ロット数を下げると問題はほぼ解決
FXで負ける人のほぼ全員は、一回の負け額が大きいです。コツコツちょっとずつ資金を減らし続けて、結果的に大金を失ったという事例は聞いたことがありません。
つまり、一回の負けを小さくすることで、相場から退場するリスク減につながります。
大負けを避けるために、一番有効なのが取引ロットを小さくすること。これだけで、FXに関する多くの問題が解決するほど、強力な処方箋です。口座の余力が確保でき、負けトレードの損失も減ります。
さらに、メンタル面へのプラス効果が大きいです。ロット数とメンタルがかみ合っていない場合、ちょっと利益が出てきたら浅く利食いしたり、含み損を必要以上に恐れたりと、正常なトレードを妨げることになり、利小損大へと陥りやすくなります。
とはいえ、ずっと小さなロットでトレードをしていても、大きく稼ぐことはできません。なので、いつかはロットを上げる日が来ますが、それが早すぎることが問題を招いています。
一つの考え方として、口座の資金が増えるに従って、ロットを上げていくと良いでしょう。逆に口座資金が減っているのにロットを上げるのは、取り返すための危険なトレードで、これは間違いなくやめた方が良いです。
FXで勝ちたいなら暇なくらいが良い
エントリー回数を減らすのも有効です。FXで結果を出していない人の多くが、「あまりおいしくない場面」でトレードをしている傾向があります。逆に上手な人は、本当に納得したポイントでしかポジションを持ちません。よって、エントリーポイントを絞ることで、期待値が上がることにつながります。これはつまりFXにおいては、忙しくトレードをしているうちは半人前、暇だと感じ始めたら上達していると思っても良いでしょう。
地域によって呼び名が異なりますが、一般的には「ガチャ」と呼ばれる、透明のケースにお金を入れて回すとおもちゃなどが入った透明なボールが出てくる自動販売機があります。それを利用する際、中に当たりが入っていないことが見えて分かったらやる人はいませんよね。トレード回数が多すぎる人は、この状態だと思います。自分のやり方が本当に期待値があるのか分かっていないので、試し打ちのようなトレードをしてしまいます。この場合は、手法の検証も必要でしょうね。
それともう一つ、損切りを一段階早く行うのも有効です。例えば、いつもは10pipsで撤退しているものを5pipsにする、ボリンジャーバンドのマイナス2σ損切りを1σにするなどです。
損切りが深いと反転して戻って助かることもあり、結果として勝率は良くなるものの、一回の負けは大きくなります。トレードは総合的にお金が増えることを目指すものなので、小さな負けが増えて勝率が下がっても、稼ぎが良くなればそれは正しい行動といえます。
今月のチャート分析トレーニング|ドル円 5分足 2019年6月24日
現在の価格を中心として、右上の買い、左下の売りの逆指値のボリュームは同じくらいなので、上昇と下降、どちらにも優位性はありません。こういう場面ではあわててポジションを持たない方が良いです。このようにオーダーブックは、エントリーや決済の水準だけでなく、仕掛けられない場面を見抜くときにも使えます。
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差をまず最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2019年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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【カニトレーダー式FXを収入の柱にする10のステップ】
・ステップ1 必ずトレードの収支を記録する
・ステップ2 生活にマッチする時間足を決める
・ステップ3 手法よりいかに機械になれるか
・ステップ4 損失が大きい場合の対策
・ステップ5 無駄なものをいかに削るか
・ステップ6 トレードが安定する3原則
・ステップ7 無駄を省いて手法を育てる
・ステップ8 トレード手法の作り方
・ステップ9 急変動をチャンスに変えるには
・ステップ10 最終回 謎の値ごろ感に気をつけろ
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |