井口喜雄

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    2017年10月4日
    米FRB次期議長レースは如何に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 イエレンFRB議長からタカ派的な発言もあり、FedWatchで米12月利上げ確率をみても80%に迫っています。また月曜日に発表されたISM製造業も13年ぶりの高水準となったように米ファンダメンタルは絶好調です。そうしたなか、本日もADP雇用報告、9月ISM非製造業景況指数、週末には米雇用統計も控えています。また、FRB議長人事や衆院選などもあるので、週末に向けてポイントをまとめておきましょう。 日米金融政策を背景に強気スタンス 米経済指標はハリケーンの影響から低調な結果がある程度織り込まれているだけに、好結果にはドル買いで反応しやすいとみています。米雇用統計もインフレ指標となる平均時給が大きく下振れしなければ下値は限定されるのかと思っています。 また、今月10日公示で22日に投開票される衆議院選挙も野党のごたごたを見ていると自民が大きく議席を減らすとはあまり思えません。もちろん何が起こるかわかりませんが、自民党が勝てばアベノミクスによる金融緩和政策も継続されますし、安定政権が好感されリスクオンの円安シナリオも簡…
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    2017年9月27日
    北朝鮮リスクVS日米金融政策[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 北朝鮮が「アメリカから宣戦布告を受けた」との発言や「米爆撃機の飛行を受け、東岸の警備の強化」などの発言から局地的なリスクオフへの対応を迫られています。一方、良好な米ファンダメンタルを背景とした断続的なドル買いのほか、昨夜はイエレンFRB議長が公演を行いサプライズはなかったものの、利上げに対して前向きな姿勢を再確認できたことでドルは上昇しました。このようにドル円は北朝鮮によるリスクオフの下落と日米金融政策による上昇という構図が鮮明になってきました。 米12月利上げが既定路線に 昨夜、イエレン議長は講演で、懸念材料となっている物価の伸びの鈍化は一時的なものだという認識を示したうえで、雇用の改善などを踏まえ、緩やかな利上げを続けていく考えを強調しました。前回FOMCの発言から大きな変化はなかったものの、マーケットは利上げに対して自信を深めたようで12月の利上げ確率は80%付近まできました。9月の初めが30%台だったことを考えるとここにきて一気にモメンタムが変わってきたことがわかります。 この利上げ確率ですが、イエレン…
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    2017年9月20日
    いよいよ今夜はFOMC!パラダイムチェンジとなるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 マーケットの雰囲気がリスクオンに傾きつつあるなか、本日27時はFOMCが行われます。今回のFOMCでは「バランスシートの縮小開始」と「9月の利上げなし」がコンセンサスとなっているため、焦点は12月利上げへのヒントになります。直近の米インフレ指標が良好だっただけにイエレンFRB議長が最近のインフレ動向をどうみているかがポイントとなるでしょう。 FOMCに備えて バランスシート縮小に関しては前回FOMCで段階的に縮小としており、数字が改めて発表されてもマーケットへのインパクトは限定的とみています。また、9月利上げに関してサプライズは考えられませんので勝負はイエレンFRB議長の記者会見になります。記者会見では様々な見方をすることができます。先月のハリケーンが米経済に悪影響を及ぼすといった慎重な発言があった場合ドルは売られる一方、物価だけが一向に上がらない状況が続いた米経済指標で今月14日発表の8月米CPIが予想を上回ったことはいい材料となります。マーケットの声に耳を傾けると後者の材料に反応しているようで、事実CME …
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    2017年9月13日
    リスクオフ巻き戻しを材料にしたドル高は短命に終わるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドルの上値を抑えていた北朝鮮のミサイル問題や、米ハリケーン「イルマ」の被害は当初の予想ほど拡大しなかったため、リスクオフの巻き戻しが起こり、ドル円は110円まで回復しました。また、アメリカ議会ではハリケーン被害救済の歳出法案を可決し、債務上限の引き上げも議会を通過しており、米政治リスクも一旦沈静化しそうです。しかし、来週にFOMCを控えてここからさらに買い進むにはやや材料不足ではないでしょうか。 ドル高は短命に終わるのではないか リスクオフが巻き戻され上昇したとはいえ、今回はマーケットが過度にリスクを警戒していた影響が大きいです。実際12月の米利上げ確率をみても数週間前と同じ40%台に戻っただけで状況が好転しているとは思えません。中期的には、ここから意識しなくてはならないのが今後の米経済指標の悪化です。相次ぐ大型ハリケーンの米国上陸を受けて米経済への打撃を不安視する声は大きく、じわじわとボディーブローのように効いてきそうです。 また、イエレンFRB議長の退任まで残り5カ月となり、フィッシャー副議長も辞任する意向…
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    2017年9月6日
    北朝鮮情勢に疑心暗鬼!リスクオフ再燃[井口喜雄]
     トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 週明けは北朝鮮の核実験を受けて大きく下窓を開けてオープンしました。オープン後は一時買い戻しの動きもみられましたが、リスクオフ地合いは変わらず、じりじりと下値を更新する展開になっております。今週の9日(土)は北朝鮮の建国記念日になり、ここまでの強硬姿勢を見ていると何かあると警戒せざるを得ず緊張感が高まります。また、7日(木)にはECB理事会があり、ドラギ総裁記者会見も予定されています。質疑応答でテーパリングを示唆するかでユーロは分岐点となりそうです。  108円ブレイクも想定しておきたい ドル円は上がるも下がるも北朝鮮次第といった状況です。 北朝鮮が核実験をしたことでリスク警戒レベルはもう一段上がっており、9日(土)の北朝鮮建国記念日に向けてICBMの移動を開始したとの報道もあり、マーケットは北朝鮮のヘッドラインに過度な反応をせざるを得ません。実際戦争に発展する可能性は低いので下がったところは押し目買いするというアナリストの意見もありますが、このモメンタムでドル円の安値を拾っていこうという気にはなりません。今の…
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    2017年8月30日
    リスクオフ一時後退も引き続き下値警戒か[井口喜雄]
     トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 北朝鮮情勢を巡る地政学リスクや、トランプ政権の税制改革、米債務上限問題などがどう展開するのか、このあたりの見極めが週末に向けたトレードの課題となりそうです。また米GDPや米雇用統計といった重要指標を控えているため、しっかりと準備をしておきましょう。  北朝鮮情勢は1つ上のステージへ 北朝鮮のミサイル発射は日本上空を通過して北海道襟裳岬の東方に落下しました。グアム沖ではなかったものの、太平洋に着弾したことでリスク警戒レベルが一つ上がり、新たなステージに入った事は間違いありません。 下落後は本邦機関投資家の買いや、良好な米経済指標のほか、アメリカの対応も比較的冷静な対応だったとして下げ幅を回復しました。ではここからの展開はどうなるのでしょうか。 短期的な地政学リスクの加速は回避されたものの、次のステージには核実験が控えております。仮に核実験に踏み切るようであればさらなるリスクオフに備える必要があり、今回つけた安値108.26円を再度トライしてくるとみていいでしょう。来月9月9日は北朝鮮の建国記念日であり、去年はこ…
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    2017年8月23日
    ジャクソンホールを控えて週末をどう考える?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 北朝鮮の地政学リスクがある一方で、極右のバノン氏の退任でリスク材料が交錯しており明確な方向感は出ていません。そして週末には連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控えてポジションを傾けにくいところでもあります。また、25日に北朝鮮で先軍節(金正日が軍事優先の政治を開始した日)があるなど、週末のイベントをしっかり押さえておきましょう。 ドル円ロングのプレイヤーは覚悟しなくてはならない ドル円はジャクソンホールまで108.50-110.00レンジを予想しています。とはいえ下落スピードやリスクリワードを考えると基本スタンスは戻り売りになります。 マーケットはトランプ政権への不信感を強めており、バノン氏の退任で税制改革についての前進は確認出来ましたが、トランプ政権が抱える問題は山積みです。連邦債務上限、ヘルスケア法案、ロシアゲート疑惑など少しでも関連の報道があるとすぐにでもリスクオフで反応してしまいます。また、25日には北朝鮮で先軍節があり、このタイミングで何か仕掛けてくる可能性も捨てきれません。直近では1…
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    2017年8月9日
    ドル円はダウントレンド継続か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 北朝鮮を巡る地政学リスクが無視できない状況にあり、マーケットはリスクオフの展開になっています。また、米雇用統計は強い内容になりましたが、平均賃金は予想通りとなり米インフレ期待を盛り上げることはできませんでした。ドル円が上昇するにはインフレ関連指標の好結果が必須であり、今週金曜日の米消費者物価指数に注目が集まります。 米消費者物価指数で膠着状態を抜け出せるか ドル円は109.70円台で強固なサポートが確認できます。このレベルは今日も含めて4回の下値攻めに失敗しており、ここをブレイクできるかが短期的なポイントになります。ブレイクのきっかけになるとすれば北朝鮮情勢のほか、今週金曜日に発表の米消費者物価指数が挙げられます。 米消費者物価指数の予想は前年比が+1.8%(前月+1.6%)です。目標の2%には到達しませんが、これらの数字が予想より良ければドルは反転上昇する一方、予想を下回るようだとドル円はダウントレンド継続になります。一向に上昇しない米インフレ動向がドルの足かせになっており、同指標の注目度はいつもに増して高く…
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    2017年8月2日
    結局ドル円はどこへ向かうのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ハト派寄りのFOMCを通過して市場ではバランスシート縮小と利上げを同時に行うのは難しいという見方が強くなったほか、北朝鮮を巡る地政学リスクも再燃してドル円の上値を重くしています。ただし、110円割れの局面では実需買いが散見されており、ここからの下値攻めも簡単ではありません。 こうしたモメンタムのなか、週末に向けて米雇用統計をはじめ、米重要指標も数多くが予定されており、指標結果の見極めがポイントとなりそうです。 地政学リスク再燃もNYダウが下値を支える展開 先週金曜日、北朝鮮は2回目の大陸間弾道ミサイル発射しました。これまではミサイル発射を受けて地政学リスクに反応したアルゴリズムが円買いで反応し、間髪を入れずに反発すると言うのがこれまでの値動きでした。 しかし、今回のミサイル発射では円高からの戻りはありませんでした。「ミサイル発射→急落→反発」の方程式が通用しなくなっています。リスク警戒度が上がっていますのでこれまでの感覚で押し目を拾おうとすると少し危険かもしれません。北朝鮮に対してアメリカが軍事オプションを選択…
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    2017年7月26日
    トランプリスクによる下値攻めは終了[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドル円はトランプ政権を巡る不透明感から下落トレンドが続いています。昨日米経済指標の好結果などを受けて、何とか歯止めがかかった状況ですが、このトランプリスクはどこまで下値を拡大するのか。また今夜のFOMCなど週末に向けたトレードを整理していきましょう。 トランプリスクによる下値攻めは一旦終了とみる トランプリスクの政治的な混乱を背景にドルは下落していました。トランプ大統領長男のメール公開事件、スパイサー報道官辞任と続いたことで米長期金利が低下したことにありますが、ここから先の下落材料としてはやや燃料不足です。マーケットもここ数日過敏に反応してきたように思います。ロシアゲート問題などここから新たな火種でも出てこない限りトランプリスクをめぐるドル安は一旦落ち着くのではないでしょうか。確かにトランプ政権に対する不透明感や、政策実施能力には懐疑的ではありますが、米ファンダメンタル自体は決して悪くありません。むしろ良好といっていいでしょう。マーケットが冷静さを取り戻せば日米金利差を背景とした緩やかな上昇に回帰すると考えてい…