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ケッティーのFXテクニカル虎の巻|第7回 本当に専業トレーダーが美味しい仕事なのか?

読者の皆さま、こんにちは! この連載が始まって以来、テクニカルを中心に話をしてきましたが、今回は少し違うアプローチのお話をしたいと思います。

※この記事は、FX攻略.com2017年7月号の記事を転載・再編集したものです

【ケッティーのテクニカル虎の巻 連載記事】
第1回 自分の勝ちパターンを選ぶために
第2回 手法探しの旅からの解放
第3回 トレンドの始まりと終わり、真の押し目・戻り目エントリー
第4回 真の順張りのエントリーとイグジットタイミング
第5回 レンジはレンジでも質の異なるレンジの話
第6回 トレンドレスのレンジ 逆張りトレードについて

専業トレーダーってどんな生活?

トレーダーを目指したころ、プロトレーダーや専業トレーダーという言葉に憧れ、自分も専業トレーダーになりた~い!!と強く思った時期がありました。それから時間が経過し、現在の自分は専業トレーダーになれたかと聞かれると、そうではないなと思います。なぜなら、講師業もしていますし、これから別の業界にもチャレンジした仕事をしていきたいと思っているからです。

トレーダーとして一人前に稼ぐようになりたいと夢を抱いている読者の皆さまの中で、専業トレーダーになりたいと思っている方には、今回は一つの警鐘を鳴らすことになります。というのも、機関投資家ではなく、専業の個人投資家の方で、本当にトレードだけで長期的に自立している人を、正直なところ私はほぼ見たことがないからです。

専業トレーダーだといっている人でも、案外実家暮らしの独り身で、お金の掛からない生活=その月稼ぐことができなくても何とか生活できる状態に身を置いていたりします。反対に、他にもビジネスや講師業をしたり、お金のなる木を幾つか持っている人の方が、トレーダーとしても成功しているケースが圧倒的に多いというのが、私がトレードの世界に入って感じた率直な感想です。 

専業トレーダーの実情

ここで一つ、よく考えてほしいことがあります。私たちは何のためにFXを選んでいるのでしょうか? おそらく、大半の人は、今より自分の収入を上げたいから、この道を選んでいるのだと思います。今の自分よりも収入を上げるということは、人間的な幅や、お金に対する考え方など、いろいろな意味で改革が必要です。

にもかかわらず、専業トレーダーになると、社会との直接的な関わりが減少します。毎日気の合わない人と話さなければならなかったり、満員電車で通勤しなければならなかったりということもなくなります。

一見すると、ストレスフリーで良いじゃないかと思われがちですが、投資家として、最大にリスクを背負う選択をしている(=固定収入を手放し、常にお金を失うというリスクを背負いながら利益を追求する)ことになるため、よほどの資産家でもなければ、専業になると、早ければ数か月もしないうちに、大きな不安に襲われることになります。

不安ほど、トレーダーにとって悪影響なものはありません。専業になってから利益が出せなかったときは、想像以上に心理的に追い詰められます。「仕事を辞めなければ良かったのか…」「来月も勝てなければどうしよう…」「先月勝つことができたのはまぐれだったのか…」など、色んな思いが交錯します。

私もトレーダーとして日々相場を見ていて思うのは、結局のところ、トレードで勝ち続けるために一番大切なのは、分かりやすく、自分の手法がハマる所でのみトレードをやり続けることなのではないかと思います。

言い換えると、毎月稼がなければならない状況で専業トレーダーになるべきではないということです。トレードで稼げない月があったとしても、余裕を持って生活できるだけの収入を確保しておかなければ、よほどの資産家でない限り、本来の自分のパフォーマンスを維持することは難しいのが現実です。

FXで勝ち続けるための秘訣

では、勝ち続けるための秘訣はどんなものがあるでしょうか。

•毎日勝とうと思わない
•本当に優位性の高い場面はそう多くはないと肝に銘じる
•ロットを上げていき、同じ労力で資金を増やすことを意識する
•たくさんpipsを取るのではなく、ロットを上げる努力をする
•今働いている場所があるから、心のゆとりがもたらされると感謝する

このようなところを意識して、利益が積み上がるトレードをしていくと、本人の意志とは関係なく、最終的に所属していた会社を辞めて、投資とは別の収入源も確保しながら、独立する人が多いと受講生を見ていて思います。

私が初心者のころは、こうした本質を教えてもらえる環境にはなく、とにかく専業という言葉にこだわっていた時期があったため、ある意味遠回りをしてきたと思います。

そして、時期尚早に会社を辞めて、トレードの勉強をしても結果が出ないという人たちも見てきました。どうして会社を辞めちゃったのか…と後悔することばかりですので、もし会社が嫌で辞めたい、トレードで勝てるようになったら会社を辞めようと思っている方の、歯止めになれば幸いです。

声を大にして言えることは、あなたの結果が出ていないのは、働いているからではありません。専業になることがあなたの最良の道ではないのです。

ぜひ、仕事とトレードを両立させることで、たくさんの収入を得られるようになっていただければと願っています。

※この記事は、FX攻略.com2017年7月号の記事を転載・再編集したものです

【ケッティーのテクニカル虎の巻 連載記事】
第1回 自分の勝ちパターンを選ぶために
第2回 手法探しの旅からの解放
第3回 トレンドの始まりと終わり、真の押し目・戻り目エントリー
第4回 真の順張りのエントリーとイグジットタイミング
第5回 レンジはレンジでも質の異なるレンジの話
第6回 トレンドレスのレンジ 逆張りトレードについて

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