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月足トレードで生きてます|第13回 為替相場が歴史的円高になるのはいつか[ゆったり為替]

長期トレードでは、スワップポイントのプラスが含み損に食いつぶされることがないよう、できるだけ円高で買うことが大切ですが、円高でポジションを作れるチャンスはどれくらいあるのでしょうか? 今回は主要通貨ペアの長期チャートを振り返りつつ、「いつ歴史的円高になるのか?」を考察していただきます。

※この記事は、FX攻略.com2018年5月号の記事を転載・再編集したものです

【月足トレードで生きてます[ゆったり為替]】
第1回 私が月足を選んだ理由
第2回 月足トレードを好む理由
第3回 経済指標との付き合い方
第4回 政策金利とドル円の関係
第5回 豪ドル円・NZドル円のスワップポイントと月足トレード
第6回 消費者物価指数(CPI)上昇率と為替レートの関係
第7回 米雇用統計とドル円の関係
第8回 長期トレードでのポジションの取り方
第9回 平均購入単価の引き下げ方
第10回 長期トレードの資金管理について
第11回 損失を心配せずにスワップポイントを狙う考え方
第12回 自己資金ゼロで老後資金を作る

円高のときに買って為替差益も確保する

長期的な視点でポジションを継続保有する場合、二つの面から収益を狙います。すなわち、スワップポイントと為替差益です。この連載では月足で年単位、場合によっては10年~30年継続してポジションを持つことを想定しています。すなわち、スワップポイントの大きさがとても重要になります。

とはいえ、含み損益も大変重要です。例えば、老後資金として活用するために決済しようとしたら、スワップポイントはプラスだけれど含み損益はマイナスだったら面白くありません。長期間にわたってポジションを持ってきたのに、含み損の大きさによってはスワップポイントのプラスを食いつぶしてマイナスになっているかもしれません。

その事態を避けるために、可能な限り円高のときに買いたいです。例えば、豪ドル円が60円のときに買って100円で売れれば、利幅は40円(4000銭)です。スワップポイントと合わせて、満足できる結果でしょう。

では、そのような円高でポジションを作れるチャンスはどれくらいあるでしょうか。今回は、「いつ歴史的円高になるのか?」を確認します。

ドル円の場合

最初に、ドル円の長期チャートを確認しましょう(チャート①参照)。日本で個人向けFXが解禁されたのは1998年のことですが、それよりも前からFX取引が可能だったと仮定しまして、1990年代前半からの長期チャートを使います。

ドル円を買って持つ場合、少なくとも直近20年間のスワップポイントはおおむねプラスでした。そこで円高のときに買えれば、スワップポイント益と為替差益を両方得られます。長期チャートをご覧いただきますと、買うべき年は明らかでしょう。

すなわち、1995年と2010年~2012年あたりです。長期チャートで売買タイミングを考える場合、買い時は年単位で発生します。今ここで買わなければ!という瞬発力は全く不要ですので、ゆっくり考えられるのが特徴です。

豪ドル円

続いて高金利通貨ペアを中心に、他の通貨ペアも確認しましょう。豪ドル円の場合は、買い時が3回あったことが分かります(チャート②参照)。すなわち、1995年、2000年~2001年、2008年~2009年です。2000年ごろの円高は、ゆっくりと進行しました。それに比べると、1995年と2008年は突然大きな円高になっていることが分かります。

NZドル円

NZドル円については、買い時は2回または3回だといえそうです(チャート③参照)。2000年と2008年~2009年の2回、そして、1993年~1995年の1回です。2008年末のような急落下時に買うのは大変かもしれませんが、1993年~1995年あたりで買うのは比較的容易そうに見えます。

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ポンド円

ポンド円を高金利通貨ペアと見なして良いものかどうか、少々迷います。しかし、リーマンショック前は高金利通貨ペアの一角を占めていましたので、高金利通貨ペアという扱いにしてみます。

買い時は、1995年、2008年~2012年、2016年の3回でしょうか(チャート④参照)。2000年を含めても良いかもしれません。前述したポンド円以外の三つの通貨ペアは、高値と安値の差は数十円でした。しかし、ポンド円の場合は100円を超えるような差があります。

よって、豪ドル円などと同じような取引数量でポンド円を買うと、含み損益がとても大きくなってハラハラしてしまうかもしれません。ポンド円を買うときは、他の通貨ペアに比べて取引数量を少し小さくするなどの工夫が必要でしょう。

4通貨ペアの買い時の共通点

四つの通貨ペアを簡潔に概観しました。これらの通貨ペアを買えば、スワップポイントはおおむねプラスでした。よって、スワップポイント狙いの通貨ペアとして候補になり得るということになります。では、買い時として挙げた年を振り返りましょう。どのような特徴があるでしょうか。

1995年 阪神淡路大震災(その後、円急騰)
2000年 ITバブル崩壊
2008年 リーマンショック(直後に円急騰)
2011年 東日本大震災(直後に円急騰)
2016年 英国国民投票で、ユーロ圏離脱決定

あまりに分かりやすい特徴が並んでいます。2016年は種類が少し違いますが、その他については日本において極めて深刻な影響が生じた年です。このような深刻な事態が発生するとき、今までは大きく円高に振れてきたことが分かります。しかし、その後いつも円安に戻しました。よって、以下の投資プランが出来上がります。

<投資プラン>
日本に極めて大きなショックを与える事象が発生し、かつ円高に振れたら円売りでポジション保有

今まではこれを実行すれば、比較的短期間のうちに大きな含み益を得ることができました。例えば、1995年にドル円を80円で買っていたら、数年後には140円突破でした。利幅は最大で60円(6000銭)くらいです。あるいは、2011年の円高継続時にドル円を80円で買っていたら、その後120円まで円安になっています。利幅は最大で40円くらいです。

注意が必要なのは、「過去はこのような傾向があった」というだけにすぎないことです。将来も同じようになるというわけではありません。将来、何か大ショックがあるとき、円高にならないでいきなり大幅円安が実現するかもしれません。逆に、円高に進んでしまって、なかなか円安に戻らないかもしれません。

したがって皆さま自身で考察していただき、買おうと決める場合は投資可能資金の一部だけを投入すべきでしょう。将来どうなるかについて、誰にも分からないからです。

もう一点、注意すべきは「世の中の雰囲気」です。日本にとって大ショックが起きているときですから、世の中は悲観的な見方が支配的でしょう。「数年後には円安になっているから、心配しなくて大丈夫だよ!」と楽観的にふるまえる人は、少数だろうと思います。世の中の雰囲気に流されずに買えるかどうか。これが成否を分ける大きなポイントかもしれません。

新興国通貨ペアの場合

ここまで、先進国通貨ペアに限定して考察してきました。最後に、新興国通貨ペアについても念のため確認しましょう。超長期のスワップポイント狙いに向いているでしょうか、それとも向いていないでしょうか。南アフリカランド円の長期チャートを確認します(チャート⑤参照)。

一直線とはいいませんが、継続的に円高になっている様子が分かります。1990年代半ばの為替レートは20円台でした。しかし、2018年初めには8円くらいになっています。いくらスワップポイントが大きいといっても、これだけ円高になってしまうと含み損が厳しいかもしれません。

また、新興国通貨ペアの特徴として、大ショックの際には相場の消滅を覚悟する必要がある点も注意しておきましょう。2008年当時も、南アフリカランド円は高金利通貨ペアとして一定の人気を得ていました。しかし、リーマンショック直後に南アフリカランド円を保有していた投資家の皆さんは、さぞかし冷や汗をかいたことでしょう。なぜなら、相場が消滅してしまう可能性について、FX業者が繰り返し警告していたからです。相場が消滅するということはすなわち、強制的に決済されてしまうということ。これでは、強制ロスカットと同じようなものです。

世の中は天地がひっくり返るような大騒ぎです。そんな中、南アフリカランド円を買って保有していた人は、円高になって大幅含み損です。冷静に投資判断を下すのは、経験値が高くないと難しかったでしょう。結局、相場は消滅せず、その後も南アフリカランド円相場は継続しています。結果的には助かりましたが、冷や汗ものでした。

こんな昔のことをなぜ覚えているか?ですが、私自身が南アフリカランド円を買って長期保有しており、冷や汗をたくさんかいたからです。結局、損切りして撤退しました。この種の経験は残念ですが、その後の投資活動においてプラスに作用しています。損したときの悔しい思いは、外にぶつけるのではなく、自分の反省材料として次のトレードに生かしたいです。

10年、20年と長期保有でスワップポイント狙いのトレードをする場合、長期チャートを眺めて取引チャンスを探すと共に、そのときに何があったかを考えると、大局観を持ったトレードが可能になると思います。

※この記事は、FX攻略.com2018年4月号の記事を転載・再編集したものです

ゆったり為替さんの月足トレードスタイル

売買スタイル

長期トレードとリピート系注文に力を入れています。週足から月足を使うトレードが中心です。

トレードのスケジュール

【午前6時〜7時ごろ】
NYクローズ後のニュースを流し読み(5分くらい)。その後チャートを確認(5分〜10分)し、スプレッドが狭くなってきたところで売買。トレードに要する時間は、1日10分〜15分くらいです。

【日中】
日中は、バックテストをしたり、経済指標の分析やFX各社のツールの研究をしたりします(時間は決めず、満足できるまで没頭)。これをトレードに含めるならば、かなり長い時間FXをしているということになります。

取引しているFX会社

用途に応じて多数。最も資金を投入しているのはセントラル短資FXで、スワップ狙いをしたり、実験的なトレードをしたりしています。

チャート分析の環境

セントラル短資FX「クイック・チャート・トレード・プラス」を使用しています。


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主にトレードする通貨ペア

20通貨ペア以上を取引対象としています。週足〜月足のトレードの場合、通貨ペアを幅広く確認しないと取引機会が少なくなるためです。

トレードスタイルのポイント

キーワードは「老後」「年金不安」。年老いて働けなくなり判断力が衰えてもなお、FXを収益源にできるか、ということに重きを置いています。

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【月足トレードで生きてます[ゆったり為替]】
第1回 私が月足を選んだ理由
第2回 月足トレードを好む理由
第3回 経済指標との付き合い方
第4回 政策金利とドル円の関係
第5回 豪ドル円・NZドル円のスワップポイントと月足トレード
第6回 消費者物価指数(CPI)上昇率と為替レートの関係
第7回 米雇用統計とドル円の関係
第8回 長期トレードでのポジションの取り方
第9回 平均購入単価の引き下げ方
第10回 長期トレードの資金管理について
第11回 損失を心配せずにスワップポイントを狙う考え方
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