エリア手法の極意・実践編|第8回 エリアの修正と判断基準[FXプランナー]

前号までで、エリア手法を使ったエントリー準備から完了までの一連の流れを解説していただきました。そこで今回は、エリア手法の精度を上げるために欠かすことのできない修正作業と、その判断基準についてレクチャーしてもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです

【エリア手法の極意・実践編[FXプランナー]】
第1回 チャートの中から優位性の高い場所を見つける方法
第2回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する
第3回 ローソク足からチャートを徹底的に分析する〜エリア手法解説〜
第4回 許容範囲の考え方と決め方
第5回 設定した許容範囲をエリア手法で使う方法
第6回 エリアの値幅を許容範囲まで絞り込む考え方
第7回 エントリーの前後にすべきこと

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

人によって違ってくる二つのポイント

エリア手法におけるエリアの定義をもう一度おさらいすると、「ロングエリアの上限は高値、下限は買い手が売り手を押し切ったレート」「ショートエリアの上限は売り手が買い手を押し切ったレート、下限は安値」です。それぞれの上限・下限ともに定義は決まっていますが、100人が全て同じエリアを引くことができるのかといえばそうではありません。チャートの中からそれらのレートを判断する必要があるため、人によってエリアが違ってくることもあります。

FXで安定した利益を残すためには、自分の基準で繰り返し勝負することが重要になります。しかしエリアの精度が低ければ、その基準で繰り返し勝負をしても当然利益は残っていきません。そのとき、エリアの修正をしながら精度を上げていく作業が必要になるのですが、その修正判断はどのように行えば良いのでしょうか。

先ほどエリアは人によって違ってくることもあるといいましたが、エリアを引くための定義が変わることはありませんので、高値や安値は比較的同じレートを判断できます。違ってくる一つ目のポイントは、「買い手が売り手を押し切ったレート、または売り手が買い手を押し切ったレート」です。

押し切った動きとは、以前も解説しましたが買い手と売り手のバトルの決着点になります。そしてバトルがなければ、どちらかが押し切るといった動きも判断できません。バトルの決着点の特徴として、そのレートから一方の勢いが加速していることが挙げられます。

ここで図①をご覧ください。四角で囲んだ場所でバトルが発生した後に買い手が押し切って上昇につながっています。このとき押し切ったレートを判断するとしたら、どのレートになるでしょうか。

候補としてAやB、もしくはそれ以外を押し切ったレートと判断する人がいるかもしれません。大切なことは「正解はない」ということです。自分が判断したレートが正解になります。必ず守るべきことは、自分が判断したレートを基準にしてトレードしていくということです。

次に二つ目のポイントとして挙げられるのは、バトル場所の判断の違いになります。買い手と売り手が攻防している場所がバトルの判断基準となるのですが、これをチャート上から読み取るときにも違いが生まれてきます。

レンジ=バトルの判断基準ではない!

エリア手法でエリアを引くためには、バトルと決着点を見つける必要がありますが、この場所の判断こそがエリアの精度に大きく影響してきます。一つ目の押し切ったレートが違ってくるというのは、若干ロスカットの位置が変わるだけなのですが、バトルの場所が違うということは勝負する場所自体が全く変わる、つまりパフォーマンスに大きな違いが出てくることになります。

図②を見ると、四角で囲まれた2か所の短期的なレンジがあります。一見どちらもレンジ=買い手と売り手がバトルしているようにも見えますが、ここに大きな違いがあります。同じレンジのような動きでも、買い手と売り手がバトルを繰り広げ、どちらか一方が仕掛けたところを巻き返して決着したケースと、両者が様子を見ることでもみ合いの動きになるケースがあります。この違いを見分けるためには、「買われるべき場所、または売られるべき場所での動きなのか」「どちらかが仕掛けた痕跡が残っているのか」という二つのポイントがあります。

図②でいえば、重要になるのはまずレンジAの下降になります。この下降に対して売り手が戻り売りを狙う場所とは、ショートエリアを設定できる場所になります。これを踏まえて図③を見てください。

元々は左の下降に対してショートエリアSが設定されていました。その後の上昇を見てみると、ショートエリアSから売り手が戻り売りを入れる動きをしていることが分かります。そして、そこから売り手とのバトルが発生し、買い手が勝ってショートエリアSを上に抜けています。

つまり、先ほどのレンジAこそがバトルが起こって決着をつけた場所だと判断することができるのです。そしてここに新たなロングエリアを設定することになります。

エリアの判断と修正

このようにチャート上からバトルを判断してエリアを設定していき、設定したエリアを使ってトレードしていくのですが、ここまできてようやく精度について考えることになります。エリアの精度を上げるコツは、先ほどお伝えした「買われるべき場所、または売られるべき場所での動きなのか」「どちらかが仕掛けた痕跡が残っているのか」という二つのポイントに尽きます。

これらをしっかりと判断できれば、必ずエリアの精度は上がっていきます。もしも自分の設定したエリアでのトレードがトータルでマイナスなのであれば、このポイントをしっかりと見直してください。

チャートを丁寧に見ていけば、必ず「買い手が仕掛けたけど売り手に叩き落とされたような動き」や、「売り手が下降を仕掛けたように見せたが一気に買い手に巻き返されたような動き」などが見つかるはずです。そのような場所にエリアを設定して繰り返しトレードしていけば、安定したパフォーマンスを生み出せるようになります。初めからうまくいかなくても諦めず、エリアの精度を磨くためのチャート検証や分析をしていただきたいと思います。

※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです

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第5回 設定した許容範囲をエリア手法で使う方法
第6回 エリアの値幅を許容範囲まで絞り込む考え方
第7回 エントリーの前後にすべきこと

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第5回 目標到達した後にするべきこと

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FXプランナー(えふえっくすぷらんなー)

圧倒的なテクニカル分析と独自の「エリア手法」で相場から利益を上げ続けている投資家。

公式サイト:FX初心者の為のFXプランナー

twitter:https://twitter.com/fxplanner2016

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