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月足トレードで生きてます|第14回 長期トレードで日々利食いする方法[ゆったり為替]

長期目的でポジションを保有していると、利食いしたいけれども決済するとスワップポイントがもらえなくなってしまう…といったジレンマに苛まれることもあるかと思います。長期トレードで利食いしたいときはどうするのがベストなのか。ゆったり為替さんから、実際に採用しているというリピート系注文を使ったトレード手法を教えてもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです

【月足トレードで生きてます[ゆったり為替]】
第1回 私が月足を選んだ理由
第2回 月足トレードを好む理由
第3回 経済指標との付き合い方
第4回 政策金利とドル円の関係
第5回 豪ドル円・NZドル円のスワップポイントと月足トレード
第6回 消費者物価指数(CPI)上昇率と為替レートの関係
第7回 米雇用統計とドル円の関係
第8回 長期トレードでのポジションの取り方
第9回 平均購入単価の引き下げ方
第10回 長期トレードの資金管理について
第11回 損失を心配せずにスワップポイントを狙う考え方
第12回 自己資金ゼロで老後資金を作る
第13回 為替相場が歴史的円高になるのはいつか

計画性のない利食いはNG

今まで、さまざまな視点から長期保有のトレードを眺めてきました。共通するのは、2点です。

(1)スワップポイント獲得を目指す
(2)円安時に決済を狙うが、実際に決済するのは数年~30年後くらい

どんなトレードにも、メリットとデメリットがあります。超長期でスワップポイントを得るトレードのデメリットの一つに、含み益は「含み」でしかないという点があるでしょう。

長期目的で保有していて、大幅円安になったとしましょう。含み益が大きいです。そんな局面では利食いしたいですが、決済するとスワップポイントはもうもらえなくなります。日々のスワップポイントよりも含み益の方が圧倒的に大きければ、利食いしても良いでしょう。しかし、スワップポイントを得る目的のトレードだったのに、いつの間にか目的が変わっています。「××円まで円安になったら利食いする」とあらかじめ決めておいた上での決済ならば良いですが、行き当たりばったりの利食いだったら、あまりお勧めできません。

というのも、相場状況によってコロコロと考え方が変わってしまうようでは、最終的に成功を得るのは難しいからです。少なくとも、私自身の経験でいえば、確固たる軸のないフラフラしたトレードをしていると負ける確率が高いです。

そこでスワップポイントを得るべく、円安でも我慢して保有したとしましょう。その後、大幅に円高になると、残念な気持ちになるのではないでしょうか。「ああ、あそこで利食いして、今もう一度ポジションを持っておけばなあ」という具合です。

複数のトレード手法を使いこなすことが重要

どのトレード手法にも、得意・不得意があります。一つのトレードで全てを完結しようとすると、上記のような問題が出てきます。そこで、超長期で保有するのはスワップポイント狙いに特化して、別の手法で日々の利食いを狙うという方法も検討できるでしょう。

ただし、長期保有のトレードと同様、難しい内容ではいけません。この連載で見据えているのは長期戦です。場合によっては30年を超えるという期間です。年を取って判断力が衰えてきても大丈夫、そんな手法である必要があります。そこで、私自身が実際に採用しているトレード手法(超長期のリピート系注文)をご案内します。

利食いを狙う超長期のリピート系注文

リピート系注文とは、トラリピに代表されるトレード手法のことです。その内容を簡潔に確認しましょう。図①は、リピート系注文の様子を描いています。青の曲線は、為替レートの動きを表現しています。円高になるたびに、青丸で買い注文が成立しています。そして、含み益が少し出たところ(赤丸)で利食いします。これを繰り返しています。

裁量トレードでこの方法を使う場合、IFD注文を繰り返し発注する必要があります。しかし、トラリピ(およびそれに類似するサービス)では、自動で発注を繰り返してくれます。利食いした後も自動で発注してくれるので、とても便利です。

この方法を併用することにより、スワップポイント狙いのポジションで毎日スワップポイントをもらい、リピート系注文では利食いを狙うことができます。スワップポイントと利食いの両方を同時に狙います。それでは、リピート系注文を使って超長期のトレードを考察してみます。

実際の取引設定例

私は超長期のリピート系注文に関し、ブログ「FXリアルトレード道場」で公開トレードを実行しています。公開トレードをすると、文章で書ききれない点がいろいろご案内できるのがメリットです。

最初に、豪ドル円の超長期チャートをご覧ください(チャート①参照)。1995年から2017年末までのものです。55円から110円弱の範囲でレンジ相場になっていることが分かります。そこで、この範囲全体でリピート系注文を仕掛ければ、延々と利食いを繰り返してくれることが期待できます。もちろん、今後もこの範囲で動くという保証は何もありません。しかし、過去20年以上続いてきました。このレンジが終わるとしても、もうしばらく時間の猶予はあるだろうという予想です。

なお、スワップポイント狙いの長期保有と同様の姿勢で取引する場合、損切りを設定しませんので、必要な証拠金が大きくなると予想できます。最も円安で買う場合、110円近くです。その後、55円になっても強制ロスカットにならないようにするということですから、含み損55円に耐える証拠金を準備しなければなりません。

そこで、110円という明らかな円安地点であえて買う必要はあるか?という疑問が出てきます。円安部分では勝負しないという結論にすることも可能です。私が「円売り」でリピート系注文を仕掛けているのは、チャート①の赤線で囲んだ55円~85円くらいの範囲です。85円を超えたら、円売りのリピート系注文はお休みになります。

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円安でも利食いを繰り返したい場合は?

85円というのは一つの例にすぎません。よって、90円にしても構いません。しかし、どのレートを上限にするとしても、それよりも円安の部分ではリピート系注文ができないというデメリットがあります。これは、将来の円高を見据えた行動です。よって仕方ないのですが、面白くありません。そこで「円高のときに長期保有のポジションを持つ」という工夫をしましょう。この工夫をすると、スワップポイントを毎日もらえます。そして、円安に戻ったら含み益になるでしょう。これらを使って、85円よりも上の部分で「円買い」のリピート系注文をします。

円買いのリピート系注文だと、毎日のスワップポイントはマイナスでしょう。しかし、円高時に買ったポジションからスワップポイントを得られます。これらの合計でマイナスにならない範囲で、円買いのリピート系注文をします。そして、大幅円安になり円買いのポジションの含み損が大きくなったとしましょう。損切りしたい場合、円高で買ったポジションと同時に決済します。こうすれば、合計で損益ゼロ(またはプラス)にすることが可能です。

大幅円安なのに損益ゼロでは面白くない!という場合も、大丈夫です。というのは、別途、スワップポイント狙いの長期保有ポジションがあるからです。こちらは大幅含み益になります。

超長期リピート系注文に向いたFX口座

この超長期トレードですが、全自動でやった方が良いです。何十年も続くことを想定しますので、毎日のようにカチカチと単純な売買注文を出すのは、途中で飽きてしまうでしょう。また、円高の部分では注文本数を多くしたり、円安の部分では減らしたり、リピート系注文を一つだけ追加したり、ということができる方が良いです。

超長期でトレードをしますと、相場はいろいろな動きをします。それに対応するには、初期設定で決めた後に変更不可といった感じの注文では不都合です。以上の観点から、超長期のリピート系注文に向いたサービスを三つご案内します。

① トラリピ(マネースクウェア・ジャパン)

リピート系注文の王様です。今回概観した長期リピート系注文に対応できるだけでなく、発注の容易さも高ポイント。使いやすい反面、スワップポイントとスプレッドにこだわりたい人は物足りなさを感じるかもしれません。

② トライオートFX(インヴァスト証券)

さまざまな注文ができるので、発注操作が多少難しく感じるかもしれません。多機能ですので、使いこなせればメリットが大きいでしょう。スプレッドやスワップポイントがやや有利です。

③ 連続予約注文(マネーパートナーズ)

リピート系注文をするには、取引手数料が必要な場合が多いです。しかし、マネーパートナーズは完全無料です。しかも、スプレッドが狭く、スワップポイントも高いです。ただし、連続20回利食いしたら再び注文を設定する必要があります。

以上を概観しますと、完全無欠な口座を一つだけ選ぶというのは難しいです。どの項目を最も重視するかで選択する口座が決まってくるでしょう。

ちなみに、私はトライオートFXで公開取引をしています。ひとたび取引設定をしたら、可能な限り放置しておきたいからです。取引設定が多少ややこしいというのは、慣れてしまえば大丈夫です。

※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです

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