「勝ちたいから増やす」これが実は落とし穴
おそらく全てのFXトレーダーが、「収支をアップしたい」と考えているはず。これは、調子が良くてさらに上を目指す場合も、不調でスランプから脱出したい場合もあるかと思います。
こういうとき、多くの人は「増やす」という選択をしてしまいがちです。例えば、一回のトレードでより多く稼ぐためにロットを増やしたり、トレードをするほど儲かると思い、エントリー回数を増やしたり。あるいは、監視する通貨ペアを増やして、トレードチャンスを増やすという発想もあるでしょう。
一見してこれらの行為は理にかなっているように見えますが、実はあまり良い結果にならないことが多いです。
これは私自身の経験に基づいているだけでなく、これまでたくさんのトレーダーさんとお話をしたり、また私の配信を見てくれている人の傾向とも一致します。
もっと勝ちたいから増やすという発想は、実はFXなど投資における落とし穴なのです。
増やすことが目的化してはだめ
具体的に見ていきましょう。まず、ロットを増やすことについてです。これまで何度もいってきたように、FXでうまくいっていない人の問題の多くは、ただロットを小さくするだけで改善します。取引ルールを守れない、損切りができない、利益を伸ばせないといった、良くない「FXあるある」は、少額取引にすると発生頻度が明らかに減ります。ロットが大きいことによるメンタルへ与える影響は極めて大きく、これがトレードを狂わせる元凶になっています。もちろん実力アップに合わせてロットを上げていくべきですが、そのタイミングにはかなり慎重になりましょう。
次に、エントリー回数についてです。確かに良いトレードならたくさんするほど儲かりますが、トレード回数を増やすこと自体が目的の場合、むしろ質の低いトレードが増える可能性があります。
例として、NY時間が得意で継続的にプラスの人が、知識も経験もない東京時間にもトレードをするようになったら、全体的な収支がダウンした…といった話はよくありがちです。
最後は、トレード時間、チャートに向かってエントリーに備える時間を増やすことも、これが目的になってしまうと良い結果を招かないことが多いです。
せっかくチャートを見ているんだからと、中途半端なポイントでトレードをして、結果としてトータル損益を悪化させては意味がありません。
そもそもFXを遊びやゲームではなく、人生のためにお金を増やす資産運用と捉えるなら、長い時間チャートに張りつくことが目的化してはいけません。同じ利益ならトレード時間は短い方が効率的です。私もそうしていますが、トレードチャンスがなさそうなら、本を読んだり、別の仕事をしたり、ゲームをしたり、睡眠を取って体力を回復をした方が良いです。
実際、ロットを減らしたり、チャートを見る時間を減らしたら収支が良くなったケースは多いです。もっと勝ちたい人ほど、これ以上増やさない、無駄なものを減らすことを意識してみては?
今月のチャート分析トレーニング|ドル円 5分足 2019年7月26日
既に上昇トレンドであり、なおかつ買いの逆指値が売りの逆指値より多いので、買い目線が基本になります。第1の利確目標は、買いの逆指値が一番多い価格帯を取り切って利食いするライン。ここを抜けた場合は、売りの指値が多い価格帯の手前となる第2の利確目標を狙います。売りの指値が多いと、反落しやすいことが理由です。
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差をまず最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2019年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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【カニトレーダー式FXを収入の柱にする10のステップ】
・ステップ1 必ずトレードの収支を記録する
・ステップ2 生活にマッチする時間足を決める
・ステップ3 手法よりいかに機械になれるか
・ステップ4 損失が大きい場合の対策
・ステップ5 無駄なものをいかに削るか
・ステップ6 トレードが安定する3原則
・ステップ7 無駄を省いて手法を育てる
・ステップ8 トレード手法の作り方
・ステップ9 急変動をチャンスに変えるには
・ステップ10 最終回 謎の値ごろ感に気をつけろ
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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