたい

田畑僕も同じ気持ちです。父親や母親には「汗水たらして働きなさい」とよくいわれました。確かにその通りですが、投資家がラクかというと、そんなことはありません。利益を出すためには勉強をしなくてはいけないし、リスクも負います。

いってみれば、知識集約的な労働なのです。後ろめたい気持ちになる必要などないと思っています。欧米人は、お金に対するリテラシーがすごく高いので、投資に対してマイナスのイメージはまったくありません。小さいときから金銭教育を受けている、というのが大きいのでしょう。ですから、日本人も多くの人が投資の勉強をできる環境ができればいいと考えています。

サラ田畑さんのような20代の人や、私のような独身女性は、投資と無縁でいる人がほとんどです。でも、給料は思うように上がりませんし、将来の年金にも不安があります。FXを通じて、そんな人たちに少しでも勇気を与えたいですね。

※この記事は、FX攻略.com2015年6月号の記事を転載したものです

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スプレッド	FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力	狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
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取引ツール	提供されるPC･スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
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